大学サッカー PERFECT GUIDE vol.10 「中央大学学友会サッカー部」
高校サッカー応援メディア『footies!』にて大好評連載中の『大学サッカー PERFECT GUIDE』。現役学生プレーヤー(掲載時)が、大学サッカーの魅力についてナビゲートしてくれる同人気シリーズをサカママWEBでも配信!大学選びの参考として、ぜひご活用ください!
「日本一の集団」を全員が目指す
中央大学 学友会サッカー部
関東1部リーグ優勝5回を数える中央大学は、「質実剛健」のスローガンの下、3季ぶりに関東1部リーグ復帰を果たした。金茶のユニフォームが目印の名門校に迫る。
I'LL GUIDE YOU.
~私が案内します!~
宮城和也(MF)
法学部政治学科4年/興國高校出身
大阪の名門・興國高校から中央大に進学し、学年キャプテンを1年次に任される。3年次は18試合6得点の活躍で1部昇格に貢献。今季はキャプテンとして大学日本一のタイトルを狙う。
「佐藤健監督は、指導者としての威厳をもちながらも、選手にラフな感じで話しかけてくださいます。選手との距離を近く接してくださる監督だと思います」
「寮は1年生~4年生が1人ずつの4人部屋になっています。最初は戸惑うかもしれませんが、部屋ごとに『部屋会』といって、4人でご飯など食べに行く機会も非常に多く、上下関係を超えた絆が生まれます」
「一棟がまるごと学食になっているヒルトップ4Fの和食亭『四季』の四季御膳は530円の安さでボリューム満点! 学生幹事の平野(写真)もお気に入りの逸品です!」
「選手主体でチームを創るのが中大のスタイルで、自分に厳しい人間が多い。自主トレをさぼろうかな…と思っても仲間が練習に励んでいるところに刺激され、みんなが切磋琢磨して頑張ってます!」
「部員全員が各々に与えられた仕事を全力で取り組む“役職制度”があります。及川大翔と堀巧が、その中心として尽力してくれています」
“選手主体”の中大の魅力
興國高校2年次に大阪の選手権予選で敗退してから、進路を考えるようになりました。卒業後にプロになる選手が周囲にいましたが、僕は焦らずに、大学でもっとスキルアップしてから、プロを目指したいと思っていました。中央大学のパスサッカーは自分に合っていると思ったし、中大に進学した先輩から、選手主体でチームを創る大学だとも聞いていました。チームを強くすることも、弱くすることも自分次第だと。サッカー選手として親元を離れて勝負したかったので、関西から離れて中大に進学することを決めました。
自分から答えを導き出す
大学サッカーでは、高校時代のように監督から「こういうプレーをしろ」という答えを提示してもらうことはできません。自分自身で答えを見つけ出さなくてはいけないですから、「どうしたら上手くいくか」を、常に考え、時には先輩・仲間からアドバイスをもらいながら、集中して練習に取り組んでいます。
チームが一つになる「役職制度」
中大サッカー部では2年前から、100名近くいる全部員が各々に与えられた仕事を全力で行う“役職制度”があります。「自分はチームのために何ができるのか」を全員が考え、チームのカテゴリーに関係なく、色んな役職を全うします。それまでカテゴリーによって関係が希薄になっていたのですが、これを行うことになって、今ではトップもその下も互いを励まし合いながら努力し合えるチームになったと思います。
ファミリー制度という環境
寮では1年生~4年生各1人の4人部屋での生活となります。また、寮に入っていない学生でも1年生~4年生のグループを作る「ファミリー制度」というのがあり、上下関係なく「もっとこういうプレーをしたいよね」といった議論を頻繁に交わすことで、本当の家族のように何でも相談できる環境をつくるようにしています。僕のように上京してきた学生は不安が多いので、常に先輩が気にかけてくれる環境は有難かったですね。
「日本一の集団」となるために
中大として毎年掲げているテーマが「日本一の集団になる」です。そのプロセスとして、先ほどの役職制度、ファミリー制度などがあるのです。チームとしてどうしたら「日本一の集団」になれるかを全員で真剣に考えるからこそ、一体感が生まれ、タイトルを獲得した時に全員が心から喜べる勝利を手にできるのだと思います。
高校生活への提言
明日でなく、「今」努力すること、その積み重ねが、時間が経過するごとに他の選手との大きな差となります。だからこそ自分の目標に向かって、時間を有意義に使ってほしいです。