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ライフキネティックトレーニング vol.9「4directions コントロール」

イングランドの強豪クラブ、リヴァプールFCのユルゲン・クロップ監督がいち早くサッカーに取り入れ、日本でも密かに注目度が増している「ライフキネティック」。
本連載では、Life Kinetik ACADEMY JAPAN代表を務める出口貴宏さんが、簡単にできるライフキネティックトレーニングを紹介してくれます。 話題のトレーニングを一足先に取り入れて、ライバルに差をつけよう!

サッカー+脳のトレーニングでパフォーマンスUP!

皆さん、こんにちは。Life kinetik ACADEMY JAPANの出口(デグコーチ)です。

前回は、「試合中のすべてのミスのうち、70%は認知、判断の段階で起こっている」というお話をさせていただきました。サッカーは1秒ごとに味方、相手、ボールの動きなど、常に状況が変化していきます。その瞬間ごとに正確に状況を認知し、より良い判断をしていかなければいけません。また、時には瞬時に判断を変えなければいけない状況も出てきます。このような時でも、情報の処理速度が速い、柔軟な脳であればミスを減らすことができるはずです。

そこで今回は、足もとの技術トレーニングとライフキネティックを融合させた前回のトレーニングに、コントロール(トラップ)とインサイドキックをプラスしたものを紹介します。サッカーのトレーニングだけ、脳のトレーニングだけではなく、両方を融合させたトレーニングになっていますよ。今回も失敗を恐れず、楽しく脳を活性化させながら、サッカーのパフォーマンスUPを目指しましょう!

尚、このトレーニングと同じ動きをすればライフキネティックになると言うことではないですが、ライフキネティックのひとつのトレーニング例として、楽しくチャレンジしてみてください。Let's TRY!

実践!ライフキネティックトレーニング『4directions コントロール』

今回紹介する「4directions コントロール」は、4つの目印を前後、左斜め前、右斜め前に置いて行うトレーニングです。パスの出し手が必要になるので、保護者の方やお友達と行ってくださいね。

用意するもの
  • マーカーなど4色の目印になるもの(色がついたペットボトルのキャップなどでもOK)
  • 目印と同じ色のカラーカード(折り紙など)
  • サッカーボール
 

4色の目印を前後、左斜め前、右斜め前に置き、中央に立ちます。(中央から目印までは7mあけます)。

❶中央に立った状態で素早く足踏みをします。
❷パスの出し手が、色を言ってから中央に向けてパスを出します(ごろ球、浮き球、どちらでもOK)。
❸中央でパスを受けます。その際、❷で言われた色の目印の方へボールをコントロール(トラップ)し、目印まで行ってインサイドパスでボールを戻し、中央へ素早く戻ります。

※後ろにコントロールする際はターン、前の場合はダイレクトパスで戻すか、トラップしてすぐにインサイドパスで戻します。(動画の動きを参考にしてください)
※疲れたら休憩を入れながら行ってください。

STEP UP

  • 色の指示をカラーカードで行う
  • 出し手が指示を出し、パスを出した後に左手を上げている場合は、反対側の動きを行う
    例:図のマーカーの配置で、左手を上げながら「緑」と言われたら、黄色の方に動く
今回のトレーニングのPOINT
  • コントロールからボールを戻すまでは止まらず、一連の動作になるように行う
  • 失敗しても止まらずに、ボールを戻すところまで行う

※本連載で紹介しているトレーニングは、ライフキネティックの導入編です。こちらのトレーニングを行ってみて、本格的にライフキネティックに取り組んでみたいと思った方は、公認トレーナーの下で直接指導を受けることをお勧めいたします。

WRITER PROFILE

出口貴宏

ドイツ本部公認 ライフキネティックトレーナー
Life Kinetik ACADEMY JAPAN代表

JFA公認C級コーチ、JFA公認フットサルC級コーチ。神奈川、東京のクラブチーム、スクールで多くのジュニア年代の選手を指導。東京都では女子Jrクラブチーム立ち上げや、なでしこサッカー広場を開催し、女子サッカーの普及にも貢献。
現在は、ライフキネティックトレーナーとしてキッズ年代から早期のスポーツ選手のパフォーマンス向上に取り組んでいる他、神奈川県川崎市を中心にライフキネティックアカデミーも開校している。

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