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実録!ジュニアユースセレクション~地域の少年団に所属していた我が子の場合~

「僕、強いチームでサッカーがしたい」
中学でもサッカーを続けるにあたり、どんなチームで活動をしたいかを尋ねた際、息子が一番に答えたのは「試合に出るチャンスがあるチーム」でも「友達と一緒のチーム」でも「家から近いチーム」でもなく「強いチーム」、ただその一択でした。思えばこの時から、漠然とではありますが「息子にはジュニアユースチームの方が合っているのかも」と夫婦で感じていたように思います。

巷ではセレクションに向けた練習会などがもう始まっている様子。そこで、今回と次回の2回にわたり、昨年経験した息子のジュニアユースセレクションについてお伝えしたいと思います。

どんなチームに行きたいか?~セレクションを受けたいチームのセレクション~

我が家の夫婦の役割分担として、息子のサッカーに関わることは、ジュニアサッカーのコーチでありサカパパでもある夫が担当しています。とはいえ、ジュニアユース事情やセレクションに関する知識は夫もまだまだ浅い方。今となってはだいぶ博識になりましたが、ちょうど息子が6年生になる頃から隙間時間に色々と調べていたようです。

まずはどの地域にどんなチームがあるのかを知らなければ何も始まりません。そこで、どのようなことをポイントにしてリサーチを始めたのかを夫にインタビューしてみました。語り出したらキリがなかったので(笑)、ざっくりまとめると…。

  • 拠点が東京にあるチーム(東京在住なため、まずは「通える範囲」という目安で)
  • 東京都クラブユース連盟に加入しているチーム
  • 地域別の所属チームをチェック
  • どのチームがどのリーグに所属しているか(関東リーグ、T1リーグ、T2リーグ、T3リーグ、プレリーグなど)

この他にも、書店にて関連書籍に目を通したり、サカママのサイト上にある「中学サッカー進路ナビ」に登録するなど、こまめにリサーチしていたそうです。

気になるチームのHPやSNSをチェック!

 

様々なチームに一通り目を通した上で、息子の希望でもある「強いチーム」を夫なりにいくつかピックアップ。「強い」といってもその基準は様々ですが、その指針としたのは現時点でどのリーグに所属しているか、ということだったそうです。もちろん、同じチームでも年度よっては成績にバラつきがあります。そんな時は、チームのHPに掲載されている過去の大会実績が参考になります。着実に力をつけてきているチーム、今年はたまたま成績が振るわなかったけれど安定して上位リーグに存続しているチーム、ここ数年で急に台頭してきた勢いのあるチームなど、過去の実績を通して分かるはずです。
また、公式HP上ではチームの基本理念が掲げられていたり、SNS上で活動を報告しているチームも多数あるので、気になるチームを見つけたらまずは一通り目を通してみることをオススメします。その中で、忘れずに練習会やセレクション情報もチェックしていきましょう。

一方で、「強いチーム」ばかり気を取られてしまうのも要注意。理想を高く持つことも大切ですが、希望するチームのセレクションに合格できるかどうかは最後までわかりません。最終的にどのチームにお世話になるにしても、夫と私とでこの環境だけはなんとか確保してあげたいと意見が一致していたのが「本人が楽しくサッカーに打ち込める場所」でした。我が子の意見を大切にしつつ、サポーターである親として価値観が偏りすぎないチーム選びも大切だと思います。

実はセレクション以上に重要視したい「練習会」

「練習会」とはその名の通り、実際のチームの活動日(=練習日)に参加できる体験会のようなもの。
普段どんな練習をしているのか、コーチ陣はどんな人がいるのか、チーム全体はどんな雰囲気なのか。実際に自分がそのチームに入った時のことをイメージできるセレクション前の貴重な機会です。練習会でのプレーが指導陣の目に留まり、個別に声がかかる、なんていうチャンスもチームによってはあるようですし、気になるチームは積極的に参加すると良いでしょう。息子も興味を持ったチームの練習会には可能な限り参加しました。
また、セレクションを受ける前提として練習会への参加が必須というチームも多くあります。日程や時間の詳細、申し込み方法は各チームのHPやSNS上で告知されるので、気になるチームはマメにチェックしておきたいですね。もちろん、練習会無しにいきなりセレクション当日の一本勝負というチームがあることも忘れずに。複数のチームの参加を希望する場合には、日程が重ならないかどうかも確認しましょう。

昨年、息子が練習会に参加するにあたって記憶しているポイントとしては…

  • 参加を希望したチームの大半は参加費無料だったが有料のチームもある
  • 練習会には1回だけではなく、複数回参加可能としているチームが多かった
  • 開催日は週末や平日など多岐にわたる
  • 参加する場合は現所属チームのコーチや監督の承諾を得ている前提
  • 指定の健康チェックシートのファイルを出力し、体温等を記入して当日持参

などです。1つのチームにすべての項目が該当していたわけではりませんが、基準はほぼ一緒と考えていただいていいかと思います。また、実際に練習会に参加してみると、同じチームの仲間同士でエントリーしている子もいれば、息子のように一人で参加する子も多くいました。
そして、息子が参加した練習会のほとんどは保護者の見学が許可されていたので、「もしこのチームに我が子が通うことになったら…」とイメージをしながらチームの雰囲気を垣間見る貴重な機会でもありました。練習会後にセレクション担当のコーチからその後のスケジュールについて保護者向けに直接口頭で案内されることもあるので、見学(観覧)を前提で、時間に余裕をもって参加できると良いですね

 
今思えば、トレセンの合格をきっかけに、サッカーに対するモチベーションがより高まっていったようです。

練習会もいつもの自分で大丈夫!楽しむことが大切

「練習会から自分のプレーをアピールすることできれば…」と、その先の合格を願うのであれば、小学生と言えどもつい欲張ってしまうもの。もちろん、そのようなチャンスに恵まれればそれに越したことはありませんが、まずは肩の力を抜いていつも通りの自分のままでサッカーと楽しむことが大切です。
その先に「もし、このチームで自分がプレーすることになったら…」とイメージしながら臨むことができれば大したもの! ですが、周りは知らないメンバーばかりの状況がほとんどです。サカママ(パパ)としても、きっと緊張しているであろう我が子を「楽しんでおいで~!」と笑顔でグラウンドに送り出してあげられるといいと思います

さぁ、いよいよ次回はセレクション当日から合否の発表、最終的に今のチームに入団が決まるまでのお話をしたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。私の経験談が、誰かのお役に立てることを願って…。

WRITER PROFILE

YUKARI

中3サッカー男子とこの春中学生になった女子のママ。サカママ歴9年。
夫は息子が所属していた地域の少年サッカークラブでコーチをしています。生後半年からスタジアムでサッカー観戦をしていた息子もいよいよ受験生になり、「サッカーも勉強も頑張る!」と現在はジュニアユースで奮闘中。母はそんな息子を誰よりも信じるサポーター第1号として、日々奮闘中です。