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「ママのごはんで、子どもを支えられている」サカママの皆さんへ、かけがえのない今にエール

「ママのごはんで、子どもを支えられている」サカママの皆さんへ、かけがえのない今にエール

コラムを書かせていただいて、まもなく1年が経とうとしています。
日々頑張っている子どもの疲れを癒してあげたい、丈夫な体をつくってあげたい。
そんなサカママの皆さんの想いを、「ごはん作り」を通して支えたいという気持ちで書いてきましたが、今回でひと区切りとなります。

今日はこの1年の総まとめとして、「サカママでよかったな」と感じていることを、皆さんへのエールの気持ちを込めて書きたいと思います。
そして最後に、リクエストをいただいた冬にぴったりの簡単レシピもご紹介します。

サカママの気持ちは、いつも揺れ動いている

「今は正直、サポートを楽しめていない」
「いやいや、サカママ最高!」
この記事にたどり着いてくださった皆さんは、今どちらの気持ちでしょうか。
長くサカママをしていると、多くの人がこの両方を行き来するのではないかと思います。

かれこれ14年、私自身ももちろん両方を経験してきました。
そして、喜怒哀楽すべてを通り抜けた今、心から思うのは
「サカママをさせてくれてありがとう」ということです。

心が動く瞬間を、たくさんもらった

サカママになったからこそ、自分ひとりでは見ることのできなかった景色があります。
ハラハラドキドキすること、嬉し涙、悔し涙。
心が大きく揺さぶられる瞬間が、数えきれないほどありました。

それは、息子がひたむきに物事に向き合っていたからこそ、
そしてそのサポートを全力でさせてもらったからこそ生まれた感動だと思います。
「たくさんの感動をありがとう」
——心から、そう思っています。

子どもたちも、それぞれの道で輝いている

大学1年生になる長男のまわりには、
大学サッカーで挑戦を続けている子、
海を渡り、海外で懸命に頑張っている子、
そして、サッカーとは別の道を選んだ子がいます。

進む道はそれぞれ違っていても、
今、みんなが自分の場所で懸命に前を向いている姿は、とてもキラキラして見えます。
中学3年生になる次男のまわりでも、進路はさまざま。
どの選択も尊く、彼ら一人ひとりの未来が、今からとても楽しみです。

かけがえのない仲間とのご縁

それから、素敵な仲間たちとのご縁をつないでくれたのも子どもたちでした。

失意のときに一緒に泣いてくれる仲間。
別れのときに抱き合って泣ける仲間。
辛いときに「よく頑張ったね」と肩に手を置いてくれる仲間。
嬉しいときには、飛び上がって一緒に喜んでくれる仲間。

大人になってなお、涙が出るほど一生懸命になれること。
それ自体が素敵なことですし、
そんな時間を一緒に過ごせる仲間に恵まれたことも、大きな贈り物だったと思います。

ママも一緒に、鍛えられていた

思い返すと、サカママ初心者の頃は失敗だらけでした。

初めての大会で、息子が自分で準備したバッグから、私がうっかりボールを抜き出してしまったこと。
会場で大パニックになる息子と、一緒に慌てる母。
「ママが余計なことをしたばっかりに……」という出来事でした。

運転もそうです。
首都高が怖くて避けていた結果、大切な試合に遅れてしまい、
出場の機会を奪ってしまったこともあります。

無知だったばっかりに、判断を誤ったばっかりに。
思い出すと胸が痛む経験も、たくさんありました。

それでも、厳しい環境の中で、ママも少しずつ鍛えられていったのだと思います。
今では首都高も走れますし、あの頃の失敗も「すべて今につながっている」と思えるようになりました。

ごはん作りだけは、頑張ろうと決めた

そんな中で私が「これだけはやろう」と決めたのが、ごはん作りでした。

せめて体調不良でチャンスを逃すことのないように。
風邪をひかない、強い体をつくってあげたい。
そう思って、健康を支える食事だけは手を抜かないと決めました。

そのおかげか、息子がサッカーを風邪で休んだことは一度もありません。
先日のヨーロッパ遠征でも、多くの選手が体調を崩す中、
終始元気だったのが息子でした。

「ママのごはんで、子どもを支えられている」
そう実感できた出来事です。

ママのごはんは、子どもたちを笑顔にする「元気のおまじない」だと私は思っています。
どうか、楽しい食卓をつくってほしいなと思います。

サカママの皆さんへ、ありがとうとエールを

今、ママがどんな状況にあっても、
振り返ってみれば、すべてが素晴らしい時間だったと思える日が必ず来ます。
だからこそ、今を目一杯楽しんでほしいと、心から思います。

最後に、14年前にわが家がサッカーと出会うきっかけをくれたサカママさんからリクエストいただいたレシピを、
サカママの皆さんへの心からのエールとしてお届けします。

冬の寒さも吹き飛ばす、温かくて簡単なレシピです。
皆さんの毎日に、少しでもお役に立てたら嬉しいです。

ふわふわ鶏団子と白菜の豆乳鍋

鶏むね肉は肉類の中でも、筋肉の材料になるたんぱく質が多く含まれています。低糖質、低脂質なので、豆腐のたんぱく質と合わせてヘルシーに筋力をつけられますよ♪ ほっこり温まってください^^

材料(4人分)

A鶏むね挽肉 600g(2枚分)
A生姜 1片
A豆腐 80g
A卵 1/2個
A酒 大さじ1
A塩 小さじ1/2
水 200㏄
白菜 大4枚
長ネギ 1本
B無調整豆乳 400㏄
Bめんつゆ(3倍濃縮) 50㏄

作り方

  1. 長ネギは斜め切りにし、青いところと白いところに分けます。白菜は軸と葉に分け、軸はそぎ切り、葉は一口大に切ります。
  2. Aを粘りが出るまでよく混ぜて、鶏団子のタネを作ります。3cmの団子にして、鍋に野菜の層、団子の層と3回重ねて入れます。
  3. 水を注いで蓋をして、火が通るまで煮ます。長ネギの青いところを入れて、さっと茹でたら、Bを注ぎ入れてひと煮立ちさせます。

ポイント

豆乳は長く煮ると分離してしまうので、具材に火が通ってから入れてくださいね^^

詳しいレシピはコチラ↓↓↓
【ヘルシーに筋力UP】ふわふわ鶏団子と白菜の豆乳鍋 | レシピサイトNadia

一年間、ご愛読いただいてありがとうございました。また、お会いしましょう。

WRITER PROFILE

SATOMI
SATOMI

サカママ歴13年。三兄弟(高3・中2・小5)のママです。
丈夫な体をつくってあげたい、日々の疲れを癒してあげたい…そんなママたちの想いを栄養満点レシピで応援します!
ママのごはんは子どもたちを笑顔にする「元気のおまじない」一緒に楽しい食卓をつくりましょう。

フードコーディネーター/スポーツフードアドバイザー
アスリート3兄弟ママの健やかごはんbySatomi | レシピサイトNadia

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