【睡眠×熱帯夜】ぐっすりをつくる、正しいエアコンの使い方とは?
みなさん、こんにちは!
【スポーツ×睡眠】をコンセプトにアスリートの睡眠サポートを行っている、スリープトレーナーのヒラノマリです。
最近は蒸し暑い日も多く、就寝時にエアコンを使いはじめたという方も多いのではないでしょうか。今年の夏は広範囲で平年並か平年より気温がやや高く、全国的に暑い夏になりそうという報道も。そこで今回は、夏場の正しいエアコンの使い方とポイントをお伝えします。
夏の寝室の快適な温度と湿度は、室温26℃・湿度50%!
エアコンを使用する際、みなさんはどのように温度設定をしていますか?
夏の就寝時の最適な室温は26℃、そして湿度は50%前後と言われており、この温度と湿度をキープできるようにエアコンや除湿器を使用することが大切です。温度と湿度がこの数値を超えてしまうと、皮膚から汗が蒸発しにくくなり、体温が下がりにくくなってしまうことが研究でわかっています。
肌の感覚だけで温度設定をしてしまうと、冷えすぎたり、夏バテに繋がってしまうこともあります。夏の最適な温度と湿度を知っているだけで、温度設定がしやすくなりますよ。
エアコンは3段階で使用しよう!
エアコンを使うと起きたときにだるい…そんな方も多いのではないでしょうか?
しかし35度を超える猛暑日などは、昼間に熱を溜め込んだ家の壁や家具が、放射熱といって夜も熱を発し続けます。そのため、夜になっても部屋の温度がなかなか下がらず、タイマー機能を設定しても、タイマーが切れたあとに室温が一気に上がってしまうこともあります。
そこで、寝室の『室温26℃、湿度50%』をキープするための、かしこいエアコンの使い方のポイントを3ステップでご紹介します。
【ステップ①・下ごしらえ】就寝1~2時間前に扇風機で壁を冷やす
本格的に部屋を冷やす前に壁にこもっている熱を逃がすと、エアコンで効率よく部屋を冷やすことができます。このとき、扇風機は首振りにして頭を少し上に傾けると部屋全体の壁が冷えて効果的です。
【ステップ②】就寝30分~1時間前からエアコンを24℃でつけ、寝室を冷やす
ベッドに入るタイミングでエアコンをつけても、部屋がなかなか冷えないもの。部屋の大きさやエアコンの機能にもよりますが、就寝30分~1時間前からエアコンの設定温度24℃前後にして、部屋を冷やしておくようにしましょう。扇風機で壁を冷やす方法を併用するとさらに効率的です。
【ステップ③】就寝時はエアコンの温度を26℃、風向は上向きで一晩中つけっぱなしにする
エアコンの設定温度=室温ではありませんが、26℃がひとつの基準になります。エアコンの機種によって利き方も異なるので、一度26℃に設定し、そこから温度を調整してみてください。温湿度計を寝室に置かれている方は、そちらの温度表示を見ながらエアコンの設定温度を調整してみてくださいね。
また、冷たい風が身体にあたってしまうと、毛細血管が縮まり、血液の循環が悪くなってしまいます。血液の循環が悪くなると代謝も悪くなり、起きたときに身体がだるくなる原因になりかねません。
エアコンの風向は自動にせずに、風向きを一番上に向けて、風が直接身体にあたらないようにすることが大切です。とくに二段ベッドの場合は、上に寝ている子どもに風が直接あたりがちなので注意が必要。数千円でエアコンの風よけカバーも市販されているので、こちらもおすすめです。
エアコンが苦手な場合は、睡眠前半の4時間使用がおすすめ
どうしてもエアコンをひと晩中使用することに抵抗がある場合は、入眠時に深部体温を下げるためにも、睡眠の前半4時間程度は使用するようにしてください。
また子ども部屋のエアコンをつけると部屋が狭いため効きすぎてしまうということであれば、子ども部屋のドアを開けて、向かいの部屋や隣の部屋のエアコンをつけ、扇風機を合わせて使い、子ども部屋に風を送ってあげるとよいでしょう。
夏こそ、長袖長ズボンのパジャマを着よう!
意外に思うかもしれませんが、実は長袖長ズボンのパジャマの方が半袖のものより体温を下げることができます。というのも、長袖長ズボンの方が肌の露出が少ない分、肌の汗を吸収して発散することができるから。
綿や麻などの天然素材を選べば、サラサラしていて肌にまとわりつかず、より快適です。とくにガーゼ素材のものは肌触りも柔らかい上に、汗をしっかり吸収してくれて通気性も良いので、お子さんにも大人にもおすすめですよ。
エアコンの風が直接肌にあたることも防げるので、エアコン使用時の朝のだるさの軽減にもつながります。
なかなか難しい夏のエアコンの温度設定。今回の記事を参考にして、快適に夏を乗り越えていきましょう!