「サッカーを仕事にする」ということ #04 株式会社TENTIAL 三浦智也さん
サッカービジネスの最前線で働く人々を特集する恒例企画。今年は、食やコンディショニングの観点からサッカーシーンを支える方々を中心にお話を伺った。「スポーツを通して子どもの成長や人々の生活を豊かにする」角度は違えど目指す未来に共通点を感じる彼らの考え方を紐解く。“選手”ではない彼らの、サッカーとの関わり方を紹介する。
今回は株式会社TENTIAL イノベーション本部 アスリートリレーション部 部長 三浦智也さんに「アスリートリレーション」「Jリーグとの契約」「スポーツ経験を持つ強み」などサッカーとアスリートを支える業界の関わりについてなどお話を伺った。
Q1 学生時代について
野球に熱中しながら、リーダーシップの大切さも実感
「スポーツに打ち込んだ学生時代で、小中高と野球をやっていました。野球に熱中しながら、中学では学級委員長や応援団長も経験しました。当時の先生に“お前はまだ力を出し切れていない”と言われてから取り組んだことなのですが、リーダーシップを執って主体的にやることの重要性に気づかされましたし、自分を変えようという意志を持って取り組んだことだったので記憶に残っていますね」
Q2 現職への経緯は?
スポーツ支援事業を経て、経験を生かせる現職へ
「もともと起業志向があり、大学時代にベンチャー企業で勉強させていただいたり、いろいろな社長さんと話す機会がありました。そのころ話したIT企業の社長の考え方や言葉に感銘を受け、自分の成長につながると思いその会社に入社し、その後、スポーツ支援事業に取り組む会社の立ち上げも経験。それから2022年にそれまでの経験を生かせそうだと感じた株式会社TENTIALへ転職して今に至ります」
Q3 現在の業務内容は?
アスリートの知見を生かした、コンディショニング製品の開発
「『健康に前向きな社会を創り、人類のポテンシャルを引き出す。』というミッションが示すとおり、寝具やインソールといった製品を通じて人の可能性を引き出し、生きることに前向きになる社会を実現することが弊社の目指すものとなります。そのなかで、我々はアスリートの方々の知見を大切にしています。その理由として、食事や睡眠など日々のコンディショニングがパフォーマンスに直結するアスリートが毎日行っている習慣は、一般社会を生きる人々にとってもヒントになることがあると感じています。アスリートのノウハウを弊社の製品やサービスを通じて提供することで、コンディショニングの重要性が一般の方にもより広まっていくと考えています」
Q4 アスリートリレーションについて
アスリートと製品を作り、アスリートを支える
「大きく分けて2つの取り組みを行っています。一つ目がアスリートの方の声を製品の開発や改善に生かしていくことで、アスリートのコンディショニングの知見を一般社会に広めていくために取り組んでいることになります。もう一つが、アスリートとより深くコミュニケーションを取りながら、身体のケアをサポートしていくということです。こちらは事業に直結するというよりは、長い目で選手と良い関係値を作っていくもので、選手が出場している大会など実際の現場に行かせていただき、トレーニングや試合を見たりコミュニケーションを取って信頼を得ていく。地道な活動の積み重ねが関係の構築につながって、その成果として『一緒に製品を作りましょう』『イベントをやりましょう』といった事業が生まれていくと考えています」
Q5 Jリーグとの契約について
コンディションの土台づくりから、将来ある選手の育成をサポート
「昨今の日本人選手の世界的な活躍から“育成力”という点で世界的に注目されているJリーグにおいて、未来育成パートナーという形で協力させていただいています。具体的な取り組みとしては、日本サッカー界の未来を担うJリーグの育成年代選抜選手にコンディショニング製品の提供を行ったり、睡眠指導等のセミナーを実施しています。
我々が育成年代の選手に伝えたいのは土台づくりの部分で、コンディションが良い状態で練習したほうが質の高い練習ができます。どうしても目の前の上手くなることに集中してしまう世代だからこそ、いかに良い状態で練習できるかが大事だということをこれからも伝えていきたいですね」
Q6 スポーツ経験を持つ強みは?
価値のある“努力する力”。今後はキャリア支援も
「弊社にはスポーツ経験者の社員が多く在籍しています。ビジネス面で見るアスリートの強みとして、“成果を出すために努力する力”“目標に対して推進する力”が非常に優れていると感じています。スポーツで一番になるためにやっていることはビジネスにも転用できると考えているので、今後はアスリートのさらなるポテンシャルを引き出せる土壌を作り、セカンドキャリア支援ができると素敵だなと考えています」
Q7 高校生に伝えたいことは?
機会は作りにいくもの。気持ちを行動に移してほしい
「自分が将来関わりたいと思う業界やコミュニティには、少しでも接点を作るように動いてほしいと思います。弊社の製品においても、入社当時は一見アスリートと関係ないと正直なところ思っていましたが、話を聞くと評判が良かったり、ゼロから関係を作りにいって今では愛用してくれている方もいます。何事もやりたいという気持ちを行動に移せば機会は生まれるし、目標は実現できます。若い皆さんには、仕事や将来について、やりたいと思う気持ちを大切にして動いてほしいなと思います」
思い出の1ページ
筑波大学蹴球部と共同で、少年少女向けサッカー大会を開催
2022年より契約を結んでいる筑波大学蹴球部と、共同で少年少女向けのサッカー大会を開催しております。先方から初めて希望をお聞きして開催したイベントということもあり感慨深く、関係を築くことの素晴らしさを実感しました。

ある一日のスケジュール
| 9:00 | 契約アスリート動向チェック |
| 11:00 | 部内ミーティング |
| 12:00 | 昼食 |
| 13:00 | 企画書作成 |
| 15:00 | RR連携MTG |
| 16:00 | 契約選手試合会場移動 |
| 17:00 | マネジメント打ち合わせ |
| 19:00 | 試合観戦後、帰宅 |