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小野伸二選手が解説!ピッチを俯瞰で捉えるポイントとは?

昨年秋、元サッカー日本代表の小野伸二選手がサカママオンラインフェスタに初登場。パソコンを活用しながら、ゲームの状況を俯瞰で見た時の選手の動きやパスの出し方などを解説してくれました。その中から、押さえておきたいポイントをピックアップ!

 
小野伸二選手がZoomで生出演し、自らセレクトした素晴らしい得点シーンを解説してくれました。

ピッチを俯瞰で捉えるためには常に周りを見て、イメージしておくこと

ピッチに立っていると色々と状況が変わるので、常に周りを見て、どの場面にどういった選手がいるかなどの情報を入れておくことが大切です。また「相手の選手が走るかもしれない」「味方の選手は足元でボールをもらいたいのかもしれない」など、相手・味方の選手がどう思っているのかを予測することも大事。そのためには「自分だったらどうするだろう」と、自分に置き換えて考えればいいと思います。ピッチでイメージするためには、日頃のイメージトレーニングも大切です。

次のことを瞬時に考え判断し、自分がボールに関わることを意識して動く

 

2018年10月20日に行われた「川崎フロンターレvsヴィッセル神戸」の試合。フロンターレの選手たちが「ゴールへどうつなげるか」を共有していた素晴らしいシーンがありました。

この時、選手たちはみな“パスをだしたら動く”ことができていたので、相手に密集されたスペースの中でも大きなスペースを作ることができていたんです。また、互いに誰かが作ってくれたスぺースを次の選手が使おうとして動けてもいました。試合では、なんでそこに動いたのか、スペースができたのかということを把握して、瞬時に判断しなければいけないですし、そのためには、自分がボールに関わるんだと意識して動くことが大事になってきます。ボールを持つ選手はもちろん、ボールを持っていない選手が動いてくれることで、色々なオプションも生まれるわけです。

最終的にはボールを持っている選手の選択になるので、2、3通りの考えを持って、ボールを受ける前に、瞬時に考えて判断することが大切です。

イメージを膨らませながらパスを出す練習を繰り返していれば必ずそういうシーンがやってくる!

2021シーズンの開幕戦「北海道コンサドーレ札幌vs横浜FC」では、イマジネーションある絶妙なパスからゴールが生まれたシーンがありました。それは、数多く練習を重ねて意思疎通ができていたからこそのゴールでもあると思います。

練習では、「ここに選手が走ってくれるんじゃないか」などイメージを膨らませながらパスを出してみると勉強になるものです。そのパスが、つながるかどうかではなく、たとえつながらなかったとしても、こういうパスがあるという経験をしておけば、いつかそういったパスをする機会がやってくると思います。僕自身、こんなつながりだったらいいなというイメージを持って練習していると、必ずそんなシーンがやってきます。

試合中はボールを持っていない状況での動きが重要に

 

僕が今までに出したスルーパスの中で最も感触が良かったのが、1999年5月1日の「浦和レッズvs清水エスパルス」でのシーンです。このスルーパスが評価されているのはボールを持っていない時の福田正博選手の動きのおかげでもあるんです。福田選手がボールから逃げるように動いてくれたので、僕の目の前にスペースが生まれて、ワントラップをしながら考える時間が作れましたし、福田選手がディフェンスの裏をかくように動いてくれていましたからね。

試合でボールを持つ時間は、一人2分程度とも言われ、ボールを持っていない時間のほうが長いわけです。そのため、現代サッカーでは、ボールがない状況の中でどう動くかが重要だと思います。

パソコンを活用すればいろんなパターンを共有でき、よりイメージしやすい

ゴールに結びつく答えは一つではないので、色々なパターンをコーチや仲間と話すことで気づくことがたくさんあるはずです。そんな時に、今回のようにパソコンを活用すれば、書いたり消したりしながら共有できるので、よりイメージもしやすいと思います。また、パソコンでサッカーノートをつけると便利ですし、試合や練習の振り返り、疑問をその場で話し合うのにも役立ちますよね。パソコンを活用して俯瞰でピッチを捉えれば、色々なイメージも生まれやすいと思います。

「dynabook」でつけるPC版サッカーノートとは?

 

今、サカママの間で話題になっているのがDynabookのパソコンを使ったサッカーノート。soccer MAMA考案のサッカーノート(パワーポイントで作成)をパソコンに取り込んで書いていくことで、サッカーの理解向上はもちろん、パソコンのスキルアップにも!「dynabookF/V」シリーズにはペン機能が付いているので、直接データに書き込めるのもポイントです。

現在、サカママWEBではdynabook V8とPCサッカーノートのモニターを募集しています。応募の締め切りは2022年1月25日(火)まで。気になる方は、ぜひこの機会にご応募ください!
モニター企画の詳細・応募はこちらから

教えて!小野選手

オンラインフェスタでは、直接、小野選手に質問できるコーナーも実施。子どもたちからの質問に、丁寧に答えてくれました。

 

Q.サッカーをする中で一番大切にしていることは?

A.サッカーを楽しむこと。楽しんでいる時は、すごくいいパフォーマンスを出せているので、日頃の練習から楽しむようにしています。今でもピッチに立つとサッカーが好きだと感じるし、好きなことをやれているという喜びもありますね。

Q.試合前のルーティーンは?

A.音楽を聞いて、歌いながらボールを蹴ってテンションを上げています。チームのウォーミングアップでは、テニスボールでリフティングをしたり、遊びの中で刺激も入れています。

Q.海外と日本のサッカーの違いは?

A.海外では練習中にも試合のような激しいプレーが多く刺激がありました。現役選手を続けられているのも、海外でのいい経験があったからだと思います。