県三部リーグでプレーしていた息子がアメリカサッカーに挑戦!
みなさまはじめまして。今月からコラムを書かせていただくことになりました、Kyokoと申します。
上は大学生、下は中学生までの3人姉弟のママで、現在中学3年生の長男が幼稚園の頃からサッカーをしています。息子のサッカーサポートに関しては10年経った今でも情熱ダダ漏れ、サッカー無知なのに口だけは達者のサカママです。
「子どもがストレスなく伸び伸びサッカーができるサポート」を上手くしてこれたとは言い難く…。まだまだ学びの途中で、「今日もダメ出ししちゃったなぁ」と一人反省会をすることも。そんなダメダメな部分も正直にお伝えしつつ、みなさんと一緒に成長できたらと思っています。どうぞよろしくお願いいたします!
中3息子、アメリカサッカーに挑戦!親のサポートは?
幼稚園からサッカーを続けている息子ですが、実は現在アメリカサッカーに挑戦中で、昨年の夏からMLS nextというアメリカとカナダのユースサッカーリーグに所属するチームでプレーしています。アメリカでも日本同様にチームに入るためにはセレクション等があるのですが、今回はその時のことを振り返っていこうと思います。
昨年の夏、家庭の事情で渡米することになった我が家。子ども達にはそれぞれ日本に残るか渡米するかを決めてもらうことにしました。息子は、日本の高校に進学して選手権を目指したいという想いもあったようですが、最終的に渡米してアメリカでサッカーを続けることを本人が決めました。「向こうに行ったら強いチームで強い相手と試合ができる環境でやってみたい!」なんて、単純な発言も…(笑)。
中学生になって以降、サッカーにまつわることは全て本人に任せてきましたが、さすがに今回は海外なので、生活が落ち着くまでは私も渡米してサポートすることにしました。英語は私も得意ではないのですが、やはり息子の挑戦をサポートできるのはサカママならではのやりがいや喜びがあるもの。早速インターネットでアメリカのジュニアユース年代のサッカー事情、チーム情報をリサーチしました。
調べていくと、どうやらアメリカでは毎年5月頃からトライアウトがあることが分かりました。日本のジュニアユース年代は、3年間同じクラブチームや部活でやり通すのが通常だと思いますが、アメリカでは選手の入れ替わりもごく普通にあるようです。とはいえ、チームを探し始めた頃はとっくにトライアウトの時期が終わった頃…。しかし、ここで諦めるわけにはいきません!「いざとなったら飛び込みでチームの練習の現場に行くのもありだね」と、何とかなるはず!と考えて積極的に動いていくことにしました。
トライアウトの手応えは…?
息子が目指していたのは、競技志向の強いMLS nextリーグに所属するチーム。調べてみると、自宅から通える範囲に3つ該当するチームがあることが分かり、それぞれにトライアウトをしたい旨を連絡しました。すると2チームから「練習参加で合否を見ます」との返事が。
1チーム目のトライアウトの日程はなんと引っ越し当日!(渡米後にアメリカ国内でさらに引っ越しをすることになっていたのです) 車で7時間かけて移動するその日の夕方となると、コンディション万全に臨めるとは思えませんが、そんなことも言っていられません。道中、グリップ感を上げるために足指の運動をしたりタオルを挟んだり、また食事の時間を前倒しにする、音楽を聴きながらリラックス、などできることは工夫してトライアウトに向かいました。私も慣れない海外でのフリーウェイに苦戦しましたが、やるしかない!とナビを頼りに車を進めました。みなさんも、我が子のサッカーのためなら普段は出せないくらいのパワーが湧いてくるなんてこと、ありませんか?
さて、会場に着いて車を降りてからは、たとえ英語ができなくとも主体的に動いてもらいます(笑)。自分の意志で決めた挑戦なので当然です。自分でコーチのところにトライアウトに来た旨を話しに行き、当該カテゴリの選手達に混ざります。この日の練習は、いきなりセットプレーのヘディング、鳥かごのような狭いスペースでのパス回し、アジリティなど幾つかのメニューを各カテゴリの選手たちが順繰りに回っていました。日本ではリフティングやドリブルなど個人技術を磨く時間も多いクラブチームに属していたので、異なるタイプの練習内容に息子は「このチームどうかな?」と少し違和感を持ったようです。
翌日はもう一方のチームのトライアウトに。昨日のチームと同じリーグ所属の強豪です。立派な体格の選手が多くいる中でモヤシのように見える我が子…。そしてミニゲームではプレースピードについて行くのが必至で余裕がない様子。練習が終わり車に戻ってきた息子は「めちゃ難しかった。スピードが速い。フィジカルやばい」と厳しい表情。計3回の練習に参加し、結局このチームからは不合格の通達。息子も納得で「フィジカルとスピードが足りない」とのこと。「同じクラブの下位リーグに所属するチームになら入会していいよ」との提案もいただきましたが、どうしても上のリーグを目指したいというのが息子の意思だったので、その話は見送ることにしました。
落ち込んでいる時は、まずは気持ちを切り替え、そしてまた挑戦へ
残念な結果を受けた帰りの車の中、息子とこんな会話をしました。
「いきなり強豪チームのトライアウト、日本でやってきたサッカーと全然違うし英語も分からないし、さすがに難しかったね。残念だけど仕方ないよ。ただ、今日の結果は今日までの自分によるもの。この結果を受けて自分がどう動くかで次の結果が得られるよ。今日からまたどうすれば良いか自分で考えて動けるでしょ」
「うん、分かってる」
「落ちたチームは縁がなかっただけと思えばいいよ。どうする?初日に行ったもう片方のチーム、もう一回練習参加してみる?」
「せやな。他の日は違う練習メニューかもしれないし。あっちのチームも入れるかわからんけど、とりあえず来週行ってみる」
落ち込んでいるかなと思ったので、まずは気持ちの切り替えを、そして、さらなるチャレンジを促しました。そして帰宅後、「行ってくるわ」とボールを持って近所の公園に出かけた息子。自主練でどうにかなるものなのかは分かりませんが、本気スイッチを入れられたのなら嬉しいことです。自主練から帰って来た息子はスッキリした表情をしていて、気持ちを切り替えられたのかなと、少し安心しました。
気持ちを切り替えられたら、新しい土地を観光客気分で散策しリフレッシュ。「アメリカで一番上のリーグのチームに入ってプレーしたい!」という思いを叶える挑戦の続きは、また次回以降でお届けします。私の口癖「結果的に良かったね」が言える日は来るのでしょうか?
最後まで読んで下さりありがとうございます。また来月お会いできるのを楽しみにしております。