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Jリーグとタッグを組み地域社会に貢献【サッカーを仕事にするということ】

明治安田生命保険相互会社 営業企画部 営業企画グループ

西山英之さん

―高校時代を振り返ると

父親の一言から、視野を広げる努力をした

「中学生の時、ロボットコンテストに憧れて、ロボット工学を専門的に学べる学校に進みたいと考えていました。しかし、父親から『人生には選択するときが必ず訪れる。だが、今はまだ選択肢を増やす時期だ』と言われ、普通科の高校に進学することになりました。結果、数学で赤点を取って文系に転向(笑)。それから、視野を広げるよう努力を重ねました」

―就職から現職への経緯は?

OB訪問をきっかけに生命保険の在り方に共感
「モノ創りにあこがれ、もともとはメーカー志望でしたが、大学の就職活動時のOB訪問を通じて、生命保険会社の在り方に共感し、公共性の高い仕事に就こうと思い、今の会社に就職しました。松本支社での営業サポートから始まり、本社の営業人事部での労務管理業務、愛知県岡崎市の営業拠点長を経て、4年前から現職の営業企画の仕事をしています。明治安田生命がJリーグと「タイトルパートナー」契約を締結してから今年で3年目を迎えますが、この明治安田生命Jリーグ誕生に、私は心血を注いできました」

―主な業務内容は?

スクールではメインコーチとして4つのクラスを担当
「スクールコーチがメインの仕事になります。自分がメインで担当するクラスが4つ、サポートとして他のクラスにも参加します。スクール以外にも川崎市内の小学校の巡回指導を行い、サッカーの普及活動をしています。週末にフロンターレのホームゲームがあれば、サポート業務の他、前座でサッカー教室を担当しています。現在、スクールコーチは18人、鷺沼クラスだけで700人近くもの生徒が在籍し、毎日が刺激的です」

―大規模な企画の着想は?

Jリーグの地域密着型の構想から
「生命保険会社は、スポーツをはじめ様々なイベントやテーマパーク等に協賛させていただき、お客さまとのコミュニケーションツールとして活用しています。その新たな取り組みを始めようとした時、『地域に根ざしたスポーツクラブを核として、豊かなスポーツ文化を醸成する』というJリーグの地域密着型の構想と、全国に支社を持ち、地域社会に貢献しながら安心をご提供する我々の事業は親和性が高いのでは?と考えたのが始まりです。2013年に企画し社内協議を経て、2014年にJリーグトップパートナーとなりました。その後、2015年からJ1、J2、J3のすべてのリーグを包括するタイトルパートナーのご提案をいただき、今に至ります」

―当初課題となったことは?

各クラブとの深いつながり
「2014年にJリーグトップパートナーとなりましたが、本社が考えた統一的な活動のみになってしまい、本来やろうとしていた地域密着型の取り組みが、なかなか定着しませんでした。当時Jリーグには52クラブが所属していましたが、全国の各々のクラブとの関係まで築けていなかったことが要因でした。そこで、全国の支社が各々のクラブと直接関係を持ち、独自の取り組みを行う環境を作ることに踏み込んだのです。2015年にタイトルパートナーになると同時に、Jリーグ所属の全クラブ※のスポンサーとなり、今では小学生向けのサッカー教室や社会人向けのフットサル大会、Jリーグ選手OBの講演会など、地域独自の活動を行っています」

―サッカー教室の意義は?

夢を大きく育てること
「子どもたちの大きな夢を育む一助になればと思い活動しています。弊社は地元クラブの全面協力を得ながらサッカー教室を開催しています。例えば、普段、土のグラウンドでプレーしている子どもたちが、プロ選手と同じ芝生の上でプレーすることができ、憧れの選手から直接指導を受けることができるのです。昨年は全国で173回、それ以外のイベントも含めると700回以上もの活動を全国で開催しています」

―高校生に伝えたいことは?

教え子が活躍するスクールでありたい
「何でもいいから一つのことをとことん追求してほしいですね。僕は高校時代、文化祭のねぶた灯籠細工のコンテストに情熱を燃やしましたが、好きなことなら何でもいいんです。学生時代の情熱や熱量は、その時にしかない貴重なものです。一度きりの高校生活を悔いのないよう過ごしてください」

ある日のスケジュール

8:30 出社、メール
ニュースの確認
9:30 社内関連部署との打合せ、グループ内の進捗確認
12:00 昼食
13:00 来客、主に社外の方との打ち合わせ
17:00 企画書作成等のデスクワーク
19:00 帰宅

「午後は社外の方との打ち合わせで埋まってしまうので、ほとんどデスクにいることはありません。ですから17時からのデスクワークは特に集中します。部活が終わって眠いのに、勉強をしないといけない高校生のみなさんと同じです(笑)」

喜びの1ページ

ゴール裏から沸き起こった“明治安田生命コール”

「当社がJリーグの応援を始めて間もない頃、熊本でロアッソ熊本戦の合同観戦イベントを開催しました。その際、熱心なサポーターの方が、観戦に慣れていない当社のお客さまへ“チャント”のレクチャーをしてくれたんです。試合後にはゴール裏の皆さんから『明治安田生命コール』までいただきました。新参者の我々が受け入れてもらえるか不安な時期でしたから、その瞬間、感動がこみ上げてきました」

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