サッカーのパフォーマンスUPにも繋がる話題のトレーニング、ライフキネティック!
イングランドの強豪クラブ、リヴァプールFCのユルゲン・クロップ監督がいち早くサッカーに取り入れ、日本でも密かに注目度が増している「ライフキネティック」。
そのライフキネティックのトレーニングを紹介する連載がサカママWEBでスタート! 本連載では全9回に渡り、Life Kinetik ACADEMY JAPAN代表を務める出口貴宏さんが、簡単にできるトレーニングを紹介してくれます。
話題のトレーニングを一足先に取り入れて、ライバルに差をつけよう!
そもそもライフキネティックってなに?
「ライフキネティック」という言葉、今回初めて聞いたという方も多いかもしれませんね。まずはライフキネティックとはどんなものなのか、そしてどんな効果が期待できるのかを簡単に説明したいと思います。
ライフキネティックとは、脳トレと運動を組み合わせたエクササイズ
ライフキネティックとは、ドイツの運動指導者ホルスト・ルッツが独自に研究開発した「脳トレと運動を組み合わせたトレーニング」です。4歳以上であれば、年齢・体力レベルに関わらず誰もが楽しく行うことができ、トレーニングで脳に刺激を与えて、脳を活性化させることにより、単純な動作スキルの向上以外にも様々な効果を得ることできます。
これらの効果が結果的にパフォーマンス向上へと繋がっていきます。
例えば、動作スキルが向上することで、サッカーでは次の動きに素早く、スムーズに移れるようになったり、難しいフェイントを習得しやすくなったります。また、一見サッカーとあまり関係がなさそうな、理解能力・解答能力の向上も、戦術理解へと繋がっていくのです。
ライフキネティックは誰でも楽しくできる!
サッカーのスキルアップにも繋がるライフキネティックですが、脳トレと聞くと「何だか難しそう…」と思うかもしれません。ですが、先にも述べたように、4歳以上であれば、年齢・体力レベルに関わらず誰もが楽しく行えるのがライフキネティックです。トレーニングの内容自体も複雑なものはなく、週に1回60分※行えば数週間後には効果が期待できます。
そして、ライフキネティックは失敗してもOK。失敗したときでも脳はしっかりパワーアップしているので、失敗しても楽しくチャレンジを続けることが大切です。
※ライフキネティックのトレーニングは色々な種類があります。今回紹介するトレーニングだけを60分やり続けても脳が刺激に慣れてしまいますので、今回のトレーニングと今後紹介していくトレーニングをあわせて、週に1回60分行ってもらう方が効果があります。
ライフキネティックでライバルに差をつけよう!
ジュニア年代の選手では足の速さや、体の強さ、キック力など…いわゆる身体能力の高さが特徴になる選手もいますよね。これはこれで素晴らしいことですが、学年が上がるにつれ、周りの選手が成長して身体能力の差が埋まってきたらどうなるでしょうか? やはりそれだけでは輝き続けるのは難しいかと思います。
これらの特徴に、的確で素早い判断や、イメージしたことを実際に表現するための身体操作能力がなければいけません。そんな能力を引き上げてくれるのが、ライフキネティックトレーニングです。
この連載で紹介するトレーニングを実践して、自分の特徴や武器を最大限に活かしていきましょう!
尚、このトレーニングと同じ動きをすればライフキネティックになると言うことではないですが、ライフキネティックのひとつのトレーニング例として、楽しくチャレンジしてみて下さい。Let's TRY!
実践!ライフキネティックトレーニング『ラインジャンプ』
それでは早速、ライフキネティックのトレーニングを紹介します。今回は、ちょっとしたスペースで行えるトレーニング、『ラインジャンプ』です。動画では公園で行っていますが、スペースが取れれば自宅でも行えますよ。
STEP2、3は少し難しく見えるかもしれませんが、スローになっているものを見ていただくと分かる通り、動作自体はとても単純です。動きも激しいものではないので、お母さんも一緒にチャレンジしてもらうといいかもしれません。
繰り返しになりますが、ライフキネティックは失敗してもOKなので、ぜひ一度実践してみてくださいね!
※本連載で紹介しているトレーニングは、ライフキネティックの導入編です。こちらのトレーニングを行ってみて、本格的にライフキネティックに取り組んでみたいと思った方は、公認トレーナーの下で直接指導を受けることをお勧めいたします。