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【第100回全国高校サッカー選手権】BEST PLAYERS&NEXT HEROES FILE

記念すべき100回大会のピッチに立ち、会場を沸かせたプレーヤーたち。チームの主軸として活躍した3年生、そして新たな歴史をつくる“ネクストヒーロー”2年生プレーヤーの計13選手をピックアップ!

BEST PLAYERS

松木玖生(MF/青森山田/3年)

松木玖生
まつき くりゅう●2003年4月30日生まれ、青森山田中学出身。

自由、個性、献身。すべてを経験した100回大会の象徴
その存在感は圧巻の一言だった。不可能とさえ思われた高校三冠を成し遂げ、まさにチームの攻守の核として躍動した。1年次は自由を与えられ、2年次は圧倒的な個の能力を発揮し、3年次では献身性を身に付けた。相棒のMF宇野禅斗と「二人で(優勝を)成し遂げた」という記者の言葉を即座に「全員」と訂正を求めた主将。3度目の正直となった選手権優勝は「必然」だったのかもしれない。FC東京加入内定。

宇野禅斗(MF/青森山田/3年)

宇野禅斗
うの ぜんと●2003年11月20日生まれ、青森山田中学出身。

“世界に誇れる”王者の心臓
松木と形成したダブルボランチは過去100大会の歴史を振り返っても“屈指”といえるレベルだった。敵陣に押し込む場面が多い中、中盤の深い位置で攻守をコントロールし、セカンドボールも随所に拾う汗かき役もこなした。大会後、黒田監督は「世界に誇れるダブルボランチ」と称している。FC町田ゼルビア加入内定。

森田大智(MF/大津/3年)

森田大智
もりた だいち●2003年6月18日生まれ、FCKマリーゴールド AMAKUSA U15出身。

守備を無力化する技巧派
懐深いドリブルで相手を抜き去り、好機を幾度も演出した。青森山田の影に隠れてしまった印象があるが、MF薬師田澪と形成したダブルボランチは大会屈指の安定感をみせた。

古川陽介(MF/静岡学園/3年)

古川陽介
ふるかわ ようすけ●2003年7月16日生まれ、京都U-15出身。

技巧派集団の急先鋒
大会随一の矛と呼べる技巧派チームをけん引した10番。3試合を14得点0失点という驚異的なスコアで迎えた準々決勝の関東第一戦でも、幾度も左からのカットインで脅威を与え続け、縦に突破してのクロスも秀逸だった。多彩なチームの象徴として大きなインパクトを残した。ジュビロ磐田加入内定。

川谷凪(MF/静岡学園/3年)

川谷凪
かわたに なぎ●2003年7月6日生まれ、千里丘FC出身。

サイドを切り裂くドリブラー
右サイドを何度も切り裂きドリブラーとしての片鱗をいかんなく発揮した。静学プロ内定4選手の一翼ながら、今大会の先発は意外にも3回戦から。鬱憤を晴らすかのようなチーム最多7本のシュートで2得点を上げる活躍をみせた。清水エスパルス加入内定。

笠柳翼(MF/前橋育英/3年)

笠柳翼
かさやなぎ つばさ●2003年6月24日生まれ、横浜FC Jrユース出身。

繊細なタッチと巧なドリブルで観衆を魅了
縦に中央に、繊細なタッチと巧みなドリブルで上州のタイガー軍団を引っ張った。「虎」年に2017年以来の頂点を目指したが、ベスト8で堅守を誇る大津に惜しくも敗退。しかし随所で見せたテクニカルなプレーは観衆を大いに沸かせた。V・ファーレン長崎加入内定。

吉田陣平(MF/佐賀東/3年)

吉田陣平
よしだ じんぺい●2003年5月6日生まれ、F.THREE U-15出身。

トータルに長けるチームの要
日本高校選抜MFはボランチの位置からのコントロールタワーとしてパスサッカーを信条とするチームを支えた。キレのあるドリブルと正確なロングフィードを武器に、2回戦では前回王者の山梨学院撃破の立役者となった。アルビレックス新潟加入内定。

丸山大和(DF/青森山田/3年)

丸山大和
まるやま やまと●2003年12月11日生まれ、クリアージュFCジュニアユース出身。

3冠に貢献したディフェンスリーダー
2年間、決勝戦をスタンドで観戦していたセンターバックが国立で躍動した。3年の春には守備陣の総入れ替えがあり、チームの弱点とさえ言われ続けた。そ んな守備陣をけん引し、開花しつつあった得点力でもチームに貢献。国立3得点の活躍はもちろん、“本業”では決勝戦で大津をシュートゼロにシャットアウト。3冠達成に大きな役割を果たした。

佐藤瑠星(GK/大津/3年)

佐藤瑠星
さとう りゅうせい●2003年10月24日生まれ、合志市立合志中出身。

大会を代表する守護神
191cmの長身、確かなセービング技術で“公立の雄”大津の躍進に貢献した守護神。U-18日本代表候補GKは、ビッグセーブ連発でチームを初の決勝進出にけん引した。集中砲火を浴びた決勝でも果敢な飛び出しとセービングで幾度も危機を脱した。

NEXT HEROES

本間凜(FW/関東第一/2年)

本間凜
ほんま りん●2004年8月3日生まれ、JSC CHIBA出身。

躍進を支えた2年生エース
チームを初の4強に導いた2年生エース。3回戦の矢板中央戦では試合終了間際に抜け出しからスルーパスを呼び込み決勝弾を決めた。

小林俊瑛(FW/大津/2年)

小林俊瑛
こばやし しゅんえい●2004年6月1日生まれ、藤沢市立鵠沼中出身。

スケールが魅力のストライカー
堅守の大津の主砲として活躍した191cmの長身ストライカー。熊本県予選では9ゴールを挙げ、今大会でも高いヘディングとポストプレーでチームを決勝へと導く活躍を見せた。

根津元輝(MF/前橋育英/2年)

根津元輝
ねづ げんき●2004年5月30日生まれ、1FC川越水上公園出身。

安定感あふれるコンダクター
選手権での4試合すべてでスタメン出場し、献身的なプレーでチームに貢献した。球際にも強く、ボランチの位置から受けて捌き、チームの心臓として躍動した。

新谷陸斗(DF/東山/2年)

新谷陸斗
しんたに りくと●2004年8月20日生まれ、セレッソ大阪U-15出身。

展開力と判断力に優れるDF
ビルドアップの精度に長けたU-17日本高校選抜DF。準々決勝では王者・青森山田ともっとも拮抗した試合で守備の主軸を担った。2年生がスタメンの半数を占めたチームをけん引する存在として今後に期待!

写真/野口岳彦、 山口賢二郎、 編集部