メインコンテンツに移動

「どうせ僕にはできないし…」が口癖なときには

こんにちは、メンタルトレーナーの清水です。 先日相談に来てくれたサッカーをやっている小学校5年生の男の子と、彼のお母さんのお話をしたいと思います。 彼のお母さんの悩みは「どうせ僕にはできない。」という息子の口癖を直したいというもの。 彼が練習や試合でチャレンジする前に出てくる「自分にはできない」という口癖を何とかしたいという相談でした。 彼に話を聞いてみると、「僕はどうせ友達よりもうまくできない」と、友達と比べても劣っていることばかりだと話してくれました。 私も以前フットサルをしていたときは同年代の選手の活躍や上手なプレーが気になり、後れを取らないようにとミスが怖くなり、チャレンジできなくなっていたように感じます。 このように周囲の人が気になり、行動が起こせなくなる原因はどこにあるのでしょうか?

自己否定感が行動を止めるきっかけに

彼の「自分なんて」という言葉が口癖になったのは、サッカーの試合でミスばかりしてしまい試合に負けたという経験をしてからでした。その時は「自分は練習しても上手くいかないんだ」とかなり落ち込んだようです。 彼はそこから「自分にはできない」という自己否定感が強くなり、自信を失っていきました。それから周囲の人の評価が気になりはじめ、ミスが怖くなりチャレンジすることができなくなっていたのです。 このように自己否定感が強くなると周囲の評価や行動、言っていることなどが気になり始めることがあります。 彼は自分がどういうプレーをするかよりも、どう見られているかが気になってしまいプレーすることが怖くなってしまっていて自信を失っている状態でした。 自分に自信を持つには「できた」という感覚を味わうこと。この「できた感」が自信を育てる栄養になります。 「できた感」を作っていくには、今の自分ができることを一つひとつクリアしていくことが必要。 この自信をつけるための栄養となる「できた感」を与えるのにおすすめなのが毎回の練習前にこれができたらOKというラインを設定することです。 本人に無理のないラインから設定することが良いでしょう。 例えば今回の彼は「失敗しても練習が終わるまでは全力で取り組む」を最初のラインにしました。 お母さんが一緒にこのラインを設定することが大切で、二人の間で「今日の練習ではこれができていたら合格」という共通認識を作っておきましょう。 できていたら一緒に喜びを味わうことができ、できなかったら次の練習では少し設定を低めにし直していきましょう。 自分で自信をつけることが難しいお子さまにはこの喜びを共有できる時間をつくり、お母さんも一緒に栄養を与えてあげてください。 皆さんも感じたことがあると思いますが自信がついてくると、周囲にどう見られているか気にならなくなってきます。 周りの人と比べて行動を起こせなくなっている時は、まず、自信につながる「できた感」を味わってもらうための取り組みをしてみてください。

Pick Up

ニューバランス最新シューズを体感! ゲームをコントロールするタッチとフィット感とは!?

日本全国から48チームが集まった『ALL JAPAN SUMMER FESTIVAL 2025』。会場では出場選手がニューバランスの最新シューズをお試し! 実際に履いてみた生の声をレポートします!

【レポート】サイエンスxデジタルを使ったサッカー脳の鍛え方Vol.4

7月19日に開催した4回目となるSTEAM サカママイベント。ここでは、サッカープログラムを活用した講義やグループワーク、映像を活用したトレーニングの模様をお届けします!

SPECIAL INTERVIEW KUMON OB サッカー日本代表 中村敬斗[スタッド・ランス]

今季ヨーロッパのフランス1部リーグで活躍し、来年開催のワールドカップでの活躍が期待される中村敬斗選手。「楽しい」が信条の中村選手ですが、その成長の裏にはいくつもの挫折を乗り越えた過去があります。ジュニア時代から自身の成長の軌跡を振り返ってもらいました。

【Special Interview】佐藤龍之介選手[ファジアーノ岡山]の母・佐藤希代子さん

16歳でFC東京とプロ契約し、今シーズンはファジアーノ岡山で活躍する佐藤龍之介選手。6月には日本代表デビューも果たした龍之介選手を育てた希代子さんに、ジュニア時代を振り返りながら、食事や声かけ、メンタル面など、どのようなサポートをしていたのかをお聞きしました。

UTAMARO Global Cup U-11 2025 発表!優勝チーム&MVP選手

6月28日・29日に開催された「UTAMARO Global Cup U-11 2025」。3連覇を目指す王者・イタリアのユベントスFCのほか、今大会には新たに韓国からもチームが参戦。混戦となった第3回大会をレポートします!