アカデミーへ移籍! アメリカでのステップアップを掴んだ姿勢や努力
皆様こんにちは。カリフォルニア在住サカママライターのKyokoです。先月から一時帰国しており、久しぶりに日本の美味しいご飯や素敵な景色を楽しんでいます。息子も一緒に帰国したのですが、こちらは早々にアメリカに戻り、現地の友人家族とともにメキシコでバカンスを過ごしています。日本の夏休みと言えば、お弁当持ちで午前午後と練習があったりしたので、休暇は徹底的に楽しんでリフレッシュするアメリカ文化に最初は戸惑いました。
さて、前回のコラムでは息子がステップアップのために自ら働きかけている内容をシェアさせていただきました。もちろん、結果がついて来ればそれに越したことはありませんが、自身の目標のために自発的に行動すること自体に価値があると感じておりました。今回は、ありがたいことにその行動がチャンスに結びついたのでシェアさせていただこうと思います。
アカデミーへの移籍が決定
なんと行動が実を結び、移籍を望んでいたMLS(アメリカとカナダのプロサッカーリーグ・メジャーリーグサッカー)アカデミーのコーチから連絡があり、入団を望んでいたアカデミーのU-18に加入する運びとなりました。通常、練習参加やトライアウトを経ての入団になるようですが、電話一本で決まったので半信半疑な様子の息子。しばらくは不安そうにしていましたが、来シーズンの選手リストに自身の名前が記載されているのを見て、ようやく胸をなでおろしていました。
どうやら本人が気づいていないうちに、プレーをご覧になって気に入っていただけたとか。新チームではU-18カテゴリーに2007,2008年生まれの選手が所属します。登録人数は32、そのうち新メンバーは息子含め3人とのこと。コーチからは「当面は試合出場機会がない覚悟が必要。半年後にチームにフィットしていない、もしくは能力不足と判断した場合には放出もありうる」などの話があったようです。
練習は平日の午前中、学校はホームスクール
新チームでは平日の午前中に練習があるため、現在通っているハイスクールを退学してホームスクールに切り替える必要があります。チームから数種類のホームスクールの案内があり、息子はソフモア(4年制ハイスクールの2年目)までを現地校で終えたので、そのぶんの単位認定等を確認しながら選択したようです。家庭でリモート学習になるため、部屋の模様替えをして勉強しやすい環境を整えているようです。
前チームコーチへの感謝
こちらのコラムでも渡米後、所属チームを探すところから綴ってきましたが、決してすべてがトントン拍子に進んだわけではありませんでした。MLS Next(メジャーリーグサッカーによって管理、組織されているユースサッカーリーグ)所属の2チームのトライアウトを受け両者とも不合格、からのどんでん返しでチームの一員として受け入れてくださった昨季までのチームには親子共々感謝しかありません。
まずは息子本人から電話で報告とお礼を伝え、めでたい移籍を喜んでいただけたとのこと。かつて日本でチームを変わる際、指導者や保護者から批判的な目を向けられたこともあるので、温かい目で見送っていただける移籍のありがたさを感じています。
コツコツ努力を重ねて縁とタイミングを掴む
息子の前で大きな声では言えませんが、母親目線で見て息子は特別能力が高い選手だとは思えません(笑)。事実、昨シーズンもスタメンに入れない時期がありました。ですがどんなときでも自信を失うことなく、ベクトルを自分に向けて淡々と練習を積み重ね、ポジティブ思考でサッカーと向き合ってきたことは素晴らしいな、と感じます。そしてそのメンタルの強さと適応力が今回の移籍に結び付いた気がします。
今回の移籍もまた、ただのスタートであり試合のメンバー入りすら簡単ではないと思います。自分を信じてその日を楽しみにしている息子の様子を次回以降でもシェアさせていただこうと思います。最後まで読んでくださりありがとうございました。また次回お会いできることを楽しみにしています。