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ボールから逃げた息子! 〜スポーツ経験者サカママがとった、その後の作戦〜

ボールから逃げた息子! 〜スポーツ経験者サカママがとった、その後の作戦〜

こんにちは。サカママライターのHIROです。さて、いよいよ秋です。待ちに待った涼しい秋。夏のあの暑さから解放されて…ようやく野外スポーツのサッカーが快適になってきた私です。

突然ですが、つい先日の息子(2年生)の試合であった出来事から…私がとった行動までの一部始終を今回はご紹介したいと思います(笑)。

キーパー志望なのにボールから逃げた!?

…そうなのです。その出来事こそ、「キーパー志望なのにボールから逃げた」ことなのです。その現状を目の当たりにして私はひっくりかえりました(笑)。

息子は、サッカー歴がそろそろ2年となり、試合でもキーパーを本人が志望する機会が圧倒的に多くなっています。息子の所属チームは、コーチ陣が理解のある方々なので、子どもたちの自主性に重きを置いてくださっています。そのため、息子がキーパーをやりたいといえば、コーチ陣は「よし! 頼んだぞ!」と快く送り出してくださいます。

事件が起きた試合は、チームが順調に勝ち進み…いよいよ決勝戦という大切な試合でした。前半1-0で勝っているという大事な場面で、相手チームからのシュートを…息子は…よけましたーーーー!! しかも2回も! ドッジボールじゃないんだから!! これで前半は1-2と逆転され…息子は怪我までしてその後離脱して…(怪我という名のメンタル崩壊だと私は思っています(汗))。後半に味方チームの子たちが頑張ってくれて2-2まで追いつき、PK戦となりましたが、息子は離脱中。もう1人のキーパーの子がとっても頑張ってくれました。最終的にチームは負けてしまいました。悔し泣きしている子どもたちの姿をみて、私の中で謎の闘志が芽生えました。

スポーツ経験者のサカママの作戦!!

私は決めました。「バレーボールをやらせる」と。実は私自身が、学生時代からバレーボールの経験があり、キーパーの姿をみていつも「あの動きはバレーボール選手にとっては得意な気がする…」と勝手に思っておりました。そのため、ボールへの恐怖心を打破するためにはバレーボールだ! と思いついたのです(笑)!

すぐに行動に移す私は、地元のバレーボールチームに息子を連れて行き、体験をしてから入団を決めました。そのバレーボールチームは所属しているサッカーチームとは異なり、高学年のメンバーも含めた全学年で練習していきます。この環境の差もまた良い刺激になると思いましたが、バレーの世界はまだまだスポハラが残っているようにも感じて不安があります。

当の息子はというと…だいぶバレーボールを楽しんでおります! キーパー志望なだけあって、バレーボールでいうレシーブで飛んできたボールをしっかりと拾っています。まんまとハマった息子は、小学校の休み時間がもっぱらサッカーをして過ごしていたところ、今はバレーボールに変わったそうです! 自宅でも楽しく練習しています。私の作戦勝ちです(笑)。

サッカー一筋じゃなくていいのか!?

もしかすると、そうお考えのご家庭も多々おられるかと思います。以前、サッカーやりすぎ問題も記事にしましたが、今回の場合はマルチスポーツの効果を期待している部分もあります。2025年3月に公開された、スポーツ庁委託事業における成果報告書(※)によると、マルチスポーツとは複数のスポーツ種目の経験を有するという意味で“2つ以上のスポーツに2年以上参加している”や“年数に関係なく2つ以上のスポーツに参加している”等が用いられるそうです。

マルチスポーツの効果としては、
①オーバーユース傷害のリスク削減
②バーンアウトの回避
③より良好なウェルビーイング(身体的・精神的・社会的に良い状態)
④モチベーションの維持
⑤リーダーシップの発達 などがあります。

世界で活躍する大谷翔平選手や北口榛花選手もマルチスポーツ経験者だったというのは有名な話かと思います。

ただ、私としては、大前提として「本人が楽しく続けられる」環境づくりが重要と考えており、今回の私の作戦はよいタイミングで実行されたなと自画自賛しております(笑)。ボールから逃げませんように。

参考文献

※スポーツ庁委託事業 「令和6年度地域における子供たちの多様なスポーツ機会創出⽀援事業」事業成果報告書, 令和7年3月, 筑波大学

WRITER PROFILE

HIRO
HIRO

東京生まれ、福島育ちです。小学1年生男児がおり、平日は都内某大学に勤務しつつ、休日はサッカー引率の日々です。とにかく物事を深掘りしたい性格のため、実用書から学術論文までとことん調べます。

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