明桜高校【全国強豪校REPORT〜第102回選手権出場チーム特集〜】
明桜高校
秋田県/私立/[出場]2年連続6回目 【選手権最高成績】2回戦(1984,87,2022年度)
県内3冠の実力校がベスト16の壁に挑む
今年で6度目の全国選手権出場を果たした明桜高校は、今季秋田県内で無類の強さを発揮している。県リーグ、総体予選、選手権予選と県内3冠を達成。惜しくもプレーオフで敗れプリンスリーグ東北参入には至らなかったものの、県内のタイトルを総なめにする実力校であることは確かだ。
総体予選、選手権予選ともに無失点を誇る鉄壁のチームを率いるのが、1年生から守護神を務める主将GK川村晃生だ。川村が守ったボールをMF中山煌斗がリンクマンとして前線のストライカー・FW臼田成那まで繋ぐ。原美彦監督はこのセンターの3人を戦術的なキーマンとして挙げた。他にもクロスが武器の右SB目黒琥珀や、2年生にしてレギュラーのMF廣森輝星など、個性ある選手が揃う。
県内では圧倒的な強さの明桜だが、これまでの全国大会の成績は良いとは言えず、選手権でも最高成績が2回戦、今年の全国総体でも初戦の帝京長岡戦で1-5の敗戦を喫するなど、全国でその実力を発揮できていない。そんな課題を抱えたチームは8月に行われた青森ユースサッカーフェスティバルに参加。「青森ユースで全国レベルのチームと真剣勝負をして、実戦経験を積むことができた」と指揮官は振り返り、選手権に向けて良い収穫になったという。
全国の強豪との戦いに向け原監督は、「良い守備をしても得点を奪えないと意味がない。課題はいかにして自分たちの時間を作るか。引いて守るのではなく、攻撃をするための守備をしないといけない」と語り、強みである守備だけでなく攻撃的な姿勢を持って大会に挑戦する。
目黒琥珀(DF/3年生)
「決めるべき場面で決めきれないという課題が残った予選でした。自分の持ち味であるクロスからの攻撃がチームとしても強みなので、全国でもチームに貢献できるように頑張ります」
廣森輝星(MF/2年生)
「自分のなかでセカンドボールの回収が課題でしたが、予選では雨の影響でコンディションが悪いなかでも回収することができ、改善を感じました。全国でもチームに貢献できるように頑張りたいです」