「比較しないように」なんて、不可能。兄弟サッカージュニアのエトセトラ
サッカーをはじめるきっかけが、兄・姉の影響だったと答える選手は多いのではないでしょうか?
我が家の末っ子も、幼少期はさほど興味をもっておらず…「弟くんはサッカーやってないんだね~」とよく声をかけられていました。小学校に上がると、少しずつ周囲の環境が変わってきます。
友達が次々とサッカー、野球、バスケと、クラブに入っていると知った頃、末っ子が自然と選んだのは、サッカーでした。
比較されるのは当たり前!
兄弟で同じチーム、同じスポーツをしていると
「お兄ちゃんはこうだったよね」
「弟くんのほうがこうだね」
そんなふうに、どうしても周囲から比較されてしまいます。
…というか、比較しかされません。
そして気づいたのです。
「比較しないように」なんて、不可能なことだと。
同じ練習をしていても、理解のスピードが違い、動きの速さが違い、集中力が違います。
しかしそれは、兄弟に限ったことではありません。
チームメイト同士でも、選抜メンバー同士でも、上達すればするほど「誰かと比べられる世界」に入っていくのです。
トレセンに呼ばれれば他チームのエースと!
J下部に入れば同年代の日本代表と!!
比較されることは、サッカー人生のどこにいても、常にあるものなんですよね。
なので、伝え方とタイミングに気を付けることにしました。
今それを言って傷つかないか?
それを言ったことで、モチベーションが下がらないか?
どんな言葉なら、この子の“強み”を認めて、前向きに練習できるか…
どう比べられるか、その中で何を受け取るかで、自信にもなるし、武器にもなるのだと学びました。
サッカーを通じた兄弟のコミュニケーション
試合の日は、末っ子のこんなプレーがあったんだ報告会。
「ここから中に入ってね、ここでかわして、こっち行って、こうやってシュート打ったの!」
と弟が説明すると、
「それはすげ~!!! えっ待ってもう1回やって」
と褒める兄…。
末っ子は、兄に説明するのが、一番好きです。
プレーの成り行きを細かく説明しなくても理解してくれるし、すぐに褒めてくれるのです。
プレミアリーグで良いシュートシーンがあれば、
「おい、ちょっとこれは見とけ!!」
「〇〇のシュートシーンは見たか?」
と動画を共有したりして、2人のコミュニケーションが増えてきました。
最初は、メッシだ! ネイマールだ!! ムバッペだ!!! と有名な選手の話ばかりだったのが、最近は私が知らない名前ばかりです…笑
今はスケジュールがいっぱいで、送迎や食事管理に追われる日々ですが、サッカーを通じて過ごしている日々が、ずっと残っていてくれたらうれしいなと思います。
ではまた来月よろしくお願いいたします。