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【レポート】サイエンスxデジタルを使ったサッカー脳の鍛え方Vol.3

【レポート】サイエンスxデジタルを使ったサッカー脳の鍛え方Vol.3

元サッカー日本代表の太田宏介さんと早稲田大学で物理の研究をしている田中香津生准教授を迎えて行ったSTEAM⦆サカママイベント。2対2の崩し方をサッカープログラムを使って解説!

サッカープログラムを活用し2対2の崩し方を考えて実践!

第三弾となる今回のイベントでは、2対2のときの崩し方を田中先生考案によるサッカープログラムを活用してレクチャー。このプログラムは、パスのスピードや走る速度に応じて、ボールが取れるエリアが可変するもの。子どもたちはパスや走る速さを測定し、dynabook のパソコンを使ってボールが取れるエリアを検証、どんなパスコースなら相手を崩すことができるかを考察しました。そして考えたプレーを2対2のトレーニングでチャレンジ。その様子を撮影し、映像とプログラムを合わせて振り返り、太田さんが解説してくれました。

「デジタルが発達し、スポーツもデータが重要になっている時代。プロのチームでも普段の練習を映像で撮影し、振り返りながら復習して学んでいます。イベントで体験したことを忘れずに、今後につなげてほしいと思います」(太田さん)。

講義、dynabookのパソコンを使ったグループワークのほか、トレーニングやミニゲームなど実践を踏まえた内容に。
講義、dynabookのパソコンを使ったグループワークのほか、トレーニングやミニゲームなど実践を踏まえた内容に。

STEAM教育とは?

Science, Technology, Engineering, Art, Mathematics などの各教科での学習を実社会での問題発見・問題解決に活かしていくための教育手法。STEAM サカママイベントは、スポーツ教育の新しいあり方としてSTEAM Sports Laboratory 監修のパスコースと算数の関係を可視化するサッカー教材の開発などに携わる田中香津生先生協力のもと実現。
※参考:株式会社 STEAM Sports Laboratory

ほかにはない! STEAMサカママイベントで体験できること

①サッカーと数学の関係がわかる

サッカーと算数の関係を田中先生がわかりやすく解説。
サッカーと算数の関係を田中先生がわかりやすく解説。

②プレーを可視化し、俯瞰で捉える

サッカープログラムとトレーニング映像を活用し、プレーを俯瞰で捉えて理解できる。
サッカープログラムとトレーニング映像を活用し、プレーを俯瞰で捉えて理解できる。

③dynabookのパソコン操作

dynabookのパソコンでプレーを撮影し、検証、振り返りを実施。
dynabookのパソコンでプレーを撮影し、検証、振り返りを実施。

④トレーニングで実践

学んだことが身につくように、トレーニングやミニゲームで実践。
学んだことが身につくように、トレーニングやミニゲームで実践。

DFの裏を取るパスは受け手とのタイミングが重要

田中先生考案のサッカープログラムは、2対2のとき、攻撃の選手のパススピード(ボールの出し手)と走る速度(ボールの受け手)により、各ポジションの選手がボールを取れるエリアが変化。

例えば、ボールの出し手のパススピードが速いと、受け手と守備の選手がボールを取れるエリアが計算上狭くなります。

※1マスを1mとし、攻撃の選手間は5m、守備の選手間は3m、攻撃と守備の間は2mとリアルな2対2の局面に設定。

田中香津生先生

田中香津生先生

早稲田大学理工学術院総合研究所 研究院准教授。専門は素粒子や宇宙などの物理の研究。


円を想像しながらプレーすれば俯瞰で捉えられるように!

サッカーが上手い選手は、各選手がどのエリアまでボールが取れるかというのを理解して動けていると思います。頭の中で、こうした円を想像しながらプレーすれば、俯瞰で捉えることにもつながるはずです。

パスのスピードを調節すれば、受け手がカーバーできる範囲が広がる

ゴールを狙うには、受け手が一度外に離れて斜めにゴールに向かっていく()、足元でボールをもらう振りをして守備の選手を引きつけてから大きくまわる()など、いろいろな駆け引きや選択肢があります。パスが出る瞬間を見極めるために受け手は、ボールを持っている人が顔を上げたタイミングを見逃さないこと!

パスを通すには、パススピードも重要。受け手の走る速度を考えてパススピードを調節すれば、受け手がボールを取れるエリアが広がります。また、受け手は守備の選手に近い場所からダッシュすれば、ゴール近くでボールを受けることが可能に。

太田宏介さん

太田宏介さん

元サッカー日本代表、現役時代のポジションはディフェンダー、ミッドフィールダー。


子どもたちの理解度が高くなっている!

パススピードや走力を数値化することで、いろいろなアイデアが出てきたと思います。パス交換を繰り替えし、守備の選手の背後を狙いながらゴール近くのスペースが開いた時に仕掛けることができたチームもありました。イベントの回数を重ねるごとに、子どもたちの理解度が高くなっているのを実感!

【グループワーク】サッカープログラムと映像で学びを深める!

パススピードや走る速さを測定後、サッカープログラムを活用してパスコースを検証。2対2のトレーニングをdynabook のパソコンで撮影し、そのシーンをサッカープログラムで再現しながら、振り返りを行いました。

【グループワーク】サッカープログラムと映像で学びを深める!

【トレーニング】学んだことをゲーム形式で実践

パスや走るスピード、DF の裏を狙う動きを意識しながら2対2、5対5のトレーニング行いました。最後は、太田さんと田中先生も加わり全員でミニゲームも実施。

【グループワーク】サッカープログラムと映像で学びを深める!

サカママ's VOICE

講義と実践の組み合わせがいい!

平元尚子さん・大智くん(小3)平元尚子さん・
大智くん(小3)

講義だけでなく、程よくトレーニングやゲームに取り組むことで、息子もより集中できていたようです。デジタルを使い、普段とは違う内容を学べたのでいい刺激に。田中先生、太田さんが優しく指導してくださるのも印象的でした。

サッカー素人でも理解できた

永岡裕紀さん・瑛飛くん(小3)永岡裕紀さん・
瑛飛くん(小3)

私自身はサッカー素人なのですが、サッカープログラムを使った講義はとてもおもしろく、わかりやすかったです。息子は全部を理解できていないかもしれないですが(笑)、トレーニングやミニゲームを通して学べたことがあったと思います。

子どもたちにもわかりやすい!

小河原律子さん・悠太くん(小3)小河原律子さん・
悠太くん(小3)

田中先生がサッカープログラムだけでなく、子どもたちにとって身近なゲームを用いて解説をしてくださったので、息子も理解できていたと思います。元日本代表の方から学べて一緒にプレーできたのも、貴重な体験に。

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