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どれだけサッカーと向き合いたいか。高校サッカー進路の考え方

どれだけサッカーと向き合いたいか。高校サッカー進路の考え方

サカママの皆さまこんにちは。今月のコラムは高校サッカーへの進路選択についてお話ししたいと思います。

中学3年生のお子さまはいよいよ進路を本格的に決める時期になってきましたね。推薦やセレクションなどで進路が決まることもありますが、多くの方はこれからいよいよ受験生としての日々を送ることになると思います。

憧れの高校サッカー、そしてその先へ

幼少からサッカーをやってきた子にとって、インターハイ(全国高校総体)や選手権(全国高校サッカー選手権大会)は憧れでもあり、節目となる大きな目標であると思います。

自分の目指すところはどこなのか。
中学生になると、夢や希望に加えて現時点での実力など、見えてくるものがたくさんあると思います。

目標が明確なほど、この先の進路を決める手がかりは多くなります。
・ジュニアユースからの持ち上がりでユースに行きたい
・高校、その先で常にレギュラーを獲得して試合に出たい
・都道府県代表常連校に行きたい
・大学でもサッカーを続けたい
・プロになりたい

その他、勉強との両立というもう一つの大きな課題もあります。受験生、そしてサカママの皆さまは、これから目指す目標に向き合う大切な時期になります。

高校に行ってもサッカーを続けると決めたら次に考えること

一番大切なことは、やり切るために自分にとってベストな環境はどこなのかをしっかりと見極めることではないかと思います。

・よりレベルの高いところでチャレンジしたい
・都道府県代表になる可能性が高い高校に行きたい
・試合に出ることを優先したい
・仲間と楽しくサッカーをやりたい
・勉強との両立を重視したい
・進学を優先したい

他にもプレースタイル、練習時間、通学時間、設備、試合会場、遠征、合宿など。考える要素がたくさんあると思います。

子どもにそれを調べて考えて決めなさいと言うのも難しい話です。しかし、進路は決めなければなりません。そのために学校見学や部活見学、先輩やOBOGのアドバイスなどを積極的に取り入れることをおすすめします。練習に参加をさせていただける学校もたくさんあります。やはり体感することが一番だと思います。

息子が出した答えは…

高校サッカーは自分の力を出し切りたい。
息子が進路を考えたときに出した答えでした。

小中学校と人数があまり多いチームではなかったので、レギュラー争いもそこまで厳しくはなく、試合に出て勝つことを考えてプレーしてきました。それもあってか、高校はレベルの高いところでレギュラーを獲得し、全力でサッカーと向き合いたい。勉強との両立も厳しくてもかまわない。

随分と高い目標を掲げたなと思いましたが、反対する理由はありません。自分で調べて見学や体験に行って、顧問やコーチ、先輩の声を聞いて本人がやりたいと思ったところを見つけるまで探しました。息子は今、部員は100人を超え、勉強もかなり厳しい高校で文武両道に励んでいます。

思っていたとおり、たしかに大変です。テスト期間中に大きな大会がぶつかることも、楽しい学校行事が重なることだってあります。しかし、どんなに疲れていても課題をこなします。

今日は休んだら? と声をかけたくなる日もあります。でも自分でやり切ると決めたので、どちらも全力の日々です。とはいえ、時には自分を甘やかす日ももちろんありますけどね。

たくさん悩んで決めた進学先ですが、これで良かったのかと立ち止まることもあるかもしれません。でも、そこには同じように悩んで考えて縁があって進学してきた、一緒にプレーする仲間が待っています。幼稚園以来の再会や、中学まで死闘を繰り返していた相手が今度は仲間になることもあるのです。

息子を見ていて、チームスポーツならではの仲間との時間は本当にかけがえのないものだなと思います。お子さまがここで頑張ると決めた先で元気にプレーする姿が見られる日が来ることを願っております。

WRITER PROFILE

Mari
Mari

サカママ歴12年。幼稚園年中からサッカーを始め現在高校1年生。
とにかくサッカーが大好きな息子を全力で、栄養士として食事面でもサポート中です。それぞれの年代で感じてきたこと向き合ってきたことなど発信していきたいと思います。

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