慣れない環境に頑張る我が子をどうサポートする?
中学校生活がスタートして、早いものでもうすぐで2ヵ月が経とうとしています。学業とサッカーと部活動との両立で、思いの外大変そうな息子。充実してはいる様ですが、やはり慣れない環境からか帰宅した時の顔は疲れきって、魂が抜けた顔で帰ってきます!笑。
今回は、ハードな中学生生活を頑張る息子を側で見守っている母親の私が感じた、子どもへの接し方についてお伝えしていきたいと思います。
通学と授業時間の変化でへとへと
まず、中学校生活では通学や授業時間の変化がありました。息子は小学校の6年間はバス通学だったのですが、中学校では自転車通学へと変わりました。慣れない自転車での通学路。帰り道の急な坂道などは、まさに体力勝負です。
小学校時代は45分だった授業時間も、中学に入ると50分へと長くなり、小学校では息抜きが出来ていた大好きな10分間の休み時間も、中学校では次の授業の準備をする為の時間に代わりました。こんな風にガラリと生活環境が変わり、慣れない中学校生活は息子にとっては、かなりの疲労とストレスとの戦いになっている様にも見えました。
ギリギリまで悩んだ部活動への入部
ハードな中学校生活を送る息子にとって大好きなサッカーは息抜きでもあり、ストレスの発散ができる場所にもなっている様で、今まで以上に試合やスクールの日を楽しみにする様になりました。そんな中、もう1つ新たに加わった活動が「部活動」です。
学校の後、部活をしてクタクタになりその後にクラブチームでのサッカー。これに勉強をするとなると、かなり大変なのでは?と親からすると「部活動はやらなくてもいいんじゃない?」なんてことも言ってしまいそうになったのですが、これは息子自身の事なので口をつつしんで見守る事にしました。息子も部活動に入るかどうかをギリギリまで悩んでいました。
自分で選択したサッカーと部活との両立
体験した部活動はサッカー、テニス、陸上。どの部活も楽しそうで魅力的に感じたそうです。息子の中学校では基本的にはクラブチームに入っていても部活動への参加はOKになっています。ただ、どれも大会や試合があるのは土日 (サッカー部に関してはクラブチームに選手登録をしている為、試合には出場できずに練習のみ参加) 。そうなるとクラブチームの方でも土日に活動がある為、どの部活に入っても必然的に大会や試合に出る事は、ほぼ皆無です。結果的に息子は「団体競技は一緒に練習だけをしても、試合に出られないのは周りに迷惑をかけるかもしれない」と自分なりに頭を悩ませた結果、個人競技である陸上を選んできました。
陸上は小学校の時に体力向上の為にたまに走っていた事もあり、また中学生になった今でもまだまだ体力がないと感じているようで、兎に角サッカーをやる為の体作りには、走る事や体幹を鍛えることが最適と考えていました。なによりも陸上は個人競技の為、これなら周りに迷惑が掛からないかな?と思ったそうです。
陸上部の顧問の先生からも「サッカーや野球のクラブチームに入りながら陸上部に入る子は結構いるよ!クラブチームでサッカーをやるなら尚更陸上部は良いんじゃないの?」という話も聞いて安心したそうで、 部活動にもとてもやる気を見せていました。先生にも、活動は基本的にサッカーのない日に行き、後は無理のない範囲で活動をすると話をしていました。今の所は無理もなく楽しく活動ができているようなので、自分で考えて決断出来た事は本当に良かったと思いました。
周りの友達が塾へ行き始めたことへの焦り
そして、1番の心配でもある勉強。周りのお友達の中には塾に行き始めた子も増え、親からするとそんな話しを聞くと焦ってしまいます。ただ、通学・部活・サッカーで手一杯になっている 今の状況では息子も当然「塾に行きたい!」なんて言うはずもありませんし、私も今は学校生活に慣れる事が1番大事ではないのかな?と思っていました。ところが息子自身も塾に行っていないのを少し不安に思っているのか、ちょっと驚いた出来事が…。
それは学校からテスト範囲が配られた頃、兄である長男に中学の勉強の仕方を教わり、机に向かい勉強する姿が見られる様になりました!!恥ずかしながら小学生の頃では、まったく想像も出来なかった姿だっただけに、すごく驚いてしまいました。勉強中になかなか解けない問題があった時に「もーいやだー。出来ない。ムカつくなー!イライラする!」なんて荒れている時もあるのですが、自分でなんとか調べて、その問題が解けた時は「出来たー!うわー、めちゃくちゃ気持ちいー!」と大喜びする姿も!
勉強に一喜一憂する息子の姿を見て、私から「これってサッカーと同じじゃない?出来なくてイライラして悔しくて…。だから考えて練習(勉強)して出来る様になった時は嬉しいってなるんじゃない!」と言ったら、息子も「確かに同じだね!ま、勉強を好きになれるかは別だけどさ 笑」なんて話をしていました!ひとまずは一喜一憂しながらも、少しずつでも自分で考えていきながら 勉強の習慣を身に付けていけたら良いのではないかと思います。息子本人もまずは1番最初の中間テストの結果を見てから、その後の勉強方法の事は考えると言っています。
私も勉強の事ではつい口を出したくなってしまうのですが、息子は昔から人に言われてやる事を嫌う子なので、中学生になった今では私も余程の事がない限りは本人にまかせる事にしました。放置とは違いますが、静観に徹して行くのがこの子には良いと思っています!
子どものやる気を尊重し親は見守ることでサポート
以前のコラム にも書いた、サッカースクールの掛け持ちについての話しとも少し似ているのですが、サッカースクールに沢山通えば上手くなれる!という安心感が生まれる事と同様に、塾も「塾に行っていればそれで安心」と思いがちです。そんな気持ちで行っても正直身にならず、意味はないのかなと思います。
実際長男の時は何もかもが初めてだった事もあり、こういった安心感で通わせてしまっていましたが、本人にやる気がない時は当然成績の伸びも見られませんでした。その代わり、自分自身でピンチを感じてやる気が出た時はすごく成績も伸びたので、やっぱり勉強もサッカー同様本人のやる気次第だとも思いました。
中学校生活を送る上でのサッカーと学業の両立は本当に大変だとは思いますが、今はまず中学校(新しい環境)に慣れる事が最優先かなと思います。入学式で、校長先生がお話しになっていたのですが、「子供にとって、家が1番くつろげる場所でありますように…」。この言葉通り、慣れない環境で沢山の事を頑張っている子どもに、家の中は安心できる場所であって欲しいと思っています。休む事でまた頑張れると思うので、その為にも親である私は小言を控え、【信じて見守る】を徹底していこうと思います!