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応援する側から選手へ。ママサッカーで見えた、我が子の頑張りの意味!!

応援する側から選手へ。ママサッカーで見えた、我が子の頑張りの意味!!

こんにちは。サカママの皆様お元気でしょうか? つい先日、自分がやっているママサッカーの大会に出場してきました!

ママサッカーを始めたきっかけ~サッカー沼へようこそ~

ママチームでサッカーをやるようになったきっかけは、息子が小学生の頃にさかのぼります。朝練を見に行ったり、試合を見に行くようになって、本当に関わることが楽しくて、試合を見るのも楽しくて! 何か息子やサッカーキッズたちの役に立ちたい! という想いから審判員の免許を取得しました。

ところが、その後さらにサッカー沼にはまってしまって(笑)、自分もやってみようかな~と! サッカー初心者ながら、1年半ほど前からママサッカーチームを立ち上げて、今に至ります。

まさか自分がピッチに立つ日が来るなんて! 応援する側から選手へ。その転換が、私に何を教えてくれるのか、当時の私は想像もしていませんでした

試合当日~立ち上がりの現実~

大会当日。キックオフの笛が鳴りました。
その瞬間から、想定外の現実に直面することになります。
試合開始から2分。相手チームに1点を先制されてしまいました。

「あ、もう1点取られちゃった…」
この瞬間の喪失感ったら、ありません。身体が重くなり、心も沈みます。自分たちは何もできず、相手に簡単にゴールを決められてしまったのです。

これまで、スタンドから子どもたちの試合を見ていたとき、立ち上がりのテンションの低さや、動きの重さを目にしては、「ここをしっかりしないと…」「立ち上がりは大事なのに…」と思っていました。応援席から見ると、もどかしく感じるんですよね。

でも、その瞬間、私は初めて理解しました。
ピッチに立ってみると、身体は予想以上に重い。緊張で筋肉が固くなり、頭も回らない。そして1点取られたことによる精神的なダメージ。これが、子どもたちが毎試合感じているものなんだ。応援席から「しっかり!」と声をかけるのは簡単だけど、実際の試合の中では、こんなに大変なんだ。

子どもたちの気持ちが、初めて本当に理解できた瞬間でした。

ここからの切り替え~チームの力で立ち直る~

でも、ここからが本当のサッカーだと思います。
試合は続きます。仲間たちが声をかけてくれました。
「ここからだ」「攻守の切り替えを意識しよう」「みんなで上がっていこう」
その声かけが、本当に心強かった

仲間の存在の大切さを、ピッチの中であらためて感じました。一人では絶対にできない。でも、チーム全体で「もう一度」と立ち上がる。その瞬間に、不思議と体も軽くなる気がするんです。

攻守の切り替えを意識して、ボール奪取。中盤あたりでチャンスを作り、同点ゴール!

「ゴール~!!!」

そのときの喜び! チーム全員で抱き合い、喜びを分かち合う。応援席から見ていたときにも感じたことのある喜びだけど、ピッチの中から感じる喜びは全く違う。

「でもまだだ。逆転したい!」

後半終了間近。私たちは再び攻撃を仕掛けます。そして逆転ゴール!!!
自分が決めてしまいました!!!!

その瞬間、世界が輝いて見えました。一丸となって歓喜する仲間たち。チーム全体で勝ち取った2対1の勝利。

ピッチから見えた、子どもたちの頑張りの本当の意味

試合が終わったとき、私は気づきました。
これを、子どもたちは毎週経験しているんだ。

立ち上がりの失敗から、仲間の声かけで立ち直り、一点一点を積み重ねて、最後に勝利を掴む。その過程で、困難に直面し、それを乗り越え、喜びを分かち合う。

子どもたちが試合後に見せる充実感、達成感、時には悔しさ。それらは全部、このピッチの上で本気で戦ったからこそ生まれるものなんです。

ピッチに立って初めて体感しました。子どもたちの頑張りって、本当に大変なんだ。ずっと走り続ける。止める、蹴る、判断する。本当に難しい。
自分もサッカーをやってみて痛感しましたが、止める、蹴る、という基本がこんなに大事だなんて。なにひとつ簡単なことなんてない。プロは当たり前にやってのけるけど、実際にやってみると、その大変さが分かります。

だからこそ、子どもたちをあらためてリスペクトしました。毎週、この困難と向き合い、チームのために必死にプレーしている。我が子がそんな子どもたちの中で、一緒に戦っている。親として本当に誇りに思います。

親子の絆が深まった瞬間

同じ立場になって、初めて生まれた絆があります。
試合後、息子と話す時間が変わりました。

「ママも立ち上がりで焦ってしまったんだよね」と話すと、息子は「なるほどね。まあ仕方ないよ!」と返してくれました。

これまでの親子関係では、「頑張って」「まあ、次よ」という感じの会話。
だけど、同じピッチに立った者同士として、経験を共有できるようになったんです。

「ママも失敗した」「ママも勝利がめっちゃ嬉しい」という話ができて、そして、「ママだって頑張ってるんだ」という親の姿が、子どもにとって何かの励みになれば
ピッチから見えた景色は、単なる試合の勝ち負けだけではなく、親子の絆をも変えてくれました。

成長に年齢は関係ない

親として子どもに教えたいことは、たくさんあります。でも本当に大切なのは、親も一緒に挑戦し、一緒に失敗し、一緒に成長する姿勢なのだと、このママサッカーで学びました。

チームスポーツの中で味わう、仲間との絆。困難からの立ち直り。勝利の喜び。これらは、子どもたちが人生で必要とするすべてが詰まっているような気がします。

そして親も同じ。成長に年齢は関係ありません。ママも選手として、子どもたちと同じピッチに立つことで、初めて見える景色がある。初めて感じる喜びがある。
もし、お子さんとの関係をもっと深めたいと思っているのであれば、お子さんと一緒にボールを蹴ってみたり、親子サッカーでも体験してみるのはいかがでしょう? 同じ立場に立つことで、全く新しい親子の物語が始まるかもしれません。

応援する側から選手へ。私に与えてくれたものは、言葉では言い尽くせないほど大きなものでした。

皆様も、ぜひそんな経験をしてみてください!

WRITER PROFILE

みさっきー
みさっきー

美容師/カメラマン/サッカー3級審判員/ キッズコーチ/D級コーチ
息子のサッカー練習を見ながら、ルールをしっかり学びたいと思い、4級審判員や3級審判員も取得。息子のサッカーチームに貢献したいと思い、キッズコーチ(〜U10)や2023年10月にD級コーチも取得しました。サッカーがある生活を自分の成長と息子と自チームのキッズ達と共に楽しんでいます。

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