サッカー元日本代表 鈴木啓太さんが教える!腸内環境と免疫の関係 | サカママ メインコンテンツに移動

サッカー元日本代表 鈴木啓太さんが教える!腸内環境と免疫の関係

サッカー元日本代表で、16年間、浦和レッズで活躍した鈴木啓太さん。現役引退後は、腸内細菌に関わる研究を続け、腸内環境からアスリートをサポートしています。腸の専門家でもある鈴木さんに、腸内環境と免疫についての関係をうかがいました。

腸は栄養素を吸収する土台
免疫機能の7~8割が“腸”にある!

サカママのみなさんは、日々、お子さんのために食事や栄養のことに気を配っていると思うのですが、腸内環境について意識されているでしょうか? じつは人の臓器の中でも腸はとても重要です。というのも、腸は栄養素を吸収する土台。腸内環境がよければ、栄養素の吸収率がよく、しっかり摂り込むことができるのです。
また、免疫機能の7~8割が“腸”にあると言われています。そのため、腸内環境をよくすることが、免疫力を高めることにもつながるのです。腸内環境は人それぞれ違うものの、腸内細菌(腸の中にいる細菌)の数が多く、いろいろな種類がいたほうがよいと言われています。

以前、研究の中で、免疫力と腸の相関性を調べたことがあるんです。免疫力を測る一つの指標に、血液中のNK 細胞活性値を調べる方法があり、とある大学生アスリートチームの60名程を対象に「高強度の練習」「普通の練習」「軽い練習」後の数値を継続して測りました。すると、高強度の練習をした後は、NK細胞活性値と腸内細菌の多様性(種類や数)がともに低下。けれど、ヨーグルトなど腸に働きかける食事を摂ってもらうと、数値が定位置に戻るという結果に。
免疫機能が働くことは、腸がしっかり働いているということです。お子さんの腸内環境をよくすることも気にかけてもらえればと思います。

腸内環境と免疫の関係 Q&A

Q1 腸内環境をよくするために欠かせない腸内細菌。どんな役割があるのでしょうか?

コンディショニングの土台を整えることにもつながっています!

腸内には100~500兆個(重さにすると1.5~2kg)の腸内細菌がすんでいて、「消化、吸収、排便の促進」「免疫機能の調整」「感染予防」「エネルギー、ビタミン類産生」などを行っています。腸内環境が整えば腸内細菌が増えて活発になり、これらの働きがより高まるようになるので、コンディショニングの土台を整えることにもつながるのです。

腸内細菌の役割

Q2 腸内細菌を増やすためには、どういったものを摂り入れたらいいですか?

発酵食品などに含まれる生きた菌と腸内細菌のエサとなるものを摂り入れること

1つは、ヨーグルト、納豆、キムチなどから生きた菌を摂ることです。もう1つは、腸内細菌のエサとなるオリゴ糖や食物繊維を摂ること。この2つを摂ることが、腸内細菌にとって大事だと言われています。ちなみに日本の伝統的な食文化の中には、菌を育てたり、摂り込むような食材が多いのも特徴です。ですので、味噌汁を積極的に摂ったり、白米の中にもち麦を加えたりするといいと思います。とくに、きのこを食べると「免疫力を調整する役割をもつとされる菌が増加」という結果が得られました。きのこの味噌汁は身体を温め腸内環境を整える免疫力向上メニューです!

味噌汁

Q3 子どものお腹の調子が悪いとすぐ薬に頼ってしまうのですが…。

腸内環境を整えていれば感染症予防にもつながります

薬だけに頼るのではなく、日頃から腸内環境を整えるようにしていれば、感染予防にもつながるものです。風邪をひいて病院に行くとすぐに抗生物質が処方されるケースもありますよね。ただ、抗生物質を使用すると腸内細菌(良い菌、悪い菌を含め)まで殺されてしまうので、結果的に腸内環境のバランスが崩れてしまうことも。薬も適正な使い方をしたいですよね。

Q4 鈴木さんは子どもの頃から、腸内環境をよくすることを意識されていたそうですがどんなことを行っていたのでしょうか?

今でも食後には必ず温かいお茶を飲んでいます!

できるだけ冷たいものを摂らないようにして、食後には必ず温かいお茶を飲むようにしていました。それは今でも続けています。免疫機能が一番働くのが37度前後だと言われているので、温かい食事を摂り入れてお腹を温めることを意識してほしいと思います。

Q5 子どもの腸内環境が整っているかをチェックする方法があれば教えてください!

便は自分からの“お便り” 「どんなウンチだった?」と聞くことが大事

自分の便をみていますか? 便の形状や色をみれば、腸内環境が整っているかがわかり、健康のバロメーターにもなりますよね。つまり「便は自分からの“お便り”」なんです。右の表は便の状態を7段階に分けたもの。腸内環境が整っていれば、③~⑤(下記図)のような便がでるはずですし、また「スッキリした!」という感覚も大事です。ですので、日頃からお子さんに「どんなウンチだった?」と聞くことが大切。悪い便がでたと言った時は「昨日、何を食べていたかな?」と今一度思い返してみてください。そうすると、何が身体に合わないのかなど次第に傾向がわかっていくように。また、どういった食材が足りてないかなども気づくようになり、子どものコンディショニング管理につながっていきます。

便の状態をチェックしよう

アスリートの腸内細菌は多様性に富んでいます!

ちなみにこれまでの研究結果から、サッカー選手などのアスリートの腸内細菌は一般の人に比べると多様性(種類や数)に富んでいることがわかっているんです。アスリートは運動習慣に加え、食事にとても気を配っていることが要因ではないかなと。今、腸に注目しているプロのサッカー選手も多く、腸内細菌検査をして食事により気を付けている選手も増えていますね。
※AuBでは、腸内細菌を検査できるキット「BENTRE(ベントレ)」を開発。詳しくはAub公式サイトをチェック。