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スポーツ少年の心を育てる! 親子で取り組む我が家のノート術

スポーツ少年の心を育てる! 親子で取り組む我が家のノート術

スポーツ少年にとってメンタルを鍛えることは、勝利や成長のカギであるだけでなく、プレーの質を高め、日常生活での自己肯定感や集中力の向上にもつながります。

「もっと上手くなりたいのに、うまくいかない…」
「練習ではできるのに、試合になると力を出せない…」

そんな悩みを抱えるスポーツ少年たちはきっと多いはずです。

技術や体力を鍛えることはもちろん大切ですが、実は“心のトレーニング”も同じくらい重要だと考えています。

我が家で取り組んでいることのひとつに、毎日の日記があります。
日記(マインドマップやジャーナリング)を取り入れることで、心の整理整頓ができるようになりました。

そこで今回は、我が家で習慣となっているノート術をご紹介します。

マインドマップで“考える力”を育てる

マインドマップとは、紙の真ん中にテーマを書き、そこから枝のように関連することを広げていく思考整理法。

スポーツに当てはめると、中心に「サッカーが上手くなりたい」「試合で活躍したい」と書き、そこから枝を伸ばしていきます。

たとえば
•技術:ドリブル、パス、シュート
•メンタル:集中力、自信、切り替え
•生活:食事、睡眠、練習時間
•仲間:声かけ、感謝、助け合い

こうして書き出すことで、自分の強みや課題が目に見えて整理され、「次に何を頑張ればいいか」が明確になります。

頭の中でモヤモヤしていた悩みも、マインドマップで“見える化”するとすっきり!
行動の優先順位も決まりやすくなります。

振り返りノート(ジャーナリング)で“感じる力”を伸ばす

一方の振り返りノートは、心の中を言葉にして書き出す方法です(基本毎日行っています)。

単に結果を記録するだけでなく、“気持ち”も書くのがポイントです。

たとえば試合後に
•今日の試合でうまくいったこと
•うまくいかなかったこと
•その時どんな気持ちだったか
•次にどうしたいか

を書くだけで、感情の整理ができ、落ち込む時間が減ります。
また「できたこと」「頑張ったこと」を意識的に書くことで、少しずつ自己肯定感も上がっていきます。

(親は一言くらいですが、子どもが書いたものへのメッセージを書くようにしています)

“考える”と“感じる”の両方が大切

マインドマップは「考える力」を、ジャーナリングは「感じる力」を育てます。
この2つを組み合わせることで、スポーツ少年のメンタルはぐっと安定します。

・マインドマップで目標を明確にする
・ジャーナリングで感情を整理する
この習慣を続けていくうちに、「失敗しても立ち直れる力」や「自分で気持ちを整える力」が身についていきます

練習で身体を鍛えるように、心も毎日少しずつ鍛えられます。

マインドマップとジャーナリングで、「考える力」と「感じる力」を育てていく。

スポーツ以外でも役に立つのでおすすめです。

「書く」ということが育てる力

集中力

頭の中で考えているだけでは、雑念が入って集中できません。
書き出すことで目標や意識すべきことがはっきりし、試合や練習で力を発揮しやすくなります。

自己肯定感

練習での小さな成長や努力を書き残すと、「自分はがんばれている」と実感できます。
自己肯定感が高まると、失敗してもすぐに立ち直れる力がつきます。

感情のコントロール

怒りや悔しさ、焦りなどを文字にすると、心が整理されます。
感情を押さえ込まず、うまく表現できるようになると、プレーに余裕が生まれます。

コミュニケーション力

親子で交換日記にすると、「今日こんなことがあった」「試合でこう感じた」と自然に気持ちを伝えられるようになります。
親の受け止めや共感も、子どもの心に大きな安心感を与えます。

自分の思いを書き出す作業は良いことがいっぱいです。書くということは私自身も役に立っている習慣の一つで、大人の方にもおすすめです。

親のメンタルが不安定だと、子どもにも影響がいきます。

親子で取り組んでみるのはいかがでしょうか。

WRITER PROFILE

まり

栄養士/公認心理師/スクールカウンセラー
>10歳/8歳/5歳の5人家族。サッカー歴5年。

子どものスポーツ観戦が楽しみの一つ。良かったこと・学んだこと・勉強になったことなど発信していきたいです。
>公認心理師まりブログ

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