冬の風邪・怪我からキッズを守る!
日に日に寒さが厳しくなる今日この頃。冬は風邪を引きやすかったり怪我をしやすい時期なので、サカママにとって子どもの体調管理が難しい季節ですよね。 風邪、怪我の正しい予防策を実践して、寒い冬も元気よくサッカーを楽しみましょう!
風邪
いよいよインフルエンザの流行シーズンになり、予防接種を受けた子どもたちも多いはず。ここでは風邪を引かないための心がけや、正しいうがい・手洗いの仕方を紹介します。
風邪とインフルエンザはうがいと手洗いで感染予防
風邪の主な原因は、空気や人の手を介して感染するウィルス。その種類は、細かく分類すると200種類にも及ぶと言われています。ウィルスに感染すると鼻やのどなどが炎症を起こし、くしゃみや鼻水などさまざまな症状が現れます。なかでも「インフルエンザ」は悪性で感染力が強く、普通の「風邪」とは区別して扱われます。感染力が強いため一気に広がりやすく、肺炎や脳炎といった重い合併症につながる恐れもあるのがインフルエンザの怖いところ。感染を防ぐために、日頃からうがいと手洗いの心がけが大切です。インフルエンザと風邪の症状は違いがあるので(表を参照)、急な発熱や悪寒の症状が出た場合は、早めに病院を受診しましょう。

正しい生活習慣を送って抵抗力を高めよう
風邪はもっとも日常的な病気のひとつです。つい軽くみてしまうこともありますが、「風邪は万病のもと」と言われるように、こじらせると肺炎などの二次感染をおこすこともあり、決して侮ってはいけない病気です。特に抵抗力の弱い子どもやお年寄りが感染しやすく、大人が風邪を引く回数は年間約3~4回なのに対し、子どもは2倍の7~8回とも言われ、注意が必要です。感染を防ぐためには、生活習慣を整え、からだの抵抗力を高めることが重要です。睡眠を十分にとるよう子どもの生活リズムを整えたり、栄養バランスの良い食事を用意するなど、日頃からママたちが子どもの抵抗力を高める環境を作ってあげるようにしましょう。
からだの抵抗力を高める3つのポイント
1.正しい食生活を送る 暴飲暴食、偏食をせず、栄養バランスのとれた食事をするように心がけましょう。 2.しっかり睡眠をとる 疲れやストレスは抵抗力を弱めます。規則正しい生活を送り、睡眠を十分にとりましょう。 3.適度な運動を行う 適度な運動はからだの調子を整えます。風邪に負けない体力をつけましょう。
正しいうがいの仕方
家に帰ってきたらうがいでウィルスを洗い流そう 飛沫感染とは、くしゃみや咳などで飛び散ったウィルスを吸い込んで感染すること。感染力が強いインフルエンザは飛沫感染です。ウィルスを吸い込んでしまうとすぐに症状が出るというわけではないので、まずうがいをして、のどの粘膜についたウィルスを洗い流し、ウィルスが細胞内に入り込むのを防ぎましょう。
正しいうがい薬の使い方
①口の中の食べ物のカスなどを除くため、水を口に含んで少し強くうがいする。 ②上を向いてのどの奥までうがい液が届くように15 秒程度うがいする。 ③2度目のうがいと同様に15秒程度うがいする。
うがい薬はいつ使うの?
普段外出から帰った時は、水でのうがいで十分ですが、周囲で風邪が流行っていたり、のどが痛くなってきて風邪をひきはじめたと感じた時は、うがい薬を使うとより効果的です。
正しい手洗いの仕方
風邪の接触感染はこまめな手洗いで予防 風邪をひいている人が自分の鼻などを触った手で、つり革や手すり、電話などに触れるとウィルスが付着します。健康な人がそれらに触れた手で自分の顔などを触ると、手に付着したウィルスが鼻や目、口などの粘膜から感染するのです。感染を防ぐにために、こまめに手を洗い、手に付着したウィルスを洗い落としましょう。 ①両手を水で濡らし石けんなどを手にとった後、両手のひらをよくこする。
②手の甲をこすり洗いする。
③先を手のひらにこすりつけ、爪の内側を十分に洗う。
④手首もしっかり洗う。
⑤親指と手のひらをねじり洗いする。
⑥指と指の間をよく洗う。
⑦水でよく洗い流す。
⑧清潔なハンカチやタオルで拭いて、手を完全に乾かす。
ウィルスは増える!?
細胞の中に入り込んだウィルスはどんどん数を増やしていきます。その数ははじめのウィルスの約1万倍とも言われています。細胞にウィルスが入り込む前の予防が大切なのです。
水分補給で乾燥対策
風邪の原因である乾燥は加湿&水分補給で予防
冬は元々空気が乾燥しているうえ、暖房をつけていることでより乾燥しています。のどが乾燥していると風邪を引きやすくなるので、部屋の加湿対策やこまめな水分補給が大切。しかも気温の低い冬は厚着をしていることが多く、気付かないところで発汗していたり、夏よりも利尿作用がはたらいて想像している以上に体の水分を失っていることが多いので、常にママが気にかけてあげましょう。
怪我
寒い冬に身体が縮みがちな状態で急にトレーニングを行うと、思わぬ怪我につながることも。そこで杉本龍勇先生に、怪我を防ぐストレッチを教えてもらいました。
寒い冬こそトレーニング前のストレッチは念入りに
大切なのは、温かい服装をして体を冷やさないことです。手袋、くるぶしを覆うハイソックスは必須アイテムです。これら末端部分が冷えると、体が動きにくくなるので、手袋はウォームアップ中は着けておきましょう。また、腕を回すストレッチも取り入れましょう。体全体を使う意識が生まれ、ボディバランスが良くなります。
怪我予防のためのおすすめストレッチ
長座のストレッチ~足の後ろを伸ばす~
①姿勢を伸ばし、長座をする。 ②つま先を上に向ける。 ③つま先または足首・すねを持ち、お腹を太ももに近づけたり、離したりする。 一言アドバイス つま先は伸ばさない。頭ではなく、お腹を太ももに近づける。膝を曲げない。
股関節のストレッチ
①うつ伏せになる。 ②両膝の内側と前腕を地面につけ、自分の体を支える。 ③②の状態から背中を前後にスライドし、股関節の内側を伸ばす。 一言アドバイス 膝と足首の角度が直角になるようにする。背中を丸めない。
股関節・お尻のストレッチ
①姿勢をまっすぐにして仰向けに寝る。 ②一方の膝を曲げ、両手ですねを抱え頭に近づける。 ③②を足を変えて行う。 一言アドバイス つま先は伸ばさない。