悔しい思い、嬉しい思いもたくさん経験!?ジュニアユースのセレクションを終えて
皆様こんにちは!小学6年生の長男のジュニアユースの進路が決まりました。ようやく落ち着きホッとしたのか、人生初の帯状疱疹になってしまった私です(笑)。
今回のコラムでは、小学6年生の春からこれまでの約半年間、ジュニアユースに向けて長男と私たち家族が悩み・経験したことをお伝えしたいと思います。
ジュニアユースのセレクションは中学受験に似ている?!
もう何十年も前に中学受験を経験した私ですが、長男のジュニアユースの進路は中学受験に似たような感覚になりました。長男は都内のクラブチームに所属しています。東京都は全国で最もジュニアチームが多く、その数は800を超えます。
東京都ジュニアチームのリーグ構成
その中で東京都1部リーグ(通称T1)に所属しているチームが10チーム、2部リーグ(T2)が30チーム、3部リーグ(T3)が20チームという構成になっています。
年間のリーグ成績によって昇格・降格など入れ替えがあります。JリーグでいうところのJ1、J2、J3のような感じです。長男のチームはT1に所属しておりますが、T1リーグ所属のチームは強豪と呼ばれるチームばかりです。
そして、ジュニアと同じようにジュニアユースもT1、T2、T3、T4の構成で、さらにジュニアユースになると関東リーグ(1部、2部)になっていて、関東一帯のJリーグの下部組織が多く所属しています。
たくさんのジュニアユースのチームの中から、どこのチームが長男に合っているのか、正直全てのチームを見るのは不可能です。
ジュニアユースチーム選び
私が中学受験をした時は、自宅から通える範囲で自分の偏差値より少し上の学校と偏差値同等の学校を選びましたが、ジュニアユースのチーム選びも共通している点があります。
第一に自宅から通える範囲のチーム。現在所属しているチームにもジュニアユースがありましたが、練習場所が自宅から遠くて勉強に支障が出ると思い、長男の意見も聞きながら他のチームを検討していました。
チーム選びの際参考にしたのは、2018年にサカママから出版された「中学サッカー進路ナビ 」当時まだ低学年だった長男のために発売日と同時に購入しました。気が早かった私(笑)。そして、最新の情報は先輩サカママから色々と教えて頂きました。大体1学年どのくらいの人数か?遠征はAB分かれていくのか?それとも一緒なのか?などなどサイトには載っていない情報は先輩サカママが一番正確でした。
他チームを検討する中で、関東のJリーグ下部組織(以下:J下部)は小学5年生の終わり頃から徐々に内定が出始めていて、J下部のジュニアに所属や、強豪街クラブに所属しながらJ下部の選抜スクールに通っている子、スカウトや練習会などに呼ばれて内定をもらっている子も多く、J下部の一般セレクションから合格出来るのはほんの一握りのようでした。まさに御三家のような難関。いや、むしろ合格率だけでいうなら更に難しいのだなと思いました。
J下部の練習会へ。体調不良も実力のうち悔し涙が止まらなかった日
ジュニアユースをどうしようかと悩んでいた6月に、ご縁があって関東以外のJ下部の練習会にお声掛け頂き参加することになりました。遠方の為、土日の2日間で現在のジュニアの選手達と一緒の練習に参加することになりました。長男は2日間ともとても頑張っていて感触も良く、コーチやジュニアの選手ともすっかり仲良くなった事で、二週間後の練習会にも参加させて頂けることになりました。
最初の練習会参加後、本人は素晴らしいグランドやコーチ、ジュニアの選手達の雰囲気がすっかり気に入って、ここに入りたい!と話していました。二週間後の練習会での内容が良かった場合は内定を頂けます。いよいよこの2日間で決まる最後の練習会ということで、長男はとても気合が入っていました。が、直前でまさかの体調不良。薬を飲んだり吸入したりしましたが、本来の力を出しきれず…結果は不合格。(もし内定を頂いた場合は私の実家から通う予定でした。)
ちょうどスクールに行く前の駐車場で不合格を知った私は、そのまま伝えたところ、普段そこまで大きく感情を出すことが無い長男が、この日はこんなに泣くのかというくらい大泣きしていました。
一緒にいた次男は気を遣ったのかすぐに車を降りて1人でスクールへ。「体調管理も実力のうち。言い訳にならないんだよ」という話をしましたが、長男にとってとても悔しい出来事でした。
J下部ジュニアユースの一般セレクションで再挑戦!
悔しい思いをしたまま夏が過ぎようとしていた頃、前回不合格だったJ下部ジュニアユースが一般セレクションをすることを聞きました。一度、練習会で不合格になったので受ける資格は無いと思ったのですが、一般セレクションでもチャンスはあるとお話を頂きました。
長男にどうするか確認したところ「まだ少しでもチャンスがあるなら受けたい。今度は悔いが残らないようにやり切りたい!」と強い意志を感じたので、一般セレクションで再挑戦することにしました。正直、また遠方まで行くのも大変でしたが、これも長男の夢の為!と応援することにしました(ちなみに、受けた練習会の会場がある県に、私の母や妹家族が暮らしている為、みんなで応援・サポートをしてくれていました)。
他チームの練習会に参加し、まさかの内定!?
J下部ジュニアユースへの挑戦を決めたものの、東京のジュニアユースの練習会がどんどん始まっていました。その為、並行してスクールのコーチにも相談をして、育成の評判の良いTリーグに所属しているチームの練習会に参加させて頂くことになりました。そのチームはプライベートで教えて頂いているコーチからもとても良いチームと聞いていたのですが、練習会に参加して驚きました!
練習会ではU-13の選手が色々と教えてくれるのですが、皆さんとても優しく、また保護者の前を通る時は、立ち止まってしっかり目を見て大きな声で「こんにちわ!」と元気良く挨拶してくれました。1人だけでなく、選手全員がという点もとても好感が持てました。サッカー以外の部分でもとても素晴らしい指導をされているのだなと感動しました。
そして、練習試合の2試合目が終わった頃に、長男がコーチに呼ばれていました。どうしたのだろう・・と思って見ていたのですが、まさか練習会の途中で内定を頂けました。
本人も驚いたそうですが、素直に嬉しかったようでした。帰りに着替えていた時、先輩方から「お前すごかったな!めちゃくちゃ上手かったな!」「絶対入れよ〜!」などと嬉しい言葉をかけてもらい、照れくさそうにしていました。
練習会後に、コーチに改めて並行して他県のJ下部のチームを受けている話をしたところ「悔いの残らないように頑張ってください、待っています。」と有難いお言葉を頂きました。チームの雰囲気もとても素晴らしく、私も長男もこのチームに入ったら大好きなサッカーを楽しく続けられるだろうなと感じました。
J下部ジュニアユースの一般セレクションで全てを出し切る
素晴らしいチームから内定を頂き、自信がついた長男。6月のJ下部ジュニアユースの練習会に参加してから3ヶ月が過ぎ、いよいよ一般セレクションが始まりました。今回も私の母や妹家族たちにもサポートしてもらい、長男の気合も十分!
しかし、いざ一次セレクションの長男の動きを見ていたら、前回と違いたくさんの知らない子たちの中で緊張しているのか?私から見ていても積極性が足りないなと思ってしまいました。それでも一次セレクションの結果は合格。まずはホッと胸を撫で下ろしました。
そして迎えた最終セレクション。今回は夫が付き添いで私は次男のサッカーで東京に残っていたのですが、夫から逐一速報が来るくらい、長男はとても頑張っていて目を見張るものがあったようでした。
一次セレクションの時に積極性に欠けるなと思っていましたが、最終セレクションではかなり積極的なプレーで誰よりも走り、これ以上に無いくらい頑張って気持ちのこもったプレーをしていました。
悔いを残さずやり切ったセレクションの結果
長男が自分の今持っている力を全て出し切ったJ下部ジュニアユースの一般セレクション。付き添いで行っていた夫も、もしかしたらいけるかもと思ったくらい頑張っていたようでしたが、結果は残念ながら不合格…。それでも、長男は前回の時のような悔し涙はもう流しませんでした。
結果を聞いた長男は清々しい顔で「そっか。あれだけやってダメなら仕方ない!やり切った。今まで何度も連れて行ってくれてありがとう。」と話していました。そんな晴々とした表情の長男を見て、私は誇りに思いました。
結果のメールには、長男の練習会から一般セレクションまでの成長と応援のメッセージが書かれていました。後にスカウトの方は満点をくれていたこと、他のコーチからも最終セレクションでの成長した長男のプレーを褒めていたことを聞きました。
100人以上の受験者から合格者は1〜2名ととても厳しいセレクションではありましたが、これだけのハイレベルな選手がいる中でここまでやれたこと、最後まで諦めずに挑戦し続けたことは長男の自信と今後の成長に繋がったと思います。
まだまだチャンスはある!ジュニアユースの3年間を大切に過ごすために
先日、並行して練習会に参加をして内定を頂いていた、ジュニアユースチームの保護者会がありました。長男の挑戦が終わるまで、ずっと待っていてくださったチームにお世話になります。久しぶりに監督やコーチにお会いした時は「待っていたよ。これからよろしくね。」と、とても温かく迎え入れてくれました。
実際、今回お世話になるチームから、長男が受けたJ下部ユースに入った選手もいて「まだまだチャンスはあるから、これから見返して行けるように、3年間一緒に頑張ろう!」と力強いお言葉も頂きました。
その後はユニフォームの試着などをして「かっこいい!」と嬉しそうだった長男。とても素晴らしいチームにお世話になることが決まって、良かったなあと改めて実感しました。そう思えたのも、ここまでのセレクションを経験したからこそ。
スペイン遠征でお世話になっていたコーチには、「セレクションに受かっても落ちても、やることは変わらない。この年代ではまだ誰も、何も決まっていない。日々継続することが大切。」とお言葉を頂きました。お受験のようなジュニアユースのセレクションでしたが、家族全員とても良い経験になりました。
まだまだこれから!なサッカー人生。息子たちには、これからも夢に向かって日々コツコツ頑張って、悔しい思いも嬉しい思いもたくさん経験しながら大好きなサッカーを楽しんで欲しいと思います。