食へのこだわりが仇に?!成長期の子どもの食事で大切にしたいこととは?
皆さま、こんにちは!
今回のサカママコラムはサッカーキッズたちの食事について、私なりに色々試してみたこと、想定外だった出来事などをお伝えしたいと思います。
子ども達のために、食事を試行錯誤!
サカママの皆さまは、子どもの食事に気をつかっているという方も多いかと思います。私自身も4年前、子どものサッカーをきっかけにアスリートフードを学び、スポーツキッズの為の料理教室を開きました。今は専門学校で講師を務める傍ら、個別に教室を開催しています。
思い返せば、長男の離乳食が始まった頃からとにかく食材にはこだわり、全て手作り…。もともと料理は好きでしたが、長男がサッカーを始めてからは、数々の料理本やアスリートの食事内容が書かれた本を読み漁るようにもなりました。そして、子ども達がより良いパフォーマンスができるように…と、アスリートフードマイスターの資格も取得しました。
バランスの良い食事、お弁当に冷凍食品は使わない、マーガリンや白い砂糖はNG、無添加のものを使う、ジャンクフードは食べない…などなど、気づけば自分の中でこだわりを強く持つようになっていました。(ちなみに自分が食べるものに関しては全く気にせず、好きなものを好きなだけ食べていました…笑)
試行錯誤の結果、子ども達は野菜も含め好き嫌いはほとんど無く育ちました。これはとても嬉しいことなのですが…、長男が4年生になる頃、ある問題が起きました。
合宿のご飯が食べられない…
それは長男が新チームに移籍して初めての合宿から帰ってきた時でした。コーチから「全然ご飯食べられなかったですね。お母さんのご飯が美味しいのかな?」というお話があったのです。聞くと、ほとんど残していたと…。
元々たくさん食べる方ではなかったけれど、家のご飯も給食も人並みには食べていた長男。帰りの車で「なぜ?」と聞くと、「揚げ物ばかりだったし、味も濃いし…」とのこと。
そうです…。前述した通り、私は子どもたちの食事にかなりこだわっていました。そして、試合前には揚げ物を極力控えるようにしていました。数々の食事本を読み漁り、子どもたちのためにと思ってしていたことが結果的に仇になってしまっていたのです。
どんなに食育を頑張っていても、食べなければ元も子もありません。練習や試合前の揚げ物を控えたり、ジャンクフードなどをNGにしていた結果、いつの間にか身体がそういったものを受け付けなくなってしまったのだと思いました。
これから高学年になり合宿も増えていく中でこれではダメだと思い、他のママさんたちに食事についてお話を聞くと、特に身体の大きい子のママさんが皆共通して言うことは「とにかく何でも食べている!」ということでした。
例えば、学校帰りにおやつを食べ、練習帰りはコンビニで肉まんやチキンを買って食べ、その後家でも普通にご飯を食べ、おかわりもするとのこと。よくよく考えてみると、我が家に泊まりに来る子でも、食べる子は朝からモリモリ食べているな、ということを思い出しました。
彩豊かで綺麗なお弁当から、男飯へ!
そして、この合宿のご飯が食べられない問題とは別に、食事に対する意識が変わる出来事がもう一つありました。
普段の食事と同じく、お弁当にもこだわっていた私。専門学校では「食卓は見た目も大切。五感の働きは視覚が8割を占める」と伝えていることもあり、彩豊かで美味しそうな栄養満点!のお弁当を常に意識していました。
でもある時、長男のお弁当を作る時間がないなぁ…ということがありました。その時、「男子は男飯結構好きだよ!」というサカパパさんからのアドバイスを思い出し、お弁当を牛丼のみにしてみることに。すると、帰宅した長男から「今日のお弁当うますぎてご飯足りなかったよー!」と嬉しい一言が!
今までも作ったお弁当は完食していましたが、足りなかったと言うことはあまりなかったので、これには驚きました。長男のこの言葉を聞いて、「一汁三菜でなくてもいい、彩やおかずの種類が豊富でなくてもいい、とにかくたくさんご飯を食べられるようなメニューにしよう!」と思いました。
成長期の子どもは「たくさん食べること」も大事
その後、私は今までのこだわりを一度リセットし、たまに子どもたちとファーストフードを食べたり、時々コンビニのチキンを買ったり、家のご飯も量を少しずつ増やしていきました。
そんな風に様子を見ながら1年が過ぎた今、長男は合宿のご飯も以前よりだいぶ食べられるようになりました。完食するまで時間がかかることもありますが、自分自身でも意識して頑張っているようです。
やはりどんな食事でも食べられなければ意味がありません。今までは、身体に良い食事、食欲をそそるような見た目をまず意識していましたが、これからは「とにかくたくさん食べる!」も意識した食事作りをしていこうと思っています。そして、あれもこれもとこだわりすぎず、足りない分は補食やプロテインなどでも活用しながら、成長期に必要な栄養をしっかり補っていけたらと思います。