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ライフキネティックトレーニング vol.3「視覚機能トレーニング:目の追跡運動」

イングランドの強豪クラブ、リヴァプールFCのユルゲン・クロップ監督がいち早くサッカーに取り入れ、日本でも密かに注目度が増している「ライフキネティック」。
本連載では、Life Kinetik ACADEMY JAPAN代表を務める出口貴宏さんが、簡単にできるライフキネティックトレーニングを紹介してくれます。 話題のトレーニングを一足先に取り入れて、ライバルに差をつけよう!

今回のテーマは、ズバリ「目」!

皆さん、こんにちは。Life kinetik ACADEMY JAPANの出口(デグコーチ)です。

今回ご紹介するライフキネティックのトレーニングは『視覚機能トレーニング』。そう、今回のテーマは、ズバリ『』です。

「あれ…?ライフキネティックって脳を刺激するトレーニングじゃなかったっけ?」と思うかもしれませんが、人間は身の回りの情報の85%を視覚から得ていると言われています。それほど「目」は重要なのです。

サッカーにおいても、周りの状況・情報を目で観て取り入れ、認知していますよね。その「目」を今以上に機能させることができればどうなるでしょうか? パフォーマンスアップに繋がりそうですよね。

「視覚機能トレーニング」はサッカーだとどんな場面で役立つの?

クロスボール(センタリング)が上がってきた時、しっかり目でボールを追う事(追跡)ができていないと、最後のシュートでボールの中心に焦点を合わせてミートすることが難しくなります。そうなると、シュートをGKにキャッチされてしまったりして、中々ゴールに結びつきません。

このようなプレーの改善に繋がるのが、ライフキネティックの『視覚機能トレーニング』です。今回はその中から、『目の追跡運動』を紹介します。バシッ!とシュートを決められるように、ぜひ実践してみてくださいね!

尚、このトレーニングと同じ動きをすればライフキネティックになると言うことではないですが、ライフキネティックのひとつのトレーニング例として、楽しくチャレンジしてみて下さい。Let's TRY!

実践!ライフキネティックトレーニング『目の追跡運動』

動画内では私が指示を出していますが、保護者の方に指示を出してもらったり、お友達同士で交代に指示出し役をして、色々なパターンにチャレンジしてみてくださいね。

手や足と同じように、目にも「利き目」がある!

目には手・足と同じように、利き目があるのはご存知ですか? 多くの方は左右の目の内、利き目しかほとんど使えていないと言われています。ですが、利き目しか使えていないと、サッカーではちょっとした不都合も…。ライフキネティックの考案者である、ホルスト・ルッツ氏の著書からその例をご紹介します。

例えば左目が利き目であるサッカー選手の右側にセンタリングが上がってきたとき、その選手はボールの軌道を正確に推測するために、顔を右に大きく回さなければいけなくなります。身体も顔に合わせて右へ向くので、ボールを受ける本来の態勢を保てなくなり、ヘディングをしても失敗に終わってしまうでしょう。
【ダイヤモンド社:Life Kinetik 脳が活性化する世界最先端の方法(ホルスト・ルッツ)より引用】

つまり、利き目だけではなく、両方の目を同じように使えれば、サッカーでも有利に働く可能性が高いということ。以下の方法で利き目が調べられるので、ぜひ両方の目を上手く使えるように意識してみてください!

利き目の調べ方

 
部屋の中で目印を一つ決める。
 
腕をいっぱいに伸ばして、目印が中心にくるように両手で三角形を作る。
 
三角形を3cmくらいに縮める。
 
目印を見たまま、手を自分の方に近づけていく。
 
手を顔に近づけていき、最後に三角形がくっついた方の目が効き目。

※本連載で紹介しているトレーニングは、ライフキネティックの導入編です。こちらのトレーニングを行ってみて、本格的にライフキネティックに取り組んでみたいと思った方は、公認トレーナーの下で直接指導を受けることをお勧めいたします。

WRITER PROFILE

出口貴宏

ドイツ本部公認 ライフキネティックトレーナー
Life Kinetik ACADEMY JAPAN代表

JFA公認C級コーチ、JFA公認フットサルC級コーチ。神奈川、東京のクラブチーム、スクールで多くのジュニア年代の選手を指導。東京都では女子Jrクラブチーム立ち上げや、なでしこサッカー広場を開催し、女子サッカーの普及にも貢献。
現在は、ライフキネティックトレーナーとしてキッズ年代から早期のスポーツ選手のパフォーマンス向上に取り組んでいる他、神奈川県川崎市を中心にライフキネティックアカデミーも開校している。

ライフキネティックトレーニングに関するお問い合わせはこちら

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