メインコンテンツに移動

免疫力アップのために、ママが、子どもが意識したいことって何?

みなさん、こんにちは。保健師の住岡です。今回のコラムでは、今の季節は特に気になる「免疫力」について書いてみようと思います。

最近では例年とは違った時期でも感染症の流行を聞くようになりましたが、やはり冬はインフルエンザやノロウイルスなど、感染症にかかりやすい季節です。特にこの時期は、来年度に向けたセレクションが実施されるチームも多く、保護者の方は子どもが体調を崩さないかヒヤヒヤすることも多いのではないでしょうか。
全てのウイルスや病原菌に罹らないというわけではありませんが、免疫力が高い状態だと感染症にかかっても症状が軽いままで終わったり、治った後の体力の回復が早かったりします。活発にサッカーをしている子どもたちは比較的、免疫力が高い方かとは思いますが、今よりさらに免疫力を高めて、この冬を乗り越えていきましょう!

免疫力を高める生活習慣とは?

免疫力とは漢字の通り「疫(病気)を免れる力」のことです。本来身体が備えている「病気に勝つ力」と言った方がわかりやすいでしょうか。ウイルスや病原菌などが身体に侵入したときに免疫システムが働き、体内のバランスを保とうする力のことです。この免疫力は高めるためには、次の5つの生活習慣を意識してほしいと思います。

  • バランスの良い食事
    主食・主菜・副菜に加えて、牛乳などの乳製品や果物を1日1回は摂取し、腸内細菌を整えましょう。
  • 適度な運動
    適度な運動をすることで血液循環がよくなり、体温と代謝がアップします。体温は高めの方が腸内細菌も活発に動いてくれます。
  • 良質な睡眠
    睡眠不足は眠気だけではなく、判断力の低下や、身体の発育にも影響を与えます。また、睡眠不足からくるストレスは免疫力低下にもつながります。
  • 生活リズム
    規則正しい生活を送ることで自律神経のバランスを整えることができます。
  • 笑顔
    笑うと免疫細胞が活性化するという研究結果もあるほどです。また、笑うと血行が良くなり、ストレスの緩和にもつながります。

この中でも私が注目してほしいと思う項目は「睡眠」と「食事」です。

小学生年代では最低でも9時間の睡眠が必要とも!

サッカーで忙しい毎日を送っているお子さんにとって、睡眠時間の確保は意外と難いですよね。練習や試合で帰りが遅くなってしまい、不規則な生活に傾いたり、睡眠不足になってしまったり……。

小学生に必要な睡眠時間は、国によって若干の誤差はありますが、9~11時間ほどといわれています。仮に小学校へ登校するための起床時間を6時と仮定して考えた場合、9時間寝るためには21時就寝、11時間寝るためには19時に就寝するということになります。日頃の生活を振り返ってみて、これくらいの時間にお子さんは寝られているでしょうか?出来ていないかも……という方も、この季節は免疫力を落とさないように、しっかり睡眠時間を確保できるようにサポートしてあげてください。

発酵食品や栄養補助食品で上手に腸内環境を整えよう!

練習や試合の合間の食事など、自宅以外で食事をとることも多いサッカーキッズたち。だからこそ、しっかり栄養を摂れるものを自分で選んで食べられるようにサポートしてあげることが必要です。この辺りに関しては以前のコラムで取り上げているので、あわせてご参考いただければと思います。

低学年にも補食は必須!最強の補食、カステラでパフォーマンスアップ!
忙しいサカママ、コンビニで買える補食をうまくチョイスしよう!

また、先ほどの生活習慣の中でも少し書きましたが、腸内細菌を整えることが免疫機能を高めることにも繋がっていきます。納豆、味噌、醤油、ヨーグルトなどの発酵食品には善玉菌が多く含まれおり、腸内の善玉菌を増やす効果があるため、日ごろから積極的に摂りたい食材です。
加えて、こういった食材の他にも適宜栄養補助食品を取り入れるのも良いと思います。私のオススメは大塚製薬から販売されている「ボディメンテ」です。乳酸菌B240が手軽に摂取できるという商品で、電解質のバランスも良く、それでいて糖質は控えめで100mlあたり18kcalと低カロリーです。先ほど挙げたような食材が摂れない時など、日頃の食事管理にプラスαで使えると良いかなと思います。

 

大切な小学生年代、楽しんでサポートを続けよう!

早いものでもう12月も折り返し。今回で私のコラムも終了となります。これまで食育や健康面のトピックの他にも、幼稚園から小学校年代のサッカーにまつわる情報を中心にお届けしてきましたが、いかがでしたでしょうか? 働くママでもできる、簡単に取り入れられるという視点からお伝えしてきたので、みなさんの参考になっていれば幸いです。
また、小学校年代は成長過程でとっても大切な時期です。サカママからは楽しんでサポートできる方法をたくさん見つけることができると思うので、「あれって何でだろう?」「こういう時、どうすればいいんだろう?」と感じることがあれば、みなさんもサカママの記事を検索してみてください。きっとタメになる情報がたくさん載っていると思います!

WRITER PROFILE

住岡靜
住岡靜

保健師・看護師/漢方茶ブレンダー/アスリートフードマイスター
サッカー大好き7歳・3歳兄弟のサカママ。
フリーランス保健師として、「自主性のある食育」を中心に、子どもだけでなく親へのパーソナルレッスンにも取り組む。簡単にできる子どもの身体を労るための工夫や情報をお届けします。