【レポート】サイエンスxデジタルを使ったサッカー脳の鍛え方Vol.4
7月19日に開催した4回目となるSTEAM サカママイベント。ここでは、サッカープログラムを活用した講義やグループワーク、映像を活用したトレーニングの模様をお届けします!
サッカープログラムを使ったトレーニング。発表することで理解が深まり、自信にも!
元サッカー日本代表の太田宏介さんと早稲田大学で物理を研究する田中香津生准教授を迎えて行った今回のイベント。田中先生考案によるサッカープログラムを活用して2対2のときの崩し方を学んだ後、トレーニングで実践。その様子をdynabook のパソコンで撮影し、映像とサッカープログラムを合わせて振り返りを行いました。今回は、より学びを深めるために、トレーニングの中で上手くできたシーンを子どもたちが発表。「みんな理解が早く、100 点満点の解説」と太田さんも驚くほど。子どもたちからは「算数がサッカーに活かせることがわかった!」などの声が上がっていました。
STEAM教育とは?
Science, Technology, Engineering, Art, Mathematics などの各教科での学習を実社会での問題発見・問題解決に活かしていくための教育手法。STEAM サカママイベントは、スポーツ教育の新しいあり方としてSTEAM Sports Laboratory 監修のパスコースと算数の関係を可視化するサッカー教材の開発などに携わる田中香津生先生協力のもと実現。
※参考:株式会社 STEAM Sports Laboratory

「このサッカープログラムは、2対2のとき、攻撃側のパススピードや走る速度、ポジショニングよって、ボールが取れる範囲が可変するシステムです」
「例えば、ボールの出し手のパススピードが弱い(遅い)と円は大きくなります。つまり、受け手と守備の選手がボールを取れるエリアが広くなるというのが、理論上では成り立つということです。また、ボールの受け手の走る速度が速いと円は大きくなります」

田中香津生先生
早稲田大学 理工学術院総合研究所研究院准教授。専門は素粒子や宇宙などの物理の研究。
自分のパススピードと味方(ボールの受け手)の走力の値をプログラムに入れると、パスが通るコースを可視化できるんです!


「2対2のときにディフェンスの裏をとれたら(ディフェンスとディフェンスの間にパスが通る)、ゴールに近い場所でシュートができます。ボールを持っている選手は、どうすれば背後を取れるか、どこにスペースがあるかを考えることが大事」
「ボールを持っている選手が50cm でも1m でも横にずれると、(左のプログラムより)ディフェンスの丸の大きさが小さくなるのがわかります。つまり、ずれることで、ディフェンスがボールを取れるスペースが小さくなり、パスを通せる範囲が広がるのです」

太田宏介さん
元サッカー日本代表、現役時代のポジションはディフェンダー、ミッドフィールダー。
ボールを持っている選手は、強く蹴りすぎると(味方が)追いつけなくなってしまう可能性があるので、検証したパスのスピードを意識して蹴ることが大事。ボールを持っていない選手は、(ボールを持っている選手が)ずれたとわかった瞬間走り出すこと。


サカママ's VOICE
考えるサッカーが学べた!

拓己くん(小6)
田中先生や太田さんの講義はわかりやすく、すぐ実践できる内容もよかったと思います。感覚でプレーするのではなく、“頭で考えるサッカー”が学べたので、今後につなげてほしいですね。
他にはない貴重な体験に

晴翔くん(小5)
物理とサッカーがつながっているという視点が、とてもおもしろかったです。今日、教えていただいた貴重な内容が、サッカーを頭で考えることのきっかけになればいいなと思います。
解説がわかりやすい!

光琉くん(小4)
普段のチームでの練習とは違い、算数やデジタルを使ったトレーニングはとても新鮮でした。パスの出し方などサッカープログラムを活用した解説はわかりやすく、息子も理解できていたようです。
STEAM サカママイベントで活用した「dynabook Vシリーズ」をcheck!
- ❶5in1で多彩なスタイルでの使用が可能
- ❷4Kカメラで撮影もできる
- ❸精細さ、使用感のよいペン入力機能付き
- ❹Dolby Atmos によるサウンドの良さ
- ❺バッテリー駆動は約27時間、質量は約979gと軽量
- ❻気軽に持ち出せる高耐久性
写真/奥西淳二