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サカママのお悩み解決!! サッカー育成のカリスマ・幸野健一さんにインタビューしてみた!!

サカママのお悩み解決!! サッカー育成のカリスマ・幸野健一さんにインタビューしてみた!!

こんにちは。サカママの皆様お元気ですか?

子どものサッカーの観戦やチームのサポート、キッズのコーチなどをしていると、サカママたちとの会話でお悩みをたくさん聞きます!
サカママとしての立ち位置やキッズコーチとしての立ち位置だったりしても、答えてあげたいけど、なかなか答えがわからなくて…。一緒に悩んでしまいます!

そんなときにとある本と出会って、目から鱗というか、「なるほど!!」「そんなふうに考えればいいんだ!」と、子育てもサッカーキッズとの関わり方も変わってきました。
その本というのが、幸野健一さん著『パッション 新世界を生き抜く子どもの育て方』という書籍でした。

ですが、それでもまだまだお悩みはいっぱい!
そこで今回は、サカママを代表して、Q&A形式でサカママたちから聞いた質問をもとに、著者の幸野さんにインタビューさせていただきました!!

幸野健一

市川GUNNERS(千葉県市川市をホームとしているサッカークラブ。スクールをはじめ、U-12,15,18、レディースのチームを運営し、400名近くの子どもたちがプレーしている)の代表。サッカー育成のカリスマ的な存在。著書に『パッション 新世界を生き抜く子どもの育て方』やテレビ東京『FOOT×BRAIN』など多数出演

小学4年生のサカママ
Q.コーチが子どものポジションをよくディフェンスに配置するのですが、子どもは不本意なようで。どうしたらいいですか?

  • 幸野さん:そうですね! 本人がやりたいポジションっていうのが最優先されるべきだと思いますが、当然コーチの考えやチームの事情もありますしね。ただ、今のポジションがどうしてもやりたくないなら、コーチと話し合いをするべきですね。
  • みさっきー:子どもからですか?
  • 幸野さん:はい、子どもから。「自分のやりたいポジションをちゃんと伝えてみて!」とアドバイスしてみてください。自分のやりたい意志をちゃんと伝えることが大事なことだよと。納得してもらえなければ、納得するまでちゃんと話し合いです。それを受け入れないコーチは良くないですね。

小学校高学年のサカママ
Q.チームで朝練をやっていますが、なかなか朝起きられません。どうしたら起きられますか?

  • 幸野さん:俺はそもそも朝練って必要なのかな? と思うんだよね。
  • みさっきー:ただ、チームの朝練なのでコーチもいらっしゃっていますし、行ったほうがいいのではないかな? と。朝起きられる子になってほしいなと思って。
  • 幸野さん:そのチームの全体練習の時間によりますね。一週間にサッカーをやっていい時間は300分(世界基準)。
    だから、うちのクラブも1日の内の1セッションは75分。それを週3回やって225分でしょ。週末に60分、70分の試合を入れたらそれでもう、300分ですよ。
    それを超えるくらいは、やりすぎですよ。疲れちゃいますよ。
  • みさっきー:ただ、朝に体を動かすと、脳や成長にいいとか?
  • 幸野さん:その子が行きたいなら、一週間のトレーニング時間を見てあげて、アドバイスしてみてください。もし、練習時間が足りていないなら、朝練をやってもいいと思います。

小学2年生のサカママ
Q.子どもがキーパーをやりたがるけど、やめたほうがいいのでは? と思ってしまいます。

  • 幸野さん:子どもがキーパーをやりたがるけど、親はやってほしくない。それは親のエゴじゃないですか? 子どもがキーパーをやりたいなら全然いいと思います。例えば、ドイツなんかでは、キーパーは一番の人気ポジションですよ。

誰のためにサッカーをやっているか? を考えてみてください。子どもがやりたいものをやる。なので子どもの意見を尊重すべきですよね。サッカーは自立スポーツですから、ピッチの中に入ったら自分で判断しなきゃいけないんです。

ボールが飛んできたら、どうするか? を考えて行動しなきゃいけない。そのボールをどこへシュートするのか? それともパスなのか?
認知、判断、実行ですよ。
ぜひ、お子さんの考えを尊重してあげてください。

小学5年生のサカママ
Q.試合の立ち上がりが悪く、集中しているように見えません。どうしたら最初から集中できるのでしょうか?

  • 幸野さん:集中している・していないは、見ていてわかりますか?
    集中していてもボールを取られることだってありますし、いつも真剣にやっていると思いますよ。

集中する・しないはとても主観的だし、客観性はありません。お母さんから見たらそう見えるかもしれないけど、その子は集中を徐々に上げるタイプかもしれないし。
もし、それで失敗したら、それはそれでいいんですよ! その辺はお母さんが心配するようなことではないですよ!

小学生キッズのサカママ
Q.子どもの自己肯定感が低いのですが、どうしたら上げることができますか?

  • 幸野さん:自己肯定感って、いろんなデータで証明されているとおり、世界でも日本がとても低く、40%くらいとされています。対してアメリカやヨーロッパは80%くらいで、日本の倍ですよね。

なんでこうなるか? というと、もう育て方なんですよ。
褒められて育っているか? 自分を愛し、愛せるように育てているか?
女の子なら、「世界で一番かわいいよ!」とかサッカーキッズなら、「もうメッシ以上の才能だね」とか。
大人だって、褒められると嬉しいですよね。

でも、自分の子どもの話になるとネガティブな話になる親が多いんです。
例えば、サッカーで負けて帰ってきて、それを責めたら、子どもからしたら『うるさいよ』ってなりますよね。

そうじゃなくて、その試合の内容とかプロセスをちゃんと見てあげてほしいです。結果だけではなく内容を見て、きちんと評価して褒めてください。
そういうプロセスを見て評価してあげると、自己肯定感は上がってきますよ。
親に褒められることが、子どもは一番嬉しいですからね。

中学1年生のサカママ
Q.今息子はBチームなのですが、Aに上がるためのモチベーションの上げ方は?

  • 幸野さん:例えば、Aで公式戦に呼ばれて、でもベンチ組で全然出られない、出ても5分だったら、Bでフル出場したほうがいいと思う。Aに呼ばれることがすべてじゃないですし、子どもにそのアドバイスはする必要はないと思いますよ。

本人がAに呼ばれたいと思ったら、もうそれは練習をするだけですよね!
自分に足りないものは何か? 自分は感じるものだから、親がアドバイスする必要はないと思いますね。

受験との両立に悩んでいるサカママ
Q.サッカーと受験の両立はどう思われますか?

  • 幸野さん:両立はできると思います。
    むしろサッカーをやっていたほうが気分転換になるわけだし、オン・オフの切り替えも大切です。

本当にいい選手っていうのは頭もいいですから、やり方次第だと思います。厳しい道だと思いますし、練習参加の回数は減るかもしれませんが、やれている人もいるから、やれるはずです。

サカママへのメッセージ

  • 幸野さん:小学生年代だと、プロサッカー選手になりたいと思う子が7~8割いると思うけど、実際なれるのは1万~2万人に1人か2人だよね。だけどこれがプロサッカー選手。
    プロになることが一番大切なことではなくて、サッカーを生涯やり続けられることが大切だと思うんですよ。サッカーってすごく多くの喜びを与えてくれたり、本当に人生が豊かになるし、僕は7歳から始めて、まだやっていますよ。
    長くサッカーと関わっていますが、そのなかでJリーグを見にいく機会があります。そうすると、私は席にたどりつくまでに30分はかかる。なんでかわかりますか?
  • みさっきー:いろんな方に会って、挨拶をするとかですか?
  • 幸野さん:そうです。なぜならば50年以上もサッカーをやっていると、たくさん友達や知り合いができる。これってお金持ちになるよりも価値があると思うんです。
    周りに仲間が溢れているんです。一緒に海外遠征も行きますよ!
    サッカーをやり続けた先に、これがあるんです。サカママさんたちにも、子どもたちがサッカーを続けられるように、応援していってほしいですね!

まとめ

今回はインタビューさせていただき、ありがとうござました。
サカママとして、すべての質問がためになってとても面白くて、実際に子どもとの向き合い方をいろいろ改めてみようと思いました。

早速、インタビュー後、息子に「サッカーを頑張っている姿、ほんとかっこいいし、イケメンだし、ママ、大好きだよ」と話したら、『おう!』としか答えませんでしたが、後日『試合見に来れば?』と誘ってくれました! 褒め褒め効果絶大ですね!

息子も自分も生涯スポーツとして、さらにサッカーをやり続けられたらな~と思う今日この頃です。

WRITER PROFILE

みさっきー
みさっきー

美容師/カメラマン/サッカー3級審判員/ キッズコーチ/D級コーチ
息子のサッカー練習を見ながら、ルールをしっかり学びたいと思い、4級審判員や3級審判員も取得。息子のサッカーチームに貢献したいと思い、キッズコーチ(〜U10)や2023年10月にD級コーチも取得しました。サッカーがある生活を自分の成長と息子と自チームのキッズ達と共に楽しんでいます。

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