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プラスαで疲れ知らずのオムライス

こんにちは。アスリートフードマイスターの外村直美です。
はやいもので2022年も残りわずかとなってきました。2020年から月に一度コラムを担当させていただき、先月までで23レシピを紹介させていただきました。最終回となる24品目は、多くのお子さまに人気のメニュー「オムライス」です。定番のメニューですが、具材や味付け、ソースを変えることでアレジは無限大。尚且つ、しっかり栄養も摂れる優れた一品です。

疲れ知らずのオムライス

 

材料(1人分)

ご飯 大盛一杯
鶏肉 40g
玉ねぎ・人参・パプリカ・マッシュルームなど 合わせて40gくらい
ケチャップ 大さじ2
オイスターソース 大さじ1
とろけるチーズ 大さじ1
1個
牛乳 大さじ1
塩コショウ 少々
オイル 適量

作り方

  1. 鶏肉・野菜類は細かく切っておき、卵は牛乳と合わせて溶きほぐしておく。
  2. フライパンにオイルを熱し、鶏肉・野菜を塩コショウで味をつけながら炒める。
  3. 具材を端に寄せ、空いたところにケチャップを入れて水分を飛ばしてから具材と合わせ、さらにご飯・オイスターソースを炒め合わせる。
  4. お皿に盛り付け、温かいうちにとろけるチーズをのせておく。
  5. フライパンをきれいにし、再びオイルを熱し、卵を焼いてにかぶせる。

アスリートに必須の成分「亜鉛」をオイスターソースでプラス!

食事はサッと済ませたいけど、しっかりと栄養も摂りたい……。そんな時に、糖質、タンパク質、脂質、ミネラル類がいっぺんに摂れるオムライスは重宝します。今回はスタンダードなケチャップライスのオムライスですが、コクと栄養価をプラスする意図でオイスターソースを加えました。

オイスターソースの原料は「牡蠣」。牡蠣にはコロナ禍以降特に注目されている成分のひとつ「亜鉛」が含まれています。亜鉛はタンパク質の合成に関わりがあり、また、味覚を正常に保つ働きがあると言われています。糖代謝を助ける作用も認められ、細胞の生まれ変わりにとっては不可欠なミネラルです。なかなか疲れが取れにくいという時は、亜鉛が足りていない可能性もあるそうです。また、亜鉛は汗と共に流れやすいミネラルなので、アスリートは不足しがち。スポーツ貧血の原因の一つにも亜鉛不足が挙げられるので、アスリートは特に意識して摂りたい成分ですね

「アスリートフード」と構えずにまずは食事を楽しみましょう!

 

このコラムでは、ケガをしにくい身体を作る、パフォーマンスを上げる、免疫力アップなど、「アスリート向け」というキーワードでレシピを提案してきましたが、ここで基本の意識すべきポイントに立ち返ってみようと思います。

「アスリートフード」は特別な食材や調味料が必要なわけではありません。どこのご家庭にでも手に入る食材で、組み合わせや調理法、食べるタイミングなどを工夫し、効果的な栄養吸収をすることでパフォーマンスアップや疲労回復、コンディション維持に繋げようとする食事法です。そして、一番大切なことは、過度に気負いせず「食事を楽しむ」ということです。楽しい気分でない場合、どんなに栄養価の高い食事をしても、思うように体内に取り込めないというデータも出ています。「何を食べるか」、と同様に「誰と、どこで、どんな雰囲気で食べるか」といった環境を整えてあげるのもサカママとしてお子さまをサポートしてあげられることだと思います。たまにはお子さんと一緒にお料理をしたり、シチュエーションを変えてみたりするのもいいかもしれません。ぜひ、食を通してお子さんと交流を深めていってくださいね。

 

さて、冒頭でも書いた通り、2年間お世話になったこちらのコーナーでのコラムは今回が最終回となります。ご覧くださいましてありがとうございました!コラムという枠ではなくなりますが、来年からもサカママWEBでレシピを提供させていただく予定ですので、ぜひまた参考にしていただければと思います♪

WRITER PROFILE

外村直美
2017年、娘たち(陸上・サッカー)のサポートをきっかけにアスリートフードマイスターを取得。
以降、子育て経験をもとにした栄養講習・調理実習・レシピ考案・カフェメニュー提案・企業販促などに従事。
2024年より私立高校にて非常勤講師として着任。