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判断能力にも影響?!受験の総仕上げは睡眠で

みなさん、こんにちは! スリープトレーナーのヒラノマリです。

2月に入り、高校受験も大学受験も本格的な受験シーズンに突入しましたね。 推薦入試に一般受験、様々な受験の形式がありますが、最後の総仕上げに入っているお子さんやサカママの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで体調管理という面でも、判断力という面でも大切にして欲しいのが睡眠時間です。 テストや受験という場では、最後は自分の『判断力』や『思考力』、『注意力』が要になりますが、ペンシルベニア大学とワシントン州立大学が睡眠時間とこれらの脳機能の関連性を調べた実験があります。

その実験は、1日平均7~8時間の男女48人の睡眠時間8時間、6時間、4時間の3グループに分け、睡眠時間と判断能力、注意力などを14日間調べたものでした。 実験の結果、8時間しっかり睡眠をとった人々は、実験の14日間、判断能力、注意力ともに全く低下しませんでした。一方で、4時間と6時間のグループはというと、日を追うごとに着実に判断能力や注意力などの脳機能が低下していったのです。

さらに6時間睡眠のグループは、お酒に酔ったときと同じような状態にまでなり、4時間睡眠のグループはテスト中に寝てしまう人も…。 それにも関わらず、睡眠不足の本人たちは自分が睡眠不足によってパフォーマンスが落ちていることに気が付くことができませんでした。 よく『自分は睡眠時間が少なくても大丈夫』という人もいますが、自分が気が付いていないだけで実際は脳機能やパフォーマンスが低下している可能性もあるということなのです。

14~17歳の望ましい睡眠時間は、8時間~10時間と言われていますが、受験生でも最低7時間は睡眠時間を確保してほしいところです。

そしてここからは受験にまつわる私の余談になりますが…。 私は高校受験も大学受験も一般入試で勝負をし、どっぷりと受験生の生活を送りました。 もし私がひとつ、受験生のときだった自分に一言伝えることができるのであれば「睡眠をしっかり取って」と伝えたいぐらい、睡眠不足で受験当日を迎えたことを後悔しています。 きっともっと睡眠を取っていたら…私は試験当日メンタルも安定していたと思うし、頭がもっと働いていたのではないかと思います。

受験はもちろん志望校に合格できたらそれに越したことはありません。 しかし、受験に落ちたから、第一志望校に合格できなかったからといって人生絶望する必要もないのです。 受験はどうしても合否の結果に目がいきがちですが、一番大切なことはその学校に進学をしていかに自分の納得のいく学校生活や人生を築けるかです。 受験の合否はゴールでなく通過点で、選んだ進路を正解にできるかは自分次第です。 思いもしないところで『これで自分の人生良かったんだなあ』と思える瞬間もあるのです。 実際にプロの選手でも、ユースからトップチームに昇格できずに大学に進学し、大学サッカーで頭角を現しプロになった選手もいらっしゃいます。

私がこう言い切れるのも、私自身が今スリープトレーナーをしているのも、第一志望でない大学に進学し、その大学のサークルに所属してひょんなことからサッカーと出会ったことが私の人生に大きな影響を与えたからです。 (当時の私は入学当初第一志望でない大学に通学することが本当に悔しくて泣きながら電車に乗って通学していたぐらいでしたが…笑)

それは大学1年生の夏、サークルの合宿先で宿泊した茨城県鹿嶋市のホテルでの出来事です。 その宿泊先で偶然宿泊されていた当時のFC東京の選手の方と朝食の時間が重なり、初めて目の当たりにするプロサッカー選手のオーラや気迫に圧倒され、日本代表戦をテレビで観戦する程度だった私がJリーグを知り、スポーツに興味を持つ大きなきっかけとなりました。

このとき母校に進学をして、サークルの合宿先で選手の方と遭遇していなければ、後々プロアスリートをサポートしたいと思うこともなければ、私が今こうしてスリープトレーナーをしていることはないのです。

少し長めの余談になってしまいましたが、まわり道のように見えてもあきらめず努力を重ねていれば、いつかどこかでひとつひとつ経験した『点』がひとつの『線』になる瞬間が必ず来ます。これは受験もスポーツも一緒だと思います。 私がこの場で偉そうに語れる話でもないのですが、1人でも多くのサカママの皆さんやお子さんがこの記事の内容を聞いて、『受験って結果だけじゃなくて、その後の人生にいろんなドラマをもたらしてくれるんだから悪くないな』と思っていただけましたら幸いです。

そして最後に、みなさんが望む未来に近づけるよう、十分に実力を発揮できますように!!

WRITER PROFILE

ヒラノマリ
ヒラノマリ

『スポーツ×睡眠』をコンセプトにした日本で唯一のアスリート専門の睡眠のパーソナルトレーナー、『スリープトレーナー』としてプロ野球選手、Jリーガー、五輪代表選手など、多くのプロアスリートの睡眠をサポート。大のサッカー好きでスタジアムに足を運ぶことも。睡眠健康指導士、アスリートフードマイスター2級などを保持。
テレビや雑誌などのメディアでも活躍中。

https://expartner.co.jp/talent/hirano-mari/