ライフキネティックトレーニング vol.8「4directions マスタリー」
イングランドの強豪クラブ、リヴァプールFCのユルゲン・クロップ監督がいち早くサッカーに取り入れ、日本でも密かに注目度が増している「ライフキネティック」。
本連載では、Life Kinetik ACADEMY JAPAN代表を務める出口貴宏さんが、簡単にできるライフキネティックトレーニングを紹介してくれます。 話題のトレーニングを一足先に取り入れて、ライバルに差をつけよう!
「試合中のすべてのミスのうち、70%は認知・判断の段階で起こっている」
皆さん、こんにちは。Life kinetik ACADEMY JAPANの出口(デグコーチ)です。
「試合中のすべてのミスのうち、70%は認知・判断の段階で起こっている」
サッカー強豪国のスペインをはじめ、海外ではこのようなことを言う指導者も少なくありません。試合中のミスの70%が認知もしくは判断の段階で起こっていると言うことは、自分の持っている技術を100%出し切れていない可能性があるということです。逆に言えば、認知・判断の能力をあげ、この段階でのミスを減らすことができれば、自分の持っている能力、練習の成果を試合でも最大限に発揮することができそうですよね。認知・判断能力をUPさせることは、サッカーのパフォーマンスUPにとってとても重要な鍵を握っているのです。
ということで今回は、足もとの技術トレーニングとライフキネティックを融合させ、認知・判断能力の向上に役立つトレーニングをご紹介します。ライフキネティックのトレーニングは失敗してもOK! 今回も失敗を恐れず、楽しく脳を活性化させながら、サッカーのパフォーマンスUPを目指しましょう!!
尚、このトレーニングと同じ動きをすればライフキネティックになると言うことではないですが、ライフキネティックのひとつのトレーニング例として、楽しくチャレンジしてみて下さい。Let's TRY!
実践!ライフキネティックトレーニング『4directions マスタリー』
今回紹介する「4directions マスタリー」は、4つの目印を前後左右に置いて行うトレーニングです。キャッチボールをしながら行うので、保護者の方やお友達と行ってくださいね。
- マーカーなど4色の目印になるもの(色がついたペットボトルのキャップなどでもOK)
- 目印と同じ色のカラーカード(折り紙など)
- サッカーボール
- 小さめのボール(靴下を丸めたものなどでOK)
START
4色の目印を前後左右に置きます(目印間は3mあけます)。
STEP 1
❶目印の中央に立ち、小さめのボールでキャッチボールをする
❷キャッチボールの途中で色を指示します。
❸指示された色の目印を回って戻り、キャッチボールを続けます。
❹今度は色の指示をカラーカードで行いましょう。❸と同様に指示された色の目印を回って戻り、キャッチボールを続けます。
STEP 2
次は、キャッチボールではなく、ボールタッチをしながら行います。色の指示が出たらボールを中央に止めて、指示された色の目印を回って戻ってきます。ボールタッチは様々なパターンで行うと効果的です。下記の動画を参考にして、色々なパターンで挑戦してみてくださいね。
上級編
慣れてきたら下記のように応用して、レベルをあげていきましょう。失敗してもOKなので、どんどん挑戦してみてくださいね!また、疲れてきたら無理せず休憩しながら行いましょう。
- 指示出し役が左手を上げたときは、出された指示とは反対側にある目印を回る(最初の図で「赤」の場合は「青」を回る)
- キャッチボールと一緒にボールタッチも行う
- キャッチボールは連続で行い、間をあけない
- 目印を回って戻ったら止まらずにそのまま続ける
※本連載で紹介しているトレーニングは、ライフキネティックの導入編です。こちらのトレーニングを行ってみて、本格的にライフキネティックに取り組んでみたいと思った方は、公認トレーナーの下で直接指導を受けることをお勧めいたします。