矢板中央高校【全国強豪校REPORT〜第103回選手権出場チーム特集〜】
矢板中央高校
栃木県/私立/[出場]2年連続14回目
攻撃力を増した「赤い壁」が初の頂点を狙う!
全国屈指の堅守で知られる「赤い壁」が、今年も頂点を目指して全国大会に挑む。これまで幾度も上位進出を果たしてきた矢板中央だが、今年は初の栄冠を目指し、選手たちは士気を高めている。
今年も「赤い壁」は健在だが、FW堀内凰希を中心とした攻撃力も加わり、バランスと取れたチームに仕上がっている。プリンスリーグ関東一部で惜しくもPO進出は逃したが、勝ち点35を積み上げた総合力は本物。守備の要であり、精神的な柱としてチームをけん引するDF佐藤快風主将も自信をのぞかせる。
「守備で有名なチームですが、今年は個人で打開できる選手が多いと思います。特にメンタル的に強い選手が多いので、選手権では日本一をみんなが目指しています」
選手権の県予選では圧倒的な総合力で決勝まで勝ち上がったが、國學院栃木相手にPK(4-3)での辛勝。過密日程もあり苦戦を強いられたが、勝利の裏にはしっかりとした対策が練られていた。日本一を目指した夏のインターハイ3回戦で青森山田に0-0 PK4-5で敗れた悔しさから、PK対策はずっと取り組んできたことの1つ。ゴールマウスにU-18日本代表GK藤間オタビオ広希を擁し、今年の「赤い壁」は隙がない。
初戦で2023年度王者の岡山学芸館と激突するが、佐藤主将は「全国に出たらどこと当たっても強豪。そういう相手に勝利してベスト4に勝ち上がったのが先輩方であり矢板中央です。挑戦し続けてきたからの自信があります。このメンバーで優勝したい。誰よりも強くそう思っています」と力を込める。全国の舞台でさらなる歴史を刻むべく、「赤い壁」は挑み続ける。
佐藤快風(DF/3年生/主将)
「チームのために泥臭くプレーするのが僕の特徴だと思っています。やっぱりやりたくないことって一杯あると思うんです。でも自分はそれをやらないと試合に出られないのも分かっています。それはポジティブに捉えていて、メンタルを保ち、自信を持ってやれるのはそういうことだと思っています。このメンバーで日本一にないたいです!」
藤間オタビオ広希(GK/3年生)
「栃木では敵なしと思ってやってきました。決勝のPKではプレッシャーはあまり感じていなくて、自分の飛びたい方向、信じていた方向にボールが飛んできたという印象です。U-18日本代表ではコンディショニングの取り組み、周囲とのコミュニケーションの撮り方など参考になることがたくさんありました。1年の頃から身体づくりに励んできたので空中戦では負けないし、キックも自信をもってやっています。尊敬する選手はジョーダン・ピックフォード(サンダーランド)です!」
渡部嶺斗(3年)大島凜己(FW/3年生)
「厳しい決勝になってしまいましたが、全国では自分たちのパフォーマンスを発揮したいです。今年の強みは攻撃力。個性があっていいプレーができる選手が多いと思います。今はシャドーに入っていますが、チームは空中戦に弱いので、僕がそこを収められる役割になれるよう、選手権ではチームに貢献していきたいです」