「サッカーを仕事にする」ということ #05 川崎フロンターレ 赤田 岳さん | サカママ メインコンテンツに移動
「サッカーを仕事にする」ということ #05 川崎フロンターレ 赤田 岳さん

「サッカーを仕事にする」ということ #05 川崎フロンターレ 赤田 岳さん

サッカービジネスの最前線で働く人々を特集する恒例企画。今年はサッカー日本代表を支援する企業の方々を中心にお話を伺った。ユニフォームや会場のバナー、中継映像で流れるCMなどで露出するブランドロゴ。その背景には関わる人々の想いや目的、そして夢が込められている。“選手”ではない各々のサッカーとの人生の関わり方を紹介する。

今回は川崎フロンターレ スクールコーチ 赤田 岳さんに「TSRで学んだこと」「サッカー界への貢献」などサッカーとスクールコーチの関わりについてなどお話を伺った。

赤田岳さん

赤田 岳さん(AKADA GAKU)

川崎フロンターレ スクールコーチ

1999年4月14日生まれ、愛知県出身。地元・名古屋でサッカーを始め、初芝橋本高校(和歌山県)でプレー。怪我で苦しんだ高校時代の経験から指導者を志して、東京スポーツ・レクリエーション専門学校(TSR)のスポーツビジネス科に進学。ジュニアや女子中学生年代のスクールでの指導、普及に尽力している。

Q1 サッカー歴は?

選手権を目指し初芝橋本へ進学

「幼稚園の頃、名古屋グランパスのスクールでサッカーを始めて、中学生までは名古屋グランパス三好U-15 でプレーしていました。高校は選手権に出たいという想いがあったので、選手権常連校である初芝橋本高等学校に進学しました」

Q2 TSRに入学した経緯は?

高校時代の経験から指導者を目指す

「高校時代は怪我に悩まされることが多く、外から見ている機会が多かったんです。そんな3年生の初めに新しく来たコーチの練習で、選手が見たことがないくらい良い表情で、目を輝かせてプレーしていました。高校サッカーというと“とにかく走る”というイメージがあると思いますが、“止めて蹴る”というような技術的な練習を重要視していて、外から見て『指導者次第で選手のサッカーに対する姿勢がこんなにも変わるんだ』と感じ、自分もそんな存在になりたいと思ったんです。そこからの1年は高校の下部組織にあたるジュニアユースチーム(ノガーナFCh 橋本)の練習の手伝いなど、選手というより指導者としての勉強をするようになりました。高校卒業後の進路を決める際、大学に通いながら学生コーチという道も考えましたが、一刻も早くプロの指導者として働きたかったので、関東でも提携クラブが多い東京スポーツ・レクリエーション専門学校(TSR)で学ぶことを選びました」

Q3 現職への経緯は?

在学中のインターンから

「TSRでは午前中は現役のコーチの方やJ リーグで長く審判を務められていた方などが講師として来てくださる授業、午後はインターンで行かせていただいた川崎フロンターレなどのチームで現場の場数を踏むという生活です。2年生の6月にフロンターレから契約のお話をもらって、翌年から就職ということになりました。J リーグで優勝を何度もしているだけでなく、育成にも力を入れているので、指導者の入り口として最適だと思います」

Q4 影響を受けた人や言葉は?

『夢・信念・野心』を持って取り組む

「グランパスのスクールでプレーをしていた時のコーチで、鬼木遥平さん(現・ブリオベッカ浦安育成副部長)という方の指導がとても心に残っています。『夢・信念・野心』というのを大事にされている方で、まず『大小関わらず鳥肌が立つ』夢を持って、『こうなりたい』という信念を持って、『本気で戦う』野心を持って取り組む姿勢を学びました。当時は指導者ではなく選手を目指す立場で鬼木さんの言葉を聞きましたが、今指導者という立場でも心に残っているくらい、私の人生に沿ってくれた言葉ですね」

Q5 現在の業務内容は?

選手を育成するスクールコーチ

「川崎スクールの責任者であるスクールマスターと、今年の4月に新設された女子ジュニアユーススクールにあたる川崎フロンターレSS ガールズのコーチを兼任しています。SS ガールズでは、『私らしい人生設計』ということをコンセプトとして活動しています」

Q6 業務で意識する部分は?

心の拠り所になれるように個々に寄り添ったアプローチ

「 スクールはアカデミーと違ってサッカーの経験がない子もいます。そのためまずはサッカーを楽しんでもらうこと。私生活で悩んでいる子でもグラウンドでサッカーをしたら笑顔になるような、そういう一つの拠り所となる環境を作ってあげられればと思っています。SS ガールズの選手たちは、全員がプロ志望というわけではないので、本気でプロを目指すアカデミーの選手と同じアプローチをしたら潰れてしまいかねません。女子ワールドカップ2023で日本がベスト8に進みましたが、女子サッカーやWEリーグの盛り上がりはまだまだこれからですし、我々は『強いだけではダメ』という答えを出しました。そのため『サッカーを教える』だけではなく、サッカーを通して『私らしい人生設計を自分で決断できる力を養う』ということを念頭に活動しています」

Q7 喜びを感じた出来事は?

チームの立ち上げに携われたこと

「SSガールズの立ち上げに携われたことは、自分のキャリアにおいても大きい出来事だったと思います。0の状態からチームを作って成長させるということは、これから先にも無いと思うので貴重な経験でしたね」

Q8 高校生に伝えたいことは?

決断のタイミングが大事。準備をしてチャンスを掴もう

「具体的な目標を持つことが大事だと思います。私も『プロになりたい』という目標で高校に行って、新しい夢を見つけました。『指導者になりたい』や『プロになりたい』など自分の夢を持って高校の約1000日間を過ごして欲しいです」

思い出の1ページ

初めて立ち上げに携わったSSガールズ
SSガールズ(中学年代の女子スクール)の立ち上げに携わったことは、キャリアの中で大きな出来事だったと思います。女の子が相手なので、これまでとは違ったアプローチが必要になるなど、学びになっていますね。0の状態からチームを伸ばしていくという貴重な経験をさせていただいています。

ある一週間のスケジュール

Mon スクール
Tue 女性向けシェイプアップ/スクール
Wed オフ
Thu ミーティング/スクール
Fri スクールコーチの指導実践/スクール
Sat スクール/試合
Sun スクール/試合