メインコンテンツに移動
第1回 ゴールキーパーは楽しみながら成長できるポジション

第1回 ゴールキーパーは楽しみながら成長できるポジション

皆様こんにちは。7月からコラムを書かせて頂くことになりました、元なでしこジャパンの秋山智美です。これからサッカーの魅力をお伝え出来ればと思っていますので、よろしくお願い致します!!

今回は自己紹介も含めて、私がサッカーを始めたキッカケから日本代表になるまで、そしてゴールキーパーがいかに成長できるポジションなのかをお伝えします。

サッカーを始めたキッカケ

 

私は小学1年生から男子チームに混じってサッカーを始めました。きっかけは女の子のお友達に1人は寂しいから一緒にサッカーをしよう!の言葉でした。サッカーを始めた頃は、フィールドプレーヤーでしたが、憧れの先輩がゴールキーパーをしていたという事もあってずっと気になっていました。

理由は、ゴールキーパーは手が使えて、ユニホームもデザインが違うし、キーパーグローブや帽子も装着OKでカッコいいなと憧れの目で見ていました。

念願のゴールキーパーを経験

 

ひょんなことから小学5年生の時にゴールキーパーとしてプレーするキッカケがありました。ただ、最初はボールを掴むのではなく、ハエ叩きのようにボールを叩き落とすゴールキーパーでした(笑)。下手くそでもボールを止めた時の「やったー!」という嬉しさと達成感があって、とにかくがむしゃらにボールへ飛びついていたのを覚えています。

その後、母親が某アイドル事務所に履歴書を送る感じで、いつの間にか日テレ・東京ヴェルディメニーナのセレクションに申し込みをしていて入団テストを受けることになりました。無事、入団することができて東京ヴェルディメニーナでは、ゴールキーパーの基礎から技術、大切な部分を教えて頂けました。

高校〜日本代表になるまで

高校は埼玉県にある本庄第一高等学校に進学。理由は、全国大会常連でもあり、私が入る前の年が全国3位という素晴らしい成績だったこと、そして元なでしこジャパン ゴールキーパーの山郷のぞみ選手が卒業した高校でもあったからです。本庄は素晴らしいゴールキーパーが多く輩出されていると聞いていたのもあって本庄第一高校に決めました。
そして、高校卒業後に日本代表の目標が明確になり、TASAKIペルーレに入団し、社会人とサッカー選手の両立にチャレンジし、自チームでの全国優勝と日本代表を目標にサッカー漬けの毎日でした。

日本代表になるまでは沢山の怪我や苦しんだ事、悩んだ事、嬉しい出来事、楽しい出来事、仲間の大切さなど、ゴールキーパーにしかわからない気持ちも経験しました。

ゴールキーパーコーチとして魅力を伝える日々

現在は3人の子ども(高校1年・小学3年・小学1年、)を育てながら、指導者という立場で、小学生・中学生・高校生・大学生のゴールキーパーコーチをさせて頂いています。これまでに経験したことを選手に伝えながら目標達成のサポートをできるようにチャレンジしております。

ゴールキーパーはゴールを守るだけでなく、ボールを奪いにいくポジションでもあります。ボールを奪った瞬間、ゴールへのチャンス到来で、自分のキックやフィードしたボールがゴールに直結したときの嬉しさは倍増です。逆にゴールを決められた時は辛いですが、失点した時こそ学びはたくさんあると思っていて、ポジティブに捉える事によって成長できるチャンスとなります。

お子さんがボールを奪いにいった姿勢が素晴らしかったり、身体を張ろうとプレーをしたりした時はどんどん褒めてあげてください。そうする事でお子さんは変わっていき、どんどん挑戦していくようになります。

夕食の時など、ゴールキーパーって楽しい!かっこいい!と親子の会話で盛り上がることが理想です。今後、コラムを通じてサッカーについて楽しい会話ができました!と感想を頂けたら嬉しいです。それでは、また次回もお楽しみに。読んで頂きありがとうございました!

 

WRITER PROFILE

秋山智美
秋山智美

2001年に本庄第一高等学校から田崎ペルーレFC(現TASAKIペルーレFC)でプレー。U-19日本代表として第一回アジア大会優勝を経験し世界大会にも出場。2006年には、なでしこジャパン(サッカー日本女子代表)にも招集。同年に現役を引退し、2008年から尚美学園大学女子サッカー部のGKコーチ、2021年以降は東久留米総合高等学校女子サッカー部、十文字学園女子大学サッカー部のGKコーチとしても活動中。