成長期は“食べる力”をつけること!知っておきたい身体づくりの秘訣 | サカママ メインコンテンツに移動

成長期は“食べる力”をつけること!知っておきたい身体づくりの秘訣

身体づくりに欠かせない食事。とはいえ、近頃、食が細いサッカージュニアも多いようです。実はそれ、遺伝的な体質が影響している可能性も!? スポーツ栄養コンサルタントとして多くのサッカー選手をサポートしている永田綾子さんに、成長期の身体づくりのうえで知っておきたい遺伝子と栄養に関するお話をうかがいました。

3大栄養素「糖質・脂質・タンパク質」の代謝と、遺伝子が関連している!?

「食が細いから」「身体を大きくさせたいから」などの理由から、子どもにプロテインやサプリメントをとらせているという方もいるのではないでしょうか。けれど、子どもは成長過程なので、大人と同じようなものをとってもしっかり分解できず、身体の負担になってしまうこともあるのです。

身体づくりには、腸内環境を整えることや活性酸素を抑えること、また体内調整力を上げることがまずは重要です。これらは、食事を少し工夫すれば、今日からでも行えるもの。そのうえで自分の体質を知っていれば、食事からの栄養素を上手く身体のために使うことができるようになるのです。

体質は、遺伝子が3~5割、生活習慣が5~7割程関連していると言われ、遺伝子検査と、日々の食事分析を組み合わせた「遺伝子栄養学」もあります。遺伝子から3大栄養素「糖質・脂質・タンパク質」の代謝リスクなどがわかるので、それらをもとに体質に合わせて食事をとることで、しっかりとエネルギーに変換できるようになり、無駄なく身体づくりが行えるようになるのです。

とはいえ、大事なのは子ども自身の気持ちです。「どうなりたいか」という明確な目標があれば、自身の体質を知ることをきっかけに、食べる力や食への意識が高まり、身体も変化していくのです。

 

遺伝子と栄養のコト、教えてください!

Q.遺伝子からわかる、栄養に関連することは?

A.3大栄養素の代謝リスクがわかります

遺伝子から、3大栄養素「糖質・脂質・タンパク質」の代謝リスク(低さ)がわかります。例えば、糖質代謝にリスクがあると、白米を食べても燃焼力が低く、エネルギーに変換しづらいのです。また、脂質代謝にリスクがあれば、遅い時間に脂っこいものを食べると、朝ごはんが食べられなくなってしまうこともあります。ですので、身体が小さい、食が細い子の場合、そうしたリスクが原因の可能性も。また、タンパク質代謝にリスクがない場合、ジュニア世代のプロテインは遺伝的には必要ないとも考えられます。


Q.遺伝子栄養学について、詳しく教えてください!

A.遺伝子検査と食事分析を組み合わせたもの

遺伝子栄養学は、生まれ持った自分の遺伝的リスクを知ることができる遺伝子検査と、日々の食事分析を組み合わせたものです。大栄養素の代謝や体脂肪燃焼、過食傾向などがわかる肥満関連遺伝子、生活習慣病関連遺伝子や肌老化関連遺伝子といった健康な身体づくりの土台となる遺伝子を調べます。

 

Q.遺伝子検査をもとに、体質に合わせて食事をとることで、子どもはどう変化するのでしょうか?

A.食べる力がつき、食への意識が高まります!

体重が少なかったり、身長が低い子は、食が細く、食事に興味がない場合が多いものです。体質に合わせた食事をとることで、体重が増えたりなど結果が目に見えてくるため、食べる力や食への意識が高まっていくのです。実際、平均値よりも痩せていた小学5年生の男の子が体質に合った食事をとり入れ、本人も食を意識し、家族も一丸となって取り組んだことで、身長が20cm伸び、体重が18kg増えたというケースもあります。


Q.成長期における身体づくりで大切なことは?

A.子ども自身は食べる力をつけること。親御さんは、楽しく続けられる食事方法を見出して!

小学生のうちから食に興味を持ち、食べることで自分の身体がつくられるということを理解しておくことが大切です。「遺伝子検査」は、自分の体質を知ることができる一つのツールであり、そのきっかけにもなるものです。どんなことであっても、選択肢を広げるために“知ること”が大事。遺伝子情報は一生変わらないので、早い段階で知っておけばサポートをするうえで、強みになるのではないでしょうか。成長期はあっという間ですので、親御さん自身が後悔しないためにも、色々な意見を取り入れて、楽しく続けられる食事方法を見つけ、お子さんの身体づくりをサポートしてほしいと思います。

 

Advice1
食が細いサッカージュニアにオススメ

食が細い、痩せているサッカージュニアの多くは少食で、すぐ満腹になってしまうため、1食の量を少なくし、食事の回数を増やすことが大事です。また、食卓にお皿がたくさん並んでいると、見た目でお腹がいっぱいになってしまうので、お皿の数はできるだけ少なくすること。胃酸の分泌を高めるために酢の物を取り入れたり、汁物に小さくカットしたおもちやうどんを入れるのもオススメです。ご飯の量を増やせない場合は、根菜類やイモ類をおかずに。補食のおにぎりは、1口で食べられるようにピンポン玉くらいの大きさにするといいでしょう。

 

Advice2
今日から実践できる食事のポイント

免疫力を高め、食べたものをしっかり吸収するためにも、まずは「腸内環境」を整えることが大切。そのためにも、食物繊維の摂取を意識しましょう。野菜やきのこをカットし、ジップロックに入れて冷凍保存しておくと、忙しい時でも多くの食材をとることができます。

 

次に、吸収した栄養素をしっかり細胞に入れるために、また疲労回復やケガ予防のためにも「活性酸素」対策が必要。ビタミンACEやオメガ3を意識し、緑黄色野菜や果物、ナッツ類、青魚などをとることです。そしてしっかり細胞を働かせるためには「体内調整力」を上げることが重要に。これは、学習能力や運動神経にも関与しています。ミネラルの摂取が大切になるので、ミネラルを豊富に含む大豆製品、魚介類、ナッツ類、海藻類をとるように心がけましょう。乾物を常備しておくと手軽にとり入れることができますよ。