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親の熱量が大きすぎると…子どものサッカー応援で意識したいこと

親の熱量が大きすぎると…子どものサッカー応援で意識したいこと

みなさんこんにちは! 厳しい暑さも過ぎ去り、スポーツをするには最適な季節となりましたね。

さて、長男、次男と長いことサカママとして子どもたちのサッカーを見てきましたが、サカママライターとなってからは、SNSでもサカママさんたちの投稿により興味を持ち、目を向けることが増えました。DMからコメントを頂いて、試合会場でたくさんの親子の関わり方なんかも見たり聞いたりして感じたことがあります。

それは、保護者のサッカーに対する想いが大きく、子どもと同化してしまったり、子どもよりもその熱量が大きくなってしまう。そして子どもに対して過大評価をし、大きな期待をしている人が多いのかな? ということです。実は、私も以前そんな経験がありました。

子どもに過度な期待を与えてしまう

息子が初めての試合でたまたまシュートを何本か決めたときに、周りの保護者から「すごいー! 上手だねー○○君!」なんて言われたことがありました。そのときは「うちの子ってすごいのかも!?」なんて正直一瞬思っちゃっていましたし…(笑)。ただ、次の試合ですぐに目は覚めましたが(笑)、こんな経験、みなさんもあるのではないでしょうか?

誰だって自分の子どもが褒められて悪い気はしないし、子どもが褒められるのって自分のことのように嬉しい! ただ、この“親が嬉しくて良い気持ち(優越感)になってしまう”と、危険なこともあると感じました。それは、子どもに期待をしすぎてしまうということ!

親の熱量が大きすぎると…子どもたちの本音は?

「子どもには良い想いをしてほしい」「辛い思いはさせたくない」「とにかくサッカーが上手くなってほしい!」「いつかはプロに!」なんて思う保護者も多いと思います。ただ、その想いが強すぎると、子どもはプレッシャーとなり本来の目的と逸れてしまい、最悪サッカーを辞めてしまうということもよく耳にします。

実際に私の周りでも、これに近いことで大好きだったスポーツを辞めてしまった子を数名見てきました。子どもは、親が喜ぶ姿を見るのって大好きだと思います。ましてやそれが自分のしたことでだったら尚の事! でも、逆に自分のしたことで親がガッカリする姿を見るのは、すごく子どもからすると辛いと思います。

数年前、長男がまだ中学生だったときのこと。試合の送迎当番で子どもたち数名を車に乗せた際、こんな話をしていました。保護者からの声掛けの話題になり、子どもたちはけっこうな不満を持っていたようで…

「保護者は、試合見るならマジで何も言わないでほしい! 見ているほうは簡単に言うけどさー! 勝手に期待して勝手に落ち込むなよ! こっちだって頑張っているんだから!」

私には丸聞こえで爆笑しちゃいましたが、これがきっと彼等の本音なんだと思いました。ジュニア年代の試合会場で見かけることが多かったのが、親がプレーにダメ出しをして子どもが涙を流す姿。親がサッカー経験者だったりすると、余計に口出しをしたくなってしまうと思います。親も子どものことを思って厳しく言っているのも分かります。そのおかげで上達する子どももいるかもしれない。でもその逆になることも…。

子どもは自分で考え、悩みながらサッカーをしている

ただ、長くサッカーをする息子たちを見てきて思ったことは、サッカーのゴールは小学生年代ではなく、もっともっとずっと先。正直ジュニア年代の活躍がどうだったかはまったく気にもならず、ただの通過点だということです。もしも「ジュニア年代だけでサッカーは終わり! だから今だけ頑張る!」という場合はまた違うかもしれませんが、我が家の息子を見てきても、大きくなるにつれ具体的な目標や目的ができ、それに向かってサッカーに取り組んでいるようにも見えます。「数年後にはこうなっていたい! 今はまだまだそのための準備期間!」といった感じです。

嬉しいことや楽しいことだけではなく、当然悔しい経験もたくさんあるようですが「サッカーのゴールはまだまだ先!」と、今の結果だけではなく、とにかく未来に目を向けている感じです。目の前で自分の子どもがミスをしたり、他の子よりも劣っていたりすると「何やってるんだよー! ちゃんとやれー!」なんて思ってしまうのは仕方ないのかもしれませんが、彼等の本音を聞いていると、決してふざけてやってはいないと思います(笑)! “サッカーをするのは子ども! サッカーで悩むのも子ども! やるかやらないかを決めるのも子ども!”ということです。

過度な期待よりもエールの言葉を

次男も中学生になり、サッカー経験もない私がアドバイスできることもないので、本当に見守るだけとなりつつあります。親である私の中では、サッカーは遊びや趣味と思っているので、正直上手い下手よりも「楽しければいーじゃん!!」と思っています。

「それでは子どもは上手くならない!」なんて思う方もいるかもしれませんが、そもそも「上手くなりたい!」と子どものほうが思わなければ、どんな練習をしても意味がない(上達しない?) かなと思っています。なので子どもの熱量を親が超えてしまうのは、子どもからやる気や楽しさを奪うことになりかねないので要注意だと感じています。大人だって、自分の趣味に否定的なことをあれこれと口出しされたら嫌な気持ちになってしまいますよね?

親を喜ばせるためだけに頑張るサッカーにしないように、今がどんな結果でも、全部未来へのこの子の材料になる! と思って、大きな期待をかけるよりも大きなエールの言葉をたくさんかけてあげられたらなと思いました。

WRITER PROFILE

yumika
yumika

大学1年と中学2年のサッカー大好き兄弟を持つサカママ。サカママ歴9年。
子ども達のサポートで心掛けている事は、自分の時間も大切にし、ストレスフリーなサカママライフを送る事。マイペースで常にポジティブ思考な子ども達とのサッカーでの出来事などを発信していきます。少しでも参考になったり、共感して貰える事があれば嬉しいです。

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