実録!ジュニアユースセレクション~合格から入団以降の流れと注意点
サカママ・サカパパの皆さまこんにちは。ライターのYUKARIです。今年の夏はひときわ厳しい暑さが続きますね…。熱中症対策の重要性が日々のニュースで取り上げられていますが、中学年代、特にチーム毎の基準で運営されているクラブチームともなると「厳しい暑さのため、本日の練習(試合)は中止」というケースはほとんど耳にしません。
もちろん、いつも以上にこまめな給水タイムも設けるなど、コーチ陣も選手達の体調管理には十分配慮した環境を整えて活動をしていますが、多少のことではダウンしない強靭な体力が日々の練習で培われているのだな…とこの夏の息子の様子を見ながらしみじみ感じています
小学6年生世代にとっては、ジュニアユースのセレクションもいよいよ佳境に入ってきているのではないでしょうか。ホームページの募集要項には、セレクション日程の記載はありますが、合格後のスケジュールやその後の手順については触れていない事がほとんど。
まずはご縁のあるチームと出会うことが先決ですが、クラブチームから合格いただいた後の動きなど、親としてなんとなく心構えを…という方の参考の1つになれば、と今回は当時の息子のセレクションを振り返りながら綴ろうと思います。
「チャレンジチーム」からの合格連絡
息子が現在所属しているクラブチームから合格をいただいたのは9月の終わり。当時はコロナ禍ということもあり、例年の日程とはやや前後しているかもしれませんが、他に受けたチームの中では比較的遅めの開催でした。合格の連絡をいただいたのは、別のチームのセレクション受けている真っ最中の時。引率をしていた夫の携帯に直接連絡がありました。息子にとってはチャレンジチームであったため、まさか合格をいただけるとは思っておらず、夫が興奮しながら私に電話をかけてきた当時の様子を今でも鮮明に覚えています。
複数のチームのセレクションを受けた中で印象的だったのは、どのチームの指導者も選手の「育成」を最優先に考えてくださっていること。「もちろんうちのチームに来て欲しいと思っていますが、他にも受けているチームもあるでしょうし、ご本人ともよく話し合った上で改めて返事をください」と言っていただいた事は親としてもとてもありがたかったです。
チャレンジチーム=ベンチ入りできる可能性は低いというリスクを息子にも十分伝えましたが、自分のレベルよりもチームのレベルを最優先していた息子は入団を決意。最終的には本人から直接電話で返事をし、入団の意志を伝え、息子のセレクションキャラバンは終了しました。
ユニフォームのサイズ選びについて
その後、早々に手配する運びとなったのがユニフォーム申込み。チームの通常練習に合わせて日程が組まれ、保護者はグラウンドで申し込み手続きをし、子どもはチームの練習に参加する、というスケジュールでした。ただでさえ成長が著しい時期なのに半年先の身体のサイズなんてわからないし、あまりにもブカブカなのも可哀想…、とやや控えめのサイズ感で申し込みをしましたが、今となっては正直もう1サイズ上でもよかったかも、と思っています。
「ユニフォームの申込み」とはいっても、公式ユニフォーム(first&second)以外にも、通常練習で着用する練習着(息子のチームは2パターンの上下)、各ウェアに合わせたソックス、チームでの移動着(ポロシャツにジャージやピステの上下)その他、チームから指定されたウェアの全ての購入を意味するので、それなりに費用もかかります。配布される頃には、自分の番号入りで配られるので、チームメイト同士での交換も難しい…。サイズ選びはやや大きくても良いかも、というのが私個人の感想です。
小学校卒業までに準備すること、心掛けること
息子は東京都のリーグに所属するチームのセレクションを受けていましたが、遅くても9月、10月には合否が決まるチームがほとんどでした。では、実際に合格をいただいた後、小学校を卒業するまでチームとは何かしら関わりがあるのか?この先はあくまでも息子が所属するチームとの話になりますので、一例として読んでいただければ幸いです。
合格をいただいた後は、「練習会」と称して通常練習への参加案内があり、通える範囲内で新チームの練習に参加していました。年末には冬合宿の案内もありましたが、こちらはスケジュールが合わず我が家は見送り。もちろん、通常練習や冬合宿に参加しなかったからといって、自分の立場に何らかの影響がある事は全くありません。少しでも早くチームの雰囲気に慣れるように、といったチーム側からの配慮だと思いますので、我が家も息子が行きたい気分にならない時などはその気持ちを尊重し、無理に参加する事はありませんでした。
一方で、合格はいただいたものの、その後の練習会に参加するうちに「このチームでやっていく自信が無い…」と、改めて思い直した選手がいた事も確かです。結局、その子は合格を辞退。たまたまそのお母さまと話す機会がありましたが、親子で話し合い、息子さんがもっと楽しくプレーできそうな環境を優先したそうです。
入団後は自主性をもって行動
4月の正式入団までに息子のチームから招集された親の出番としては、1度だけ開催された保護者説明会でした。こちらも通常練習に合わせての開催だったため、時間は平日の夜。保護者説明となると母親の参加が大半だと思っておりましたが、当日は仕事帰りだろうと思われるスーツ姿の父親の姿も多く見られました。
説明会では、配付資料に関する事務的な説明の他に、監督による挨拶やチームの運営方針についての話がありましたが、印象的だったのは「保護者による過剰な干渉はせず、選手自らが自主性をもって行動するような環境を整えて欲しい」という監督からの依頼でした。送迎もできれば避けて欲しい。慣れない一人での電車移動で遅れたとしても、それはそれで大切な経験。できるだけ自分で完結できるよう、保護者も協力してください、という話に、これまでいかに自分があれこれ先手を打って息子の身の回りの世話をしてきたかと密かに反省した私です。
ジュニアユースデビューから現在(U14)に至るまで
小学校卒業後は、新年度を迎えた4月早々、中学校入学式前に春合宿がありましたが、この合宿が息子にとっての正式なジュニアユースサッカーデビューとなりました。傍目から見ると今も厳しい競争社会にいるように見えますが、色々な想いを経験しながらも「サッカーが好き」を軸にして、本人なりに気持ちを切り替えて乗り越えているようです。
そして、2年目を迎えた今現在の「自主性」はどうなっているかというと…
- 2時間ほどかかる移動時間があっても自分で乗り換えて目的地へ到着
- 夫が観戦に行く時など、タイミングが合えば帰りに車に乗せて帰ることもあるが、基本的に移動は息子一人で公共交通機関を利用
- サッカーに行く際の水筒やウェアの準備も含め、一人で完結
- 練習や試合から帰宅した後は、使用したユニフォームや移動着等を洗濯機に入れ、洗剤を入れて洗濯機をまわすまでの行程を息子自身で担当(出し忘れ等もたまに有り)
にまで成長しています。
現場からは以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。私の経験談が、誰かのお役に立てることを願って…。