怪我でサッカーができない…不安な気持ちの息子を救ってくれたコーチの言葉
こんにちは!
サカママ歴10年目、中3と中1の思春期真っ只中の息子をもつ母、寺園静代です。
普段はマザーズコーチングスクール認定シニアマザーズティーチャーとして、子育て中のお母さんのコミュニケーション力を高める講座をお届けしています。
中学生ともなると、こんなに怪我するの?って言うくらいチームメイトの誰かしらが負傷して、なかなか全員揃わないものなんだなぁと胸を痛めることが多くなりました。
先日受験のために引退した中3の長男も、仲の良いチームメイトの怪我の復帰を心待ちにして一緒にプレーするのを夢見ていましたが、最後の引退試合には間に合わず、友達と一緒に辛い思いをしました。みなさんのお子さんも、自分自身やチームメイトの怪我で歯がゆい思いをした経験があるのではないでしょうか。
サッカーができない状況が続き、不安な気持ちに
実は、中1の次男は現在肉離れで2~3週間サッカーができない状態です。所属しているチームは本気でサッカーを学びに来ている意識の高い子達が集まっていますし、アスリート並みのコンディションを求められているので、少し休んでしまうとついていけないんじゃないか……と不安にもなります。しかも、8月末にはコロナで2週間近く休んでいたので、立て続けに練習に参加できなくなってしまい落ち込んでいるようでした。
そんな時はつい何かのせいにしたくなったり、怪我を恨んだり、諦めたくなったり、現実から逃げたくなる心境になりやすいですよね。子ども本人もそうですし、そばにいる親も一緒になってネガティブな言葉を発してしまいがちです。その方が気持ちが楽だから、と聞いたこともあります。
私自身、去年次男が成長痛に苦しめられていた時は、かなりネガティブになってしまいました。今振り返っても、励ましたり落ち込んだりと気持ちが安定せず、苦しい思い出しかないです。肉離れと診断された時には、この時のどんよりとした気持ちがフッと思い出されたりもしました。
怪我で不安な気持ちを救ってくれたコーチの一言
サッカーができない状況に親子共々不安な気持ちを抱えていたのですが、そんな私たちを救ってくれたのは、チームのコーチに相談して返ってきた言葉でした。
「練習見学と出来ることをさせていきたいと思います」
とてもシンプルで、特別ではないですが、希望を持たせてくれた一言でした。同じピッチに立てないとつい孤独を感じてしまいそうですが、コーチの言葉には横並びで一緒に走ってくれそうな安心感もありました。もしかしたら、「無理するな」より安心だったかもしれません。
この一言をきっかけに、この機会をどんなギフトにしようと前向きに考えられるようになりました。怪我の間にできること、怪我の間だからできること、考えてみればいくらでもありそうです。プロのサッカー選手になってもなれなくても、ここを乗り越えるために今試されているんだ、と気づかせてもらいました。この気づきがあるのとないとでは過ごし方が全然違ってくるはずです。
怪我の時間を有意義なものにするために!
次男は今、大の苦手な食トレに励んでます。食が細いので合宿でも常に居残り組の次男……。でも、怪我をしない為にもフィジカル強化は必須です。コーチからも3キロ太れと言われてるみたいなので、私も必死! また、ただ太れと言われたのではなく、日々どのくらい食べて、どんな習慣を身につければいいか、度々コーチングをしてもらっていることもあり、息子からも「苦手なりにも頑張ろう」という思いが伝わってきます。
食トレの他には、自主的にサッカーノートを描いたり、試合を見学する際にはみんなへのコーチングを意識したりしています。見学で全体を俯瞰して見ると動きを学べたりもして、普段気づかないことに気づけたりと、充実した時間を送れているようです。
あの時、あの言葉がなければ練習できない自分を責めたり、八つ当たりしたり、サッカーから逃げてしまいたくなっていたかもしれません。なかなかチーム一人一人への声掛けって行き届かないとは思いますが、怪我人への配慮をして下さるコーチに心から感謝の気持ちでいっぱいです。
プラスの言葉掛けができるようになるためには……
人の言葉って大きいですよね。時に人をナイフのように傷つけることもあるし、癒すこともあるし、心に火をつけてくれることもある。コーチングやコミュニケーションを学んで、つくづく人の言葉の影響力に敏感になりました。
ただ、言葉は無意識に発してしまうのが難しいところ。コーチの一言は何気なく仰ったのかもしれませんが、日ごろから選手に寄り添っていらっしゃるからこそ出た言葉なんだと思います。一方私はというと……やる気を無くさせてしまうような言葉掛けをなるべくしないことが、これから先もずっと課題です😅 そのためにも、普段の意識から変えていかないとですね!
学びに終わりなどありませんが、今何をすべきか、今何ができるか、サッカーを通して親子で頑張っていきたいと思います。最後までお読み下さりありがとうございました。