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監督たちが教えます!新学期からの心得1

学年が上がるにつれて、キッズたちはどう変化するのか、また何が求められるのかを、昨年の全日本少年サッカー大会 決勝大会(以下、全少)に出場したチームの監督たちにお聞きしました。
監督たちが指導する際に気をつけていることは、サカママとしても大いに役立つはずです。

「監督たちが教えます!新学期からの心得2」はこちら

4年生からはチームの一員としての自覚を、5・6年生は自主性を持つことが大事

 

渡辺泰明監督(レジスタFC)

わたなべやすあき●1982年6月2日、埼玉県出身。京華高校、法政大学でプレー後、コーチとして経験を積み、08年よりレジスタFCの監督に就任。昨年、就任8年目でチビリンピック、ダノンネーションズカップ、全日本少年サッカー大会にて優勝に導く。

昨年の全少で初優勝したレジスタFCを率いる渡辺監督。

「低学年はまずはサッカーを楽しみながら、少しずつ技術的な力をつけていけばいい反面『勝ちたい』『負けたくない』という気持ちは、この時期から植えつけておくことが必要だと思います。大きく変わるのは4年生から。うちのチームの場合は毎週末試合を行うようになるので、試合数が一気に増えます。試合に勝つために必要なこと、試合の運び方など細かなことも教えるようになりますし、子どもたちは“チームの看板を背負っている”という振る舞いや行動が必要になってきます。合宿などでは細かな指示は出すものの、口出しはぜず見守るのみ。この時期は、どんなことも自分で考えてやらせることが大切だと思います」

さらに、5・6年生になると自主性を持つことが重要に。

「ピッチの中では自分たちで瞬時に考えて行動することが求められるようになります。また、自分たちで乗り越えていく力も必要です。うちのチームでは、試合中も子どもたちだけで会話をさせたり、子どもたちだけのミーティング時間も設けています。自主性を持った子が増えることで、チームとしても大きくなっていくのです」

学年が上がるにつれてサカママとしてすべきこととは?

「どうしても中学生になると、子どもと指導者の世界になってしまいます。学年に限らず、親がこんなにも関われるのはジュニア時代しかありません。親御さんは『今しかない』という気持ちで、子どもたちに言い過ぎず、見守ってあげてほしいですね」

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個人の技術向上は忘れずに、学年が上がるにつれて仲間との関わりを意識すること。
鈴木政裕監督(SSS札幌サッカースクール)

レギュラーを目指すのか、楽しみたいのか――。自分がどうなりたいかは一人ひとり違って問題ない。けれど、後輩たちが憧れを持てるような人物に。
山鷲 壮監督(F.C.Valentia)

学年が上がるとともに、サッカーはチームスポーツだということ理解し、少しずつ自立することを心がけてほしい。
桝谷孝行監督(アイリスFC住吉)

どの年代でも“真剣かつ楽しみながら”サッカーをすることが重要であり、競争心を持ってポジティブにプレーしてほしい。
倉沢飛輝監督(ESTRELLAS.FC)

学年が上がれば、サッカーの上手さや、得意・不得意もはっきりでてきます。その中でも決してあきらめない気持ちを持って取り組むことが大事。
森島健監督(愛宕サッカー少年団)

自分に関わっている人すべてに感謝の気持ちを持つこと。
齋藤博幸監督(フットボールクラブ斐川)

学年が上がるにつれて自分の行動が他人に迷惑をかけてないか、練習のさまたげになってないかなど、自分の行動を理解すること。
江田守鉄監督(赤道クラブ)

自ら学び、行動する姿勢は、学年が上がるにつれて強くならなければならない。
高井宏徳監督(グランセナ新潟FCジュニア)