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ライフキネティックトレーニング vol.6「リターンジャンプ」

イングランドの強豪クラブ、リヴァプールFCのユルゲン・クロップ監督がいち早くサッカーに取り入れ、日本でも密かに注目度が増している「ライフキネティック」。
本連載では、Life Kinetik ACADEMY JAPAN代表を務める出口貴宏さんが、簡単にできるライフキネティックトレーニングを紹介してくれます。 話題のトレーニングを一足先に取り入れて、ライバルに差をつけよう!

認知能力・判断能力・動作スキルを向上させよう

皆さん、こんにちは。Life kinetik ACADEMY JAPANの出口(デグコーチ)です。
さて、みなさんの周りには、公園や広場など友達、家族と楽しく遊べたり、スポーツなどを自由にできる環境はありますか?
木に登ってみたり、自由に走り回ったり、障害物を避けながら鬼ごっこをしたり、サッカー、野球、バドミントンなど色々なスポーツを楽しんだり…。

時代、環境の変化により、このような場所がどんどん減少しているように思えます。その結果、昔は友達と遊びながら身に付けていた認知能力、判断能、動作スキルが獲得しづらくなっていると思います。
一見サッカーと関係なさそうな遊びであっても、そこからは色々な能力が獲得できます。木登りでは動作スキル、鬼ごっこなら、それに加えて認知能力、判断力も獲得できそうです。様々な大きさや形のボールを使って遊べば、空間認知能力の獲得にも繋がります。このような能力はすべてサッカーでも重要ではないでしょうか?

とはいえ、今は身近にこういった環境がない人も多いですよね。そこで実戦してほしいのがライフキネティックです。ライフキネティックのトレーニングに大きなスペースは必要ありません。今回紹介するトレーニングも、限られたスペースで行うことができます。
単純な動作を組み合わせて行うことで、脳に刺激を与え、活性化させるライフキネティックのトレーニングは、認知能力・判断能力・動作スキルの向上が見込め、サッカーのパフォーマンスアップにも繋がります。

尚、このトレーニングと同じ動きをすればライフキネティックになると言うことではないですが、ライフキネティックのひとつのトレーニング例として、楽しくチャレンジしてみて下さい。Let's TRY!

実践!ライフキネティックトレーニング『リターンジャンプ』

今回紹介する「リターンジャンプ」は、境界線を一本用意し、それを連続で飛び越えるトレーニングです。一つ一つの動作は簡単ですが、連続して行うと結構難しいですよ。失敗しても止まらずに行ってくださいね。

用意するもの
  • 境界線になるもの(タオルや縄跳びなど)
  • サッカーボール 1個

STEP 1

 
スタートはこの状態から。(全STEP共通)
 

❶右足で境界線を飛び越える
❷左足で境界線を飛び越えて後ろに戻る
❸両足で境界線を飛び越える
❹左足で境界線を飛び越えて後ろに戻る
❺右足で境界線を飛び越える
❻両足で境界線を飛び越えて後ろに戻る

STEP 2

 

❶右足で境界線を飛び越える
❷左足で境界線を飛び越えて後ろに戻る
❸両足で境界線を飛び越える
❹右足で境界線を飛び越えて後ろに戻る
❺左足で境界線を飛び越える
❻両足で境界線を飛び越えて後ろに戻る

STEP 3

 

STEP 2に手の動作を加えます。❶、❸、❺の時は手を上げてみましょう(❷、❹、❻は手を下ろした状態)。

STEP 4

STEP3にさらに計算を加えます。ジャンプするごとに「3」を足した数字を声に出して言ってみましょう。(「3、6、9…」といった感じ)

STEP 5

今度はキャッチボールを加えます。STEP1の動作でジャンプすると同時に、キャッチ、パスを繰り返しましょう。
STEP1の動作とあわせてできるようになったら、STEP2と組み合わせてみましょう。

 
STEP5はお友達や保護者の方と一緒にやってみましょう!
今回のトレーニングのPOINT
  • 失敗しても止まらずに、すぐチャレンジする(両足の後は特に止まりがちなので注意!
  • できるようになるまで行わなくてもOK!失敗が脳への刺激になります
  • リラックスして集中しながら行う
  • 身体全体で境界線を飛び越える

※本連載で紹介しているトレーニングは、ライフキネティックの導入編です。こちらのトレーニングを行ってみて、本格的にライフキネティックに取り組んでみたいと思った方は、公認トレーナーの下で直接指導を受けることをお勧めいたします。

WRITER PROFILE

出口貴宏

ドイツ本部公認 ライフキネティックトレーナー
Life Kinetik ACADEMY JAPAN代表

JFA公認C級コーチ、JFA公認フットサルC級コーチ。神奈川、東京のクラブチーム、スクールで多くのジュニア年代の選手を指導。東京都では女子Jrクラブチーム立ち上げや、なでしこサッカー広場を開催し、女子サッカーの普及にも貢献。
現在は、ライフキネティックトレーナーとしてキッズ年代から早期のスポーツ選手のパフォーマンス向上に取り組んでいる他、神奈川県川崎市を中心にライフキネティックアカデミーも開校している。

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