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強い相手に諦めてしまう時の対処法

こんにちは、メンタルトレーナーの清水利生です。

「相手が強いと最初から諦めてしまう」

ジュニアアスリートのお母さんからそんな悩みを相談されます。強いチームを前にすると萎縮してしまい、実力を発揮することなく試合が終わってしまうとのこと。「せっかくの試合。最後まで頑張って次に繋がるように戦ってほしい」と思いを持っているお母さんでした。

成功する可能性が低いものに対し、「そんなに頑張ってもね…」と諦めたくなる気持ちを味わったことが誰でもあるのではないでしょうか。
今回は試合をする前から諦めてしまう子に対し、どんな対応をしたら良いか書いていきたいと思います。

諦めたくなってしまう時の心理とは?

強いチーム、有名なチームなどを前にすると自分の力を信じれなくなり、諦めてしまう選手がいます。「諦めないで!」という声かけをしてもなかなか最後まで頑張り続けるというのは難しい時もあります。

試合を先に諦めてしまう人は、傷つきたくないという心理が働く人が多いと感じています。強いチームだから雰囲気に飲まれ諦めているというより、勝負の前に諦めることによって負けた時のショックをやわらげている状態と言えます。

「一生懸命やってもどうせ負けるのだから」

そんな心理になると、自ら諦めをつけたほうが終わった後には傷つきません。 そのため、いくら「諦めるな」と伝えても本能的に自分を守ろうとして、諦めてしまい自ら実力を発揮できない状態にしてしまうのです。

目標のスケジュールを先延ばしにする

今回のような先に諦めてしまう人は「今、傷つかないこと」を選んでいる状況です。
そのため、今回の相手に勝つことを少し先延ばしにして目標設定にしてみることをお勧めします。

今は勝つことが難しいと感じているのであれば、それを否定せず、今回の相手に対し何ヶ月先には勝てるようになりたいか?という、少し先に延ばした目標を立ててみることがお勧めです。
そうすることで、今回の試合が目標に向けての過程になり、自分のプレーをどうしていきたいか、自分を動かしていくことに意識が向きやすくなります。

さらに、今回の試合ではどのくらいのプレーができたら合格なのか、具体的に設定してみてください。
そうすることで、試合終了の笛が鳴るまでしっかりと自分の目標向けた一歩が踏み出せるようになるでしょう。

今回のようなケースでの目標の先延ばしは、試合に対し「今回は勝てないかもしれないが、先には勝てるように」という前向きな気持ちにしてくれます。
今の試合の目標をクリアすることで、先の目標に向けてステップアップができる。そう考えると試合と向き合うことができ、無駄にすることもなくなるかもしれません。

ぜひお子様が試合前に諦めている状況になったときは、サポートの一つとして目標の再設定をしてみてください!

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