大学サッカーのすゝめ インカレ×高校選手権特別編 袴田裕太郎(明治大学)
高校3年生にとって最後の大会となる「全国高校サッカー選手権大会」。第97回大会となる今回は、12月30日(日)に駒沢陸上競技場で開幕する。 そして、大学生にとって「全国高校サッカー選手権大会」と同様に最後という位置付けとなる大会が存在する。 12月12日(水)から開幕する「全日本大学サッカー選手権大会」(通称:インカレ)だ。 そこで、開幕を目前に控えたインカレに出場する、明治大学体育会サッカー部の袴田裕太郎(浜松開誠館高校卒・横浜FC内定)に、なぜ大学サッカーを選んだのか、4年間の思いとインカレへの抱負、そして全国高校サッカー選手権に出場する母校へ熱いメッセージを語ってもらった。
大学サッカーでプロへ挑戦できる“自信”を身に付けた
小さい頃は、大学へ行かずに高校を卒業してプロに入って大活躍していることを夢みてました。しかし、実際に高校に入ってみると、体格の部分や技術の部分でもプロには追いついていないと感じていました。なによりプロで活躍できる“自信”が当時はなかった気がします。 その中で、高校の恩師である青嶋監督(浜松開誠館高校)からは、大学に入ってもう一度、一から積み重ねたほうがいいと言われました。「地道に頑張ることが近道だから、諦めずに軸を曲げずにやっていけ。大学は自主性が問われるところだから、本当にやるか、やらないか、自分次第で変わっていくから」と言われたことが心にずっと残っています。 大学サッカーで経験を積むことで自信をつけたいと思いましたし、自信をつけられるという確信もあったので、大学進学を選択しました。 実際に大学に入って、1、2年生の頃はトップチームで試合に出場することができず、苦しい日々を過ごしましたが、Iリーグ(インディペンデンスリーグ)で地道に経験を積み重ねたことで、3年次にトップチームで出場することができ、プロ選手になることもできました。積み重ねが一番の近道ですね。
人との出会いで成長する
時間を自分で有効に使えることという大学生ならではの利点を活用して、SNSを活用しながら色んな人にアポイントをとって、積極的に話を聞きに行きました。東京は本当に優秀な人材が多いので自分の視野を広げるのに、とても役立ちました。 自分自身が動かないとせっかくのチャンスも逃してしまうので、行動を起こすことが大切ですね。人との出会いを大切にすることで人は成長すると思います。
両親のサポートには感謝
今まで、ずっとサッカーをやってきて、アルバイトもできずに金銭面でも迷惑をかけましたが、両親からは「自分のやりたいようやっていいよ。応援するから。」と言ってもらっていました。 今まで何不自由なくサッカーに取り組めたのも両親がいたからです。感謝ですね。
高校サッカープレーヤーにメッセージ
苦しい練習ばかりでしたが、純粋にもっとサッカーを楽しんで欲しいです。 たくさんの観客の中で楽しめる余裕をもって、そのうえで勝ちにこだわれることがベストですね!
選手権に出場する後輩へ
毎日辛い練習、苦しい練習に耐えてきた集大成が「全国高校サッカー選手権」という舞台だと思います。なので、個人の限界、チームの限界を超えて爆発してくれるでしょう!!浜松開誠館高校は初出場ですが、静岡県を制した高校は全国も制することができると思うので、全国優勝して、青嶋監督を胴上げして、みんな嬉し涙で終わってほしいですね。 頑張ってください! 僕はインカレで優勝して、栗田監督(明治大学体育会サッカー部)を胴上げします! 明治大学体育会サッカー部の「全日本大学サッカー選手権大会」初戦は12月15日(土)熊谷スポーツ文化公園陸上競技場にて「札幌大学vs福岡大学」の勝者と13:30キックオフで行われる。 夏の全国大会(総理大臣杯)を制した、明治大学が夏、冬連覇をかけて戦う大事な初戦。 これから大学サッカーを目指す人も、サッカー選手になりたい子も、是非現地に足を運んで大学サッカー最高峰の大会を観戦しよう! 大会の詳細はコチラから