家庭での食育、コレが正解!
毎日の食事には気をつけてます!というサカママも多いですよね。でも、間違った思い込み、してませんか? ここでは、サカママたちに聞いた家庭での食事にまつわることを、名古屋グランパスの専属管理栄養士・河村美樹さんにジャッジしていただきました。
残さず食べることが最優先。食事マナーは目をつぶっています
正解は×
マナーも含めて、しっかり食べる習慣をつけることが食育です!
ジュニア期は何を食べるかも大事ですが、マナーも含めてしっかり食べる習慣をつけるための“食育”が重要です。食事マナーは、とくに家庭での習慣が表れてしまうので、日頃から食べる姿勢や箸・食器の持ち方、食べる順番なども気をつけてみてあげましょう。
キッズの食事マナーをチェック!
▢ よく噛んで食べていますか?
▢ ごはんだけ、おかずだけという食べ方をしていない?
▢ ひじをついて食べていませんか?
▢ お茶碗を持って食べていますか?
▢ お箸を正しく使えていますか?
食べる順番は「野菜が最初」と教えています!
正解は×
サッカージュニアは、すべての料理をまんべんなく食べることが大事
献立の中で、最初に野菜を食べると良いという説もありますが、サッカージュニアの場合は野菜から食べてしまうと、それでお腹がいっぱいになって、他の料理が食べられなくなってしまうこともあります。とくに運動後はすぐにエネルギー補給をしたいので、主食を中心にすべての料理をまんべんなく食べることが大切です。
食卓に並んだ品は、料理名を伝えるようにしています
正解は◯
料理名を伝えるだけでも十分食育
食事を出すときに料理名を伝えることも食育になります。何気ない会話がサッカージュニアを育て、楽しくリラックスして食べれば消化もしやすくなります。
子どもの手前、食事を残すことはしたくない…。親が苦手なものは食卓に出さないようにしています
正解は×
キッズが食わず嫌いにならないためにも、いろいろな食材を使って料理を作ることが大切
親が嫌いなものを食卓に並べないでいると、キッズがその食材を知る機会を失ってしまいます。また、例えば合宿などでチームメイトと食事をするときに1人だけ食べたことがないために、食べられないということもあるでしょう。単に「主食・主菜…」と揃えるのではなく、いろいろな食材を使って料理を作ることも重要なのです。
子どもが苦手な食材は、すべて刻んで料理に入れています
正解は△
苦手な原因をみつけて、それに応じた調理法を
まずはなぜ嫌いなのかを知ることが大切です。味・見た目・食感・香りなど原因は様々で、それによって対応の仕方が異なるからです。見た目や食感が苦手な場合は刻んで他の食材に混ぜてわからないようにする(ハンバーグ、餃子など)と食べやすいですし、味や香りが苦手なら、形が残っていても好きな味付け(マヨネーズ、照り焼き味、カレー味、チーズなど)で調理すると食べやすいものです。また、甘味・塩味・旨味は身体が本能的に求める味といわれる一方、酸味と苦味は経験によって食べられるようになるともいわれています。そのため「合宿に行ったら食べられた」など、環境によって克服できることも。
苦手なキッズも多い ゴーヤ嫌いを克服する方法
ゴーヤの苦味が嫌いな場合、わたを丁寧に取り、塩でもんでから電子レンジで加熱するだけで、かなり苦味が抑えられます。それをお肉と共に香りが強い味付けで調理 すると比較的食べやすくなるでしょう。
大人にも食育が必要!?
食育は、キッズだけではありません。大人にとっても必要です。というのも、大人は情報が多い分、間違った思い込みや食べ方をしている場合が多々あり、さらにはそれをキッズに押し付けていることも。どの食材を選んだらよいか、食事・栄養情報の見極め、献立の立て方を工夫するなどが、大人にとっての食育なのです。