中学卒業後のサッカー進路を考える~ケガをした中学2年生編~
サカママ・サカパパのみなさん、こんにちは。ライターのYUKARIです。サカママコラムライターとしての活動も3年目に入りました。
いつも読んでくださっている方はもちろん、たまたま私のコラムに辿りついた方も同じ「我が子のサポーター」という立場として、私の経験が少しでも何かのお役に立てたら…という想いで綴っています。今年は2カ月に1コラムという頻度で発信していきますが、どうぞよろしくお願いいたします。
春からはいよいよ中学3年生。息子の意識やいかに
昨年末に所属するチームの先輩方(現中学3年生)が卒業し、いよいよ息子の学年がチームのメインとして活動する時期がやってまいりました。一方で、中学2年生の息子は4月から3年生となり、いよいよ受験生となります。
息子が所属するチームにはユースのカテゴリーはないため、その後の進路は皆それぞれ。チームの特徴としてサッカー推薦で進学する先輩が大半を占めるなか、息子はどのような進路選択をするのか。最終的には本人が決めることですが、サッカーで進む道を選んだとしてもそれは決して楽な道のりではありません。
そういった意識が果たして息子の中にあるのか。今一度きちんと向き合って話し合いたいと思っている私ですが、それに大きな理由がありました。
意識するきっかけはチーム内での進路調査
ユースのカテゴリーがないチームだからこそ、ジュニアユース卒業後の進路に関してはいろいろと親身になって相談にのってくださる、というのが私個人の感想です。そう思う理由の1つとしては、中学1年生の時点から卒業後の進路調査がチーム内で行われていたことが挙げられるでしょう。在籍している中学校ですら具体的な進路の話はまだされていないのに、こんなに早い段階で進路について考える機会を与えられたのは良かったと思っています。(中学1年の時の話はコチラのコラム☆)
当時、我が家でも息子は進学先の高校でサッカーを続けると思っていましたし、息子自身においてはサッカー推薦で進路を決めるつもりでいたと思います。さらに現所属チームの大半はサッカーによる推薦で進路が決定するという環境下。
実際に既に息子のチームメイト(現2年生)が強豪校の監督に目に留まっているらしい、という話も最近聞いたようです。以前から息子には「そんなに簡単には推薦はとれないよ」と言いながらも、親としてどこかで淡い期待を抱いていたのも事実。ですが、そんな甘い考えの前に立ちはだかったのが息子の身に起こった「怪我」と「手術」でした。
わかってはいたけれど…それは突然訪れた
中学2年生になる直前の春合宿中に起こった息子の異変(ケガの発端に関するコラム詳細はコチラ☆)。初めは「腰が痛い」という、合宿先からのLINEメッセ―ジがきっかけでした。痛みがなかなか引かないこと、普段とは違う本人による痛みの訴え、ということもあり、医師の診察を受け、一時は安静にしていながらも、ある程度痛みが引いたことで復帰したところ、症状がさらに悪化。
その過程で別の部位の異常も見つかり、結果的に手術を受けることになった息子は、3年生への進級を目前に控えた現在も復帰に向けてリハビリや筋力トレーニングに励む日々です。その結果、今大きく方向転換しつつあるのが、「サッカー推薦で進学する」という息子の選択。
「選択肢を増やす」ということの本当の意味とは
「俺はサッカーで高校に行くんだ」。これまではただその一点張りだった息子。その気持ちの根底には「大好きなサッカーを高校でも続けたい」「高校もある程度名の知れた強豪校に行きたい」という気持ちに加え「そこまで勉強を頑張らなくても、サッカーで進学できる」という、ちょっとした甘えもあったかと思います。
「内申で2をとらなきゃ大丈夫」という過去に推薦で進学をした先輩方からのアドバイス(?)を心の支えに、学力による目標設定ではなく、選抜メンバーとしてベンチ入りを果たすことや、試合に出場するということを重要視し、学校での勉強は二の次という日常でした。
親としては、少しでも進路選択の幅が広がるように学業ももう少し力を入れたほうが良いのでは…という気持ちでしたが、その話題をする度に「俺には(サッカーの)推薦が無理だって思うわけ?」と言うばかりで聞く耳を持たず。ですが、まさか本人も3年生になる時期を控え、今のような状況に自分が置かれているとは思ってもみなかったのだと思います。子どもというのはそういうもの。実際にその立場になってやっと気が付くものなのですよね。いや、それは私たち大人も同じこと。
つい最近、息子と進路の話になった際、「進路の選択肢を増やす」という話題で次のような会話をしました。
- 私:「●●(←息子)はさ、ジュニアユースのセレクションを受けた時、なんで第一希望のクラブチームだけじゃなくて他のチームもいくつか受けたの?」
- 息子:「だってもしそこに受からなかったらサッカーできないじゃん。俺、中学の部活じゃなくてクラブチームでサッカーやりたかったし」
- 私:「受験もそんな風に考えてごらんよ。万が一行きたい高校のサッカー推薦がとれなくても、勉強も頑張っていたら、普通に受験をしてサッカーが強い学校や自分が行きたいと思う高校に入るチャンスができるかもしれないよ?」
- 息子:「あ、確かに」
この時「確かに」と言った息子の心に果たしてどこまで私の例え話が響いたかどうかはわかりませんが、その後の息子との受験に関する会話の方向性が、これまでより少し変わってきたことは確かです。
何事も「備えあれば憂いなし」。残り僅かな中二サッカー男子のこの先に期待!最後まで読んでいただき、ありがとうございます。私の経験談が、誰かのお役に立てることを願って…。