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中学卒業後のサッカー進路を考える~いよいよ本番中学3年生編~

中学卒業後のサッカー進路を考える~いよいよ本番中学3年生編~

サカママ・サカパパのみなさん、こんにちは。ライターのYUKARIです。絶賛夏休み中の今、これまでと変わらない日々のサポートに加えて「遠征合宿」「熱中症予防」「夏休みの宿題」「(ママの)日焼け問題」など、この時期ならではの課題が盛りだくさんな毎日をお過ごしではないでしょうか。

もちろん、それらをこなすだけでも大変ですが、中学3年生の息子がいる我が家では「受験生の夏」という一大イベントを迎えています。クラブチームに所属する息子にとって「引退」はまだまだ先の話。中学生としてもジュニアユースでプレーをする立場としても最高学年を迎えた特別な今年の夏休み。そんな息子がどんな時間を過ごしているのかをご紹介したいと思います。

過去の「進路」に関するコラムはこちら

中学1年生編
中学2年生編

やっと意識し始めた卒業後の進路

息子が所属するジュニアユースチームはユースのカテゴリーがないため、今のチームで活動ができるのは中学校生活の3年間のみです。高校でもサッカーを続けたいのであれば、また一からチーム選び(学校選びまたはユース選び)が必要となります。中学校では、3年生になってやっと進路に関する具体的な話がされるようになりましたが、息子のチームでは中学1年生のときから進路に関する意識調査(進路アンケートの提出)がありました。

そんな環境もあってか、学校のクラスメイトよりは比較的早めに卒業後の進路を考える機会が与えられていたと思います。とはいえ、2年生までは「まだまだ先の話」という気持ちのほうが先行していたので、具体的に学校をリサーチする、といった行動まではしていませんでした。

本格的に高校を意識するようになったのは中学3年生になってからです。公立か私立か。サッカー部に入りたいのであれば、どれくらいのレベル(=強さ)の環境を求めるのか。そもそもスポーツ推薦(=サッカー推薦)を希望するのか。親としてはできるだけ早く志望校を決めて、目標とするその学校からの「合格」を手にするために本人自らが努力をしてほしいところですが、そんなにスムーズに事が運ぶはずもありません…。

ただ、息子の中では「ユースではなく高体連でサッカーを続けたい」という気持ちがはっきりと決まっていたため、この夏はサッカー進路を見据えた高校リサーチを行っています。特に夏休みは、実際にその学校のグラウンドで現役高校生と一緒にサッカーができる「練習会」が開催される貴重な時期。そこでこの夏、息子が参加した練習会での体験談をもとに、母の視点でレポ―トをしたいと思います。

夏休みに集中する部活動の「練習会」

公立校のケース

すべての学校に当てはまるわけではありませんが、ある程度活動が盛んな部活動は公立高校でも練習会が設けられるケースがあります。そしてそのほとんどが夏休み期間です。練習会の正式な募集は学校のHPで告知されますが、事前にその部が運営するSNSにて開催日や募集開始日程などが配信されることもあるので、サッカー部の公式SNSのアカウントをフォローして、チームの活動の最新情報をチェックするようにしています。

試合の告知や結果報告、合宿の様子などを配信しているチームもあるので、部の雰囲気を覗くことができる良いツールだと思います。
※人気校の場合は、定員に達し次第練習会の受付を締め切ることもありますので、気になる学校がある場合はこまめにチェックしておくことが大切です。

私立校のケース

私立の場合も公立と同様、各高校の公式HPよりサッカー部の専用ページにアクセスをして個別で申込むケースがほとんどです。強豪校ともなると、申込みの際に現所属チーム、ポジション、スタメンかどうか、監督の連絡先、といった詳細を問われます。また、公式で募集している練習会の他に、クラブチーム宛てに個別練習会の案内が来ることもあるので、その場合はチームを通して申込む手順となります。

練習会で合否が決まる?

あくまでも息子が経験したうえで私が感じた印象ではありますが、公立と私立では「練習会」の意味合いがちょっと違うように思いました。公立の場合、練習会とは「見学会」を意味し、あくまでもチームの雰囲気を知ってもらう場の提供という位置付けであり、そこでどんなに目立つプレーをしても、その後の受験に何か影響を及ぼすような声掛けなどは特になさそうな雰囲気でした。

一方で私立の場合、練習会は「セレクション」の要素も半ば入り、秀でた選手がいればその場で監督から個別に声が掛かり、内定(=スポーツ推薦枠)につながることもある、という状況でした。実際に息子のチームメイトの中にはその場で推薦枠をいただいた子が何人かいたようです。

進路は早くから決めておいたほうが良い?

「高校でもサッカーを続けたい」。このコラムを読んでくださっている方のお子さんの多くがそう言っているのでは、と思いながらこのコラムを書いています。でも、その「続けたい」と思っているサッカーがどういうレベルのサッカーなのか。まだまだ無限の可能性を秘めている子どもたちですから、早いうちにその方向性を決めることが難しいのは当然のことです。

それで良いと思います。思えば私の息子も昨年大きな手術を受け、中学2年次はほぼサッカーから遠ざかっていたので、母としては正直「高校でサッカーを続けるのは難しいかな」と密かに思ったこともありました。ですが、3年生になり、チームに本格復帰をしてあらためて「サッカーが好き」という熱い想いを再確認した息子に「高校でも強いチームで頑張りたい」という意識が芽生え、受験生としての夏休みは、各高校の「サッカー部」を基準とした学校選びとなりました。この先も何があるかわからない。でも意識しておくのとしていないのとでは、その先に見える選択肢が大きく変わってくると思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。私の経験談が、誰かのお役に立てることを願って…。

WRITER PROFILE

YUKARI

中3サッカー男子とこの春中学生になった女子のママ。サカママ歴9年。
夫は息子が所属していた地域の少年サッカークラブでコーチをしています。生後半年からスタジアムでサッカー観戦をしていた息子もいよいよ受験生になり、「サッカーも勉強も頑張る!」と現在はジュニアユースで奮闘中。母はそんな息子を誰よりも信じるサポーター第1号として、日々奮闘中です。

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