うまくいかない時期にどう過ごすか。サッカーを通して身についた自主性とは
みなさまこんにちは。カリフォルニア在住サカママライターKyokoです。先月から一時帰国しており、サッカーがご縁で出会った大切な友人との再会など楽しんでいます。
息子はと言えば、サッカーでアメリカ大学進学を目指すもなかなか試合出場機会も得られず、自分と向き合う時間が増えていたものの、シーズン終盤になり再び大会遠征やアウェー戦にまで招集されるようになりました。今週末もロスター入りし、吉田麻也選手がキャプテンを務めるLAギャラクシーとのアウェー戦に行っています。
うまくいかない時期があるのは当たり前、そんな時にどう過ごすか、また気持ちをいかに保つかで再び浮上することができるんだな、と息子を見てそう感じます。
今月はそんな息子の日常と、彼なりに努力していることを母親目線でシェアさせていただこうと思います。
アメリカユース年代の日常
息子が所属するアカデミー(MLS下部組織)では練習が平日の午前中に行われます。
よって普通にハイスクールに通うことは不可能で、オンラインスクール方式の選択になります。練習場へは仲の良いチームメイトの車に乗って通っています。朝ご飯は自分で冷蔵庫の中から作り置きを組み合わせ、さらに卵も自分で焼いてくれるから助かります。補食も自分で用意して出掛けます。
練習後は直帰する日もあれば、ジムに立ち寄ったりチームメイトとpho(ベトナム料理)を食べてくる、と連絡が入る日も少なくありません。食事は息子なりに気をつけているようで、ジャンクフードやスナック類は食べませんし、最近では食品の栄養素表記を見てタンパク質含有量を気にしたりもしています。
帰宅後はたっぷり昼寝をしたのち自宅もしくは図書館にオンラインスクールの勉強をしに行きます。親に言われなくとも宿題もテストスケジュールも成績もすべて自分で管理しているうえに、器用に高いGPAをキープしています。サッカーと勉強の両立を通して自然に自主性とタイムマネージメント力がついたように思います。
勉強は決して好きではないタイプかもしれませんが、目指しているレベルでの大学サッカー進路を手に入れるために「好きなことのためにはそれ以外の面での努力も惜しまない」姿勢は我が子ながら素晴らしいと感じます。
アメリカで身についた自主性
練習がオフの金曜日には週末の試合のメンバー発表があります。これに関しては、私からも「月曜日から木曜日までの練習に全力を尽くして、自分が成長を感じているならそれが一番大切。もしロスター入りしなくてもそれは監督が決めることだから、そこに拘りすぎる必要ないと思うよ」と毎週末一喜一憂しないように話しています。
とは言え納得いかないメンバー選考にイライラしたことも。そんな時は何とか気持ちを切り替えるために、ゴルフやピックルボールに出かけてリフレッシュしています。もちろん自主練に出かけることもありますが、日本にいた頃の「自主練の時間が多ければ多いほど良い」風潮に逆らって、努力=時間×内容の数式から努力=結果に結びついてなんぼ、時間は関係ない、と考えるようになったようです。
勉強にも同じ構えを適用しているようです。他のスポーツやレジャー、趣味など余白があるほうが何事にもプラスに作用するというのは、側で見ている私も同感です。このようにほぼすべて自分で完結できるような年齢になり、昔のように口出しできなくなった寂しさはありますが、頼もしくも感じています。
もしみなさまの中にお子さんのサッカーや勉強などに纏わることを丁寧にお世話することにストレスを感じている方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度お子様を信頼して、要所は押さえつつの見守り型を試してみられてはいかがでしょうか? 我が子は私がきちんとできない母親であるがゆえに自主性が身についてかえってよかったな、と思っています。
今月も最後まで読んでくださりありがとうございました。また来月もお目にかかれることを楽しみにしております。