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優勝の瞬間、全員が涙…仲間との絆が深まった全国大会  ― TOBIGERI ONE関東予選優勝! 全国大会へ ―

優勝の瞬間、全員が涙…仲間との絆が深まった全国大会 ― TOBIGERI ONE関東予選優勝! 全国大会へ ―

皆さまこんにちは! 季節の変わり目、体調崩していませんか?
今回は5年生の次男がこの夏に経験した全国大会についてのコラムです。

6月に行われた「TOBIGERI ONE 2025関東予選」。
関東の強豪チームが集い、全国大会への切符をかけて挑むこの大会は、まさに頂点を目指す子どもたちの真剣勝負の場でした。

いまや全国のサッカー少年・少女には夏の風物詩ともなっているTOBIGERI ONE。
毎年予選大会でもドラマが生まれ、全国大会ではインスタライブを見ながら優勝をかけて戦う子どもたちの姿に感動していました。

次男にとってもTOBIGERI ONEに出るというのは1つの目標でもあったので特別な大会でした。
3月5月に短期間で2度のスペイン留学をした次男。チームを離れていた時間が長く、その間にも仲間たちは大事なリーグ戦などを戦ってきました。

「このトビゲリで結果を出さなかったら意味がない」
そんな強い想いを胸に、次男はこの大会に臨みました。

吠えたゴールと、チームへの誇り

いよいよ始まった関東予選大会。

関東の24チームが1つの切符をかけて戦います。
予選グループは無事に無失点全勝で決勝トーナメントへ進みました。

迎えた準々決勝。相手は勢いのある新潟の強豪チーム。
拮抗した展開の中で、次男が放ったシュートがゴールネットを揺らした瞬間、彼は大きく吠え、保護者席に向かってエンブレムをアピールしました。

留学を経て、あらためて感じた“自分のチームへの誇り”。
その姿は、サッカーを通して心が一回り成長したことを物語っていました。

試合は2-2の同点でPK戦へ。緊張の中、チーム全員で肩を組み、声を掛け合いながら挑みます。キッカー全員がしっかりと決め、そしてキーパーの神セーブで見事勝利!

全員がキーパーに駆け寄る姿も印象的でした。

泥臭く戦い抜いた準決勝

準決勝の相手は何度も対戦経験がある、今回の予選の優勝候補の1つ。
準々決勝の勢いのまま、選手たちはひたすら走り、身体を張り、泥臭く戦いました。

次男が気迫の先制点。
まさに絶対勝つぞ! という「強い気持ち」で勝ち取ったゴールでした。

チーム全員がひとつになり、2-1で勝利。
試合後のハイタッチや抱き合う姿に、仲間との絆の深さを感じました。

劇的な決勝、歓喜の瞬間

決勝戦は一進一退の攻防。両チームともに譲らず、緊張感が続きます。
スコアレスのまま迎えた後半、このままPKか…と思ったラストワンプレー、スローインから数人でボールをつなぎ、最後に決めたのはキャプテン! 素晴らしい逆足でのシュートがゴールネットに吸い込まれていきました。

試合終了の瞬間、グラウンド中が歓声に包まれ、選手もコーチも、反対側では保護者もみんなで抱き合って涙。

嬉しさ、安堵、緊張と重圧。いろいろな感情が爆発した選手たちは次々と涙を流し、抱き合いながら喜びを分かち合いました。

試合終了後の挨拶

全員が泣きながら、応援していた保護者の席に向かい「ありがとうございました」と言うと、応援席からは大きな拍手で、頑張った!! ナイスゲーム!! と盛り上がりました。

次男も初めての嬉し涙で号泣!
これまでどんな試合で勝っても、嬉し涙なんて流したことがなかったのに…

みんなの嬉し涙の姿を見て、私はさらにもらい泣きをしてしまいました。
まさにチーム一丸となって掴んだ全国への切符。このチームが本当の意味で“ひとつ”になったように感じました。

全国大会で見せた「諦めない心」

劇的な関東予選から2カ月後の8月、迎えた全国大会。
日本各地からJ下部や強豪チームが集まり、予選リーグからどの試合もハイレベルな戦いとなりました。

緊張の全国大会初戦は関西でも強いと言われていたJ下部。難しい初戦は次男のロングシュートが決まり先制点! からの仲間の追加点で2-0勝利。

そして2戦目も無事に勝ち点3をGETし、初日は2勝!

いける! いけるぞ! と迎えた予選リーグ最終戦。決勝トーナメント進出をかけた大事な一戦。
しかし、開始早々にまさかの2失点。スコアは0-2。

相手の勢いに押され、厳しい展開を予感した時でした。「あきらめるな!!」と前線で声を出し続けていた次男が前半終了間際、相手DF2人に掴まれながらも放った渾身のシュートがゴールネットを揺らしました!

「ここで終わってたまるか!」という気持ちが、その一撃に込められていました。

そして勢いを吹き返した後半開始早々、次男の追加点で同点に!!

その瞬間、次男はベンチに猛ダッシュし監督と抱き合い、仲間と次々にハイタッチ!

チームは最高潮に盛り上がりました!

昔尊敬するコーチに教えてもらった「シュートに魂を込める」

この2ゴールはまさに魂を込めたシュートだったと思います。

その後も粘り強く戦い抜き、結果は3-3。
2勝1分で見事、予選リーグ1位通過を果たしました。

決勝トーナメントでは惜しくもPK戦で敗れ、全国11位という結果に。

目標の優勝には届かず、勢いがあっただけにもう少し見たかったなぁという気持ちもありましたが、最後の素晴らしい決勝戦を観戦すると、本人もこの決勝の舞台に立つにはもっと頑張らないと! と思う部分もあったようで、嬉しさも悔しさも感じた全国大会でした。

それでもTOBIGERIで経験したこの夏の3日間は本当に楽しかったようで、何より最後まで諦めず走り続けた子どもたちの姿は、とてもかっこよく誇らしかったです。

「今のチームが大好き」

大会後、ふとした瞬間に次男が言いました。

「ぼく、このチームが本当に大好きなんだ」

監督も、コーチも、チームメイトも。
みんなのことが大好きで、サッカーが楽しくて仕方ないのだそうです。

こちらが思っている以上に、次男はよく仲間の良いところを見ていて、リスペクトしていて、ちゃんと考えていました。
この環境を心から大切に思い、感謝しているんだなぁと感じました。

「仲間を信じること」「努力を続けること」「感謝を忘れないこと」
サッカーを通して学んでいるのは、技術だけじゃなく、人としての大切な心。

親として、そんな姿を見られるのは何より幸せです。
これからも、今の仲間たちとともに――
感謝の気持ちを忘れず、サッカーを全力で楽しんでほしい。

最後に

優勝の喜び、全国での悔しさ、そして仲間との絆。
すべてが次へのステップにつながっていると感じます。
子どもたちの真剣な姿は、私たち大人にとっても学びや気づきの連続。

勝っても負けても、涙の中には必ず成長がある。
そんな姿をこれからも一番近くで見守りながら、静かに応援していきたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

WRITER PROFILE

早坂英里
早坂英里

料理&テーブルコーディネート教室
【Eri’s Kitchen】主宰
アスリートフードマイスター/(社)日本テーブルデザイナー協会認定講師/専門学校 テーブルコーディネート講師

12歳と9歳の子を持つサカママ(サカママ歴8年)
兄弟それぞれ都内の強豪クラブチームに所属。5年以上続けている朝練は兄弟の日課。プロサッカー選手を目指す子どもたちの為に日々首都高を走り回り、食事やマッサージなどサポートに務める。

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