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公式戦に出られなかった1年半前 『長男の強い想い』

公式戦に出られなかった1年半前 『長男の強い想い』

皆さまこんにちは! いつもお読みくださり本当にありがとうございます。今年度もサカママコラムを担当させていただくことになりました、早坂英里です。

私のサカママコラムも4年目に突入しました。今年度は2カ月に1度の更新となりますが、その分内容がギュッと詰まったコラムにしたいと思いますので、引き続きどうぞ宜しくお願い致します。

コラムを始めた当初長男は小学3年生、次男はまだまだ幼い年長さんでしたが、あっという間に長男はもうすぐ卒業を迎えます。過去3年間で様々な事を経験し、嬉しい事も悔しい思いなど沢山してきました。今回は、それぞれの年での長男の変化や成長を振り返りながら、親としてどのように対応してきたのかもご紹介したいと思います。

ジュニアユースのセレクション後に感じた長男の変化

ジュニアサッカーもいよいよラスト。チームメイトもそれぞれジュニアユースの進路が決まり、卒団式の準備も着々と進んでいるなか、このメンバーと一緒にサッカーをするのもあと少しなんだなと思うと寂しい気持ちになります。 前々回のコラムでは長男のジュニアユースのセレクションについてお伝えしました。


■過去のコラム「悔しい思い、嬉しい思いもたくさん経験!?ジュニアユースのセレクションを終えて」


Jリーグクラブ下部組織のセレクションはあと一歩のところで不合格だった長男ですが、その後私たちが驚くほど意識が変わり、心も身体も急激に成長しました。

4年生、合宿で誰よりも食べられなかった長男

2年前の合宿終わり、当時の担当コーチから「全然ご飯食べられなかったですね」と言われた長男。合宿のご飯は揚げ物ばかりだったのをきっかけに、バランスの良い食事ばかりを意識してジャンクフードなどは、ほとんど与えずにきていましたが、いろいろなものを食べられるようにと私自身の料理もかなり変化していきました。


■過去のコラム「食へのこだわりが仇に?!成長期の子どもの食事で大切にしたいことは?」


あれから2年。今では家や外食でびっくりするくらいの量を食べ、合宿でどんなに揚げ物がたくさん出ようとも時間もかからず完食出来るようになりました。

成長期ということもあるかも知れませんが、これだけ食べていると小柄だった長男の身長もぐんぐん伸びて身体もがっしりしてきました。長男はDFですが、試合で大きい相手にもフィジカルで負けることが少なくなりました。2年前あれだけ食事の量で悩んでいたのが嘘のようです。

5年生、公式戦に出られず悔しい想いをした時に書いたもの

長男が5年生になってから、関東近郊のJリーグクラブの下部組織が多数参加しているリーグ戦が始まりました。長男のチームは、都のトレセンに選ばれるなど上手な選手ばかりでスタメンも大体決まっていました。20人弱いる中で途中交代も数人なので出られない選手も多く、長男もその1人でした。

控え組の出番は公式のリーグ戦が終わった後のトレーニングマッチのみ。時間の関係で公式戦のみでトレーニングマッチが開催されない時はずっとベンチで終わる日もありました。出られなくてもベンチでずっと声を出して応援している長男を見て、胸が痛くなった日もありました。

リーグ戦の前期が終わった頃、当時のコーチから選手たちに感想を求める紙が渡されました。正直私は、「このリーグ戦に一回も出ていないのに感想と言われても…」と思いました(もちろんその気持ちは私の心の中に留めて、口に出すことは無かったのですが)。

その紙には『親には相談せず、自分で考えて書いて提出してください』と記載があったため、私は何も言わずにいたところ、長男が書き終わった紙を見せてくれました。長男の感想を見た時、私が思っていたよりもずっとしっかりしていて、長男なりの強い気持ちがあったんだなと思いました。

 
5年生の時に長男が書いたもの

6年生、コツコツ努力が実った公式戦スタメンフル出場

あれから1年半が過ぎ、ジュニアユースの進路が決まったあたりから長男が一気に成長してきました。ここへきて、まさに急加速! 公式戦での出場時間が以前よりかなり増えました。

センターバックやサイドバックが多いのでシュートを打つ機会もあまり無かったのですが、コツコツ磨いてきたキックも精度が上がり、Jリーグクラブ下部組織や強豪チームを相手にシュートが入るようになったり、FKやCKからも直接狙ったりと積極的に攻撃参加するようになりました。ある招待制の大会でスタメン出場して同点ゴールのアシストをした時には、それまでの努力が実ったことを目の当たりにして泣きそうになりました。

そして、1年半前の試合では1分も出られなかったリーグ戦にスタメンフル出場。11人制になったことで出られるチャンスが増えたのもありますが、諦めずにチームの為に声を出して応援し、朝練やチーム練習、走りも手を抜かず、毎日コツコツ頑張っていなかったらここには立てなかったのではないかなと思います。

悔しい気持ちをバネに

移籍前の3年生まではチームに必要な存在とされていた長男。強豪チームに移籍後、悔しい想いをたくさんしてきました。私は前に一度だけ「辛かったら辞めてもいいんだよ」と言ったことがありました。1年半前、公式戦後のTRMもなくベンチに座って帰ってきただけだったあの日です。

長男は少し黙ったあと、「出られるようになるまで辞めない」と言いました。普段は割と大人しい長男でしたが、静かな強い意志を感じたのを覚えています。また、出られなくてもこのメンバーでサッカーをすることが楽しいと感じていたこと、チームの雰囲気が良かったことも長男がここまで続けることが出来た理由の一つでした。ジュニアユースのセレクションに落ちてしまったものの最後まで力を出し切れたこと、自分のプレーがこのレベルでも通用すると感じたことも自信につながったと思います。

よく悔しい想いはたくさんしたほうがいいと言いますが、苦しい状況にいる我が子を見ている親は辛いものがありますよね。ついつい楽しいほうに誘導してしまいたくなります。もちろんそれが正しい選択かはその子次第にはなりますが、悔しい想いをして乗り越えた時に成長できるのは本当なんだなとも思います。

ジュニアユースではまた新たな挑戦が始まりますが、これからも諦めず自分を信じて進んでほしいです。

 

WRITER PROFILE

早坂英里
早坂英里

料理&テーブルコーディネート教室
【Eri’s Kitchen】主宰
アスリートフードマイスター/(社)日本テーブルデザイナー協会認定講師/専門学校 テーブルコーディネート講師

12歳と9歳の子を持つサカママ(サカママ歴8年)
兄弟それぞれ都内の強豪クラブチームに所属。5年以上続けている朝練は兄弟の日課。プロサッカー選手を目指す子どもたちの為に日々首都高を走り回り、食事やマッサージなどサポートに務める。