ケガの時間を成長に変える! サカママの回復サポート術
サッカーを頑張る子どもたちにとって、ケガは避けたいアクシデント。でも、どんなに注意していても、成長期の身体やハードなスケジュールの中では、思わぬケガが起きてしまうことがあります。先月のコラムでは秋はケガの季節? サカママができる“食のケガ予防術” | サカママをお伝えしましたが、今月は“それでもケガをしてしまったとき”にママができるサポート、そして最後に回復にぴったりの簡単レシピをご紹介したいと思います。
とにかくケガが多かったジュニア時代
我が家の息子の場合、ジュニア時代はサッカーのやりすぎによる膝、股関節、腰の故障や、アクシデントによる顔面裂傷などなど、一通りのケガをしてきました。すぐに復帰できるものもあれば、やりながら治すもの、しっかり休まなければならないもの、いろいろありましたが、やはり月単位で離脱するとなると、親子で気持ちが落ち込んだり、焦ったりしたものでした。

ケガは“止まる”ではなく“整える”時間
そのとき私たちが向き合ったことは、落ち込む時期をどう乗り越えるか、そしてケガの期間をどう「成長のチャンス」に変えるかということでした。
ケガをすると、本人は「みんなに置いていかれる」「試合で使ってもらえなくなる」など不安を抱えがちです。でも、成長期の身体にとって、休むことは必要なメンテナンスでもあります。我が家ではまず、ケガはただのマイナスではないことを一緒に確認して、ケガの時間を“心身を整える時間”と共通認識をもって過ごしました。

ケガの時間にできることは意外とたくさんある!
ママとして大切なのは、焦らせず、でも落ち込ませすぎず、ケガの期間に“意味”を持たせることだと感じています。
痛みが落ち着くまでは、好きな選手や自分のファインプレー動画を見て、モチベーションを下げないイメトレをしたり、痛みが落ち着いたあとは、サッカーダンスやストレッチで体のメンテナンスを楽しんだり、普段はあまり時間をかけられないことにじっくり取り組んだりしていました。こういった時間はリフレッシュの効果もあったと思います。
ボールが蹴れるようになったら、トレーナーさんなどに相談してメニューを組んでもらって、いよいよ復帰に向けてエンジンをかける。そうすると「むしろ復帰後のほうが調子がいいんじゃない?」と、本人の自信につながる声をかけられたりして、よい状態で復帰することができていた気がします。ケガの期間をどう過ごすかが、その後の伸びしろにも大きく影響するのかもしれないですね。
回復を“食”で後押し
ケガをしたときは、食事からのサポートが回復のスピードを大きく左右します。特に成長期の子どもは必要な栄養素が不足しがちになるため、ママのサポートがとても大切です。ここでは、ケガ回復期に意識したい食材と栄養のポイントを3つにまとめました。
炎症を抑える食材を意識する
青魚やトマト、ブロッコリーなどは、ケガの回復期に起こりやすい炎症を抑える作用があります。青魚に含まれるEPAやDHAは抗炎症作用があり、トマトやブロッコリーのビタミンCや抗酸化成分も組織の修復をサポートします。特にパン食が多い朝でも、小さなトマトやブロッコリーを添えるだけで栄養補給になり、炎症を抑えながら回復を後押しできます。
筋肉と組織の修復には良質なたんぱく質
鶏むね肉、魚、卵、豆類、ヨーグルトなどの良質なたんぱく質は、筋肉や腱、骨などの修復を助ける栄養素としてケガ回復期に重要です。消化が良く、成長期の子どもでも負担なく摂れる点もポイント。特に朝食ではたんぱく質が不足しがちなので、ゆで卵やヨーグルトを“追加一品”として用意しておくと、効率よく修復に必要な栄養を補給できます。
骨や腱の強化にはカルシウム+ビタミンD
骨や腱の強化には、カルシウムとビタミンDの組み合わせが効果的です。牛乳やチーズ、小魚などでカルシウムを補い、日光を浴びることでビタミンDを生成すると吸収率が高まります。外で運動できない時期でも、窓際で日光に当たるだけでビタミンDが得られ、骨や腱の修復・強化をサポート。ケガの回復期に欠かせない栄養と生活習慣のポイントです。
けが回復! ブロッコリーとタラのチーズピカタ

このポイントを活かした我が家の回復期レシピがこちらです。タラ、卵、ブロッコリー、チーズを組み合わせることで、たんぱく質・ビタミン・カルシウムをバランスよく摂取できます。消化も良く、味も食べやすいため、ケガで食欲が落ちているときでも無理なく栄養を補給できます。
材料(2人分)
タラ 2切
ブロッコリー 1/2房
塩コショウ 少々
☆卵 1個
☆粉チーズ 大さじ1
☆バジル 少々
☆塩コショウ 少々
作り方
- タラは塩コショウして薄力粉をまぶします。
- ブロッコリーは一口大に切り分け、600wのレンジでふんわりラップをして3分加熱し、塩コショウで味を調えます。
- ☆の材料で卵液をつくり、タラをくぐらせてフライパンで焼き、ブロッコリーを加えてあえます。
ポイント
タラを卵液にくぐらせる→焼くの行程は何度か繰り返してくださいね。卵がタラをしっかり包んでくれますよ。もしくはジャバーっと入れてしまってもOK笑
詳しいレシピはコチラ↓↓↓
けが回復!ブロッコリーとタラのチーズピカタ | レシピサイトNadia
ケガ期間を次のステップに活かそう
ケガの期間はつらく感じることもありますが、捉え方次第で成長のチャンスになります。焦らず心身を整え、たんぱく質やビタミン、カルシウムをバランスよく摂ることで回復を後押し。手軽で栄養豊富な食事を取り入れて、ケガの時間を次のステップへの準備に活かしましょう^^